【次のエピソード】第33話『禁じられた言葉』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

ウルトラシリーズ史上最も紳士的にして、最も手ごわい宇宙人の一人であるメフィラス星人の登場です!!

ウルトラマン 第33話『禁じられた言葉』

登場怪獣:メフィラス星人、バルタン星人、ザラブ星人、ケムール人、巨大フジ隊員
登場メカ・兵器:スーパーガン、スパイダーショット、ビートル、タンカー、F-86セイバー、F-4ファントム、メフィラス星人円盤

脚本:金城哲夫
監督:鈴木俊継
特殊技術:高野宏一

放送日:1967年2月26日

キャスト

  • ムラマツ隊長(小林昭二):科学特捜隊極東支部ムラマツ班の隊長。隊員からはキャップと呼ばれている。ときに優しくときに厳しく隊員たちをまとめる。
  • ハヤタ隊員(黒部進):科学特捜隊の隊員。任務中に赤い球体と衝突して落命するが、ウルトラマンと融合することで生還する。
  • アラシ隊員(石井伊吉):科学特捜隊の隊員。怪力の持ち主で射撃も名人級の腕前。しかし、直情的な側面もある。
  • イデ隊員(二瓶正也):科学特捜隊の隊員。お調子者だが兵器開発で右に出るものはいない。
  • フジ隊員(桜井浩子):科学特捜隊の隊員で紅一点。普段は本部で通信係についているが、現場にでることもある。入隊以来ほとんど休んでいない。
  • ヤマモト博士(伊藤久哉):タンカーが空中に浮かんだ原理を逆引力と想定し、第三者の介在にいち早く気づいた。
  • フジ・サトル(川田勝明):フジ隊員の弟。メフィラス星人にさらわれ『地球をあげます』というよう要求されるが拒絶する。

あらすじ

 ハヤタはフジ隊員とその弟のサトル君と航空ショーに訪れていた。 夢中になって航空機を眺めるサトル君であったが、突然頭の中に何者かの声が響き始める。 そしてその声が『面白いものを見せてやろう』と言った直後、飛行機ではなくタンカーが空中に姿を現す。 タンカーはしばらく空を進むと爆発してしまった。 その後、ハヤタ、フジ、サトル君の三人の行方が分からなくなってしまう。 科特隊の懸命の捜索にも関わらず行方はつかめなかったが、フジ隊員が突然街中に姿を現したとの報が入る。 しかし、安堵したのも束の間、フジ隊員は怪獣と変わらないほど巨大な姿となっていたのだ。

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感想(ネタバレあり)

 ウルトラマンシリーズ屈指の有名エピソードですね。 紳士的な宇宙人という新しい悪役像を確立したメフィラス星人が登場します。 このメフィラス星人は態度が紳士的というだけでなく、暴力を嫌いウルトラマンとの闘いも宇宙人同士が戦っても仕方ないとして途中でやめてしまいます。 この潔さもメフィラス星人の大きな魅力の一つですね!

 シン・ウルトラマンでもメフィラス星人が登場しますが、まさに紳士的で暴力を嫌うというキャラクターを受けついでおり、また『紳士的』という性質の解釈も人間の姿となって名刺を渡すといったようにより等身大に近づいています。 名刺に『メフィラス』と書いてあるのはなかなかシュールで面白かったです笑 

サトル君の胆力

 このエピソードにおけるヒーローはウルトラマンではなくサトルくんでしょうね。 まだまだ幼い子供であるにも関わらず、宇宙人にさらわれても絶対に地球を渡すとは言わなかった胆力は相当なものです。 エピソードの終わりで本人が言っていたように円盤のなかではかなり苦しかった様なので、それに耐えてメフィラスの要求を突っぱねたのはまさにヒーローの心意気といえるでしょう!

メフィラス星人の持つ圧倒的な力!!

 このエピソードで最もインパクトのあるシーンの一つが巨大フジ隊員の登場シーンでしょう。 ビルよりも大きなフジ隊員がうつろな目で街中に突っ立っている様子はなかなかインパクトがあります。 科特隊のメンバーの呼びかけに答えず、攻撃できない人間たちをしり目に暴れ始める様は見るものに絶望感を与え、またメフィラス星人の狡猾さをより鮮明に焼き付けました。

 科特隊を手玉に取ったバルタン星人、一度は万城目を連れ去ったケムール人、狡猾な作戦でウルトラマンと人類の離間を図ったザラブ星人、これらの強力な敵がメフィラス星人に使役される怪獣として一瞬だけ登場するのも、メフィラス星人が如何に強大な力を持っているかを示す効果的な表現になっています。 そりゃキャップも『科特隊が退治したはずだ!』と叫びたくなるのもわかります汗 でもケムール人は科特隊とは戦ってないような気が・・・笑

怪獣界のスーパースター・メフィラス星人

 青く光る目に金色の縁取り、その下にはネコを思わせる鼻の様な器官、そしてしゃべると黄色く光る口、ひげの様にも見える銀色の部分、印象的に飛び出た耳などどこを取っても強烈なインパクトのあるメフィラス星人。 バルタン星人やゼットンと肩を並べるほど有名なスター怪獣といってもいいでしょう。 また人語を解し、知的で狡猾にふるまう宇宙人というのはウルトラマンよりむしろセブン的ともいえるかもしれません。 また人の心に挑戦するという試みはメトロン星人にも通ずる部分があります。 このエピソードがセブンへとつながる金城脚本の新地平だったのかもしれませんね~

それでは!!

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