【前のエピソード】第1話『姿なき挑戦者』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

ウルトラシリーズの人気を確固たるものにした伝説のウルトラセブン、記念すべき第1話です!!

ウルトラセブン 第1話『姿なき挑戦者』

登場怪獣:クール星人、カプセル怪獣 ウインダム
登場メカ・兵器:ポインター、ウルトラホーク1号、特殊噴霧装置、ウルトラガン、クール星人円盤

脚本:金城哲夫
監督:円谷一
特殊技術:高野宏一

放送日:1967年10月1日

キャスト

  • キリヤマ隊長(中山昭二):地球防衛軍のエースであるウルトラ警備隊の隊長。優しさと威厳をもって隊をまとめ上げている。『何っ!?』が口癖。
  • モロボシ・ダン(森次晃嗣):ウルトラ警備隊の隊員。その正体はウルトラセブンである。ウルトラアイを用いて変身する。
  • フルハシ隊員(石井伊吉):ウルトラ警備隊の隊員で地球防衛軍きっての肉体派。北海道出身。
  • アマギ隊員(古谷敏):ウルトラ警備隊の隊員。名古屋出身。兵器開発に長けており、様々な武器を作り出す。爆弾にトラウマがある。
  • ソガ隊員(阿知波信介):ウルトラ警備隊の隊員。九州出身。射撃の名手。ダンと行動を共にすることが多い。
  • 友里アンヌ隊員(ひし美ゆり子):ウルトラ警備隊の隊員。隊の紅一点。普段はメディカルセンターに勤務している。

あらすじ

 地球は数多の宇宙人の侵略の魔手に晒されていた。 昨今巷では人間が突如として消失する事件が多発、地球防衛軍極東基地ではこれを宇宙人による犯行と考え、エリート部隊のウルトラ警備隊に調査を命令した。 早速調査へと向かったウルトラ警備隊の前にモロボシ・ダンという青年が現れる。 ダンは宇宙人の襲撃を受けたウルトラ警備隊の隊員を窮地から救い、見えない宇宙船を駆る宇宙人への対抗策を提案する。 作戦が功を奏してウルトラホークによる宇宙船への攻撃に成功するが、今度は逆襲を受けて墜落、またしてもウルトラ警備隊が窮地に陥ってしまうのだった。

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感想・解説(ネタバレあり)

 ウルトラマンのスーツが新調され、奇才・実相寺昭雄監督が初めてウルトラマンに参加し、脚本の佐々木守氏も同じく初参加という新しいことづくしのエピソードでした。 今回は全編にわたってガマクジラの巨大が画面を占領しており、特撮パートにかなり力が入っていることがうかがえます。

さすが第1話!! 豪華な特撮シーンが目白押し!!

 このエピソードはシリーズの第1話ということもあって、特撮シーンが非常に豪華です。 ポインターが山中に入り込んでいくシーンでは、クール星人の宇宙船の攻撃を防ぐためバリヤーを展開したり、通路をふさぐように岩が崩れたり、その岩をポインターのレーザーで吹き飛ばしたりと迫力のある特撮映像が続きます。 岩を吹き飛ばした場所をミニチュアのポインターが進んでいく様子は見事です。

 その後は石油貯蔵施設と思しきエリアが炎上するシーンとなっています。 ウルトラシリーズでは定番のシチュエーションですが、精緻に造られたミニチュアを惜しげもなく吹き飛ばし、大炎上させてる映像は大興奮必至です!! スタッフさんの全力が感じられる映像ですね!!

 ウルトラホーク1号の発射シークエンスはアーカイブ映像なので、このあとのエピソードでも繰り返し使用されますが、このあまりにもカッコいいシーンを初めて見た子供たちは目を釘付けにされたでしょうね~!! 重々しく開くシャッター、駆動音を響かせながら動くリフト、何を言ってるかよくわからないけどなんかカッコいい構内放送の音声、山を割いて現れるカタパルト・・・まさにロマンです!! なお、この基地に関してはアーカイブ映像の撮影後に解体されています。 しかし、ただ解体するだけではなく、のちのエピソードで使うことになるかもしれない考えて爆破して破壊したそうです。(※1) その映像が最終話でゴース星人によって地球防衛軍基地が破壊された際の映像に使われています。 これだけのものを破壊するのはなかなか勇気のいる作業だったと思いますが、見事に名シーンとして活かされました。

 航空機の特撮もこれでもかというほど特撮班が腕を発揮しています。 蛇行して飛ぶ特殊噴霧装置、塗料の霧の中から現れる円盤、ウルトラホーク1号の分離と合体、α、β、γ号による波状攻撃、攻撃を受けて墜落する1号、円盤から発信する多数の子円盤などなど、シリーズで見られる多くの特撮がギュッと詰め込まれています。

キャストも豪華!! 特撮常連のアノ人も!!

 冒頭でウルトラ警備隊のレギュラーメンバーの紹介が行われています。 それぞれの特技を小気味よく、そしてわかりやすく紹介しています。 キリヤマ隊長って38歳だったんですね汗 今の38歳にはない迫力と威厳を感じます・・・。

レギュラーメンバー以外も豪華な顔ぶれとなっています。 地球防衛軍極東基地のヤマオカ長官役には、東宝出身の重鎮であった藤田進さん、タケナカ参謀には東宝特撮、ゴジラ、ウルトラシリーズ常連である佐原健二さん、マナベ参謀にはQ、マン、セブンと連続で出演された宮川洋一さんが出演されています。 このお三方はセミレギュラーとしてこの後も出演されます。 第1話のみのゲストとしてはヤナガワ参謀役で平田昭彦さんが出演されています。 ご存じ『ゴジラ(1954)』の芹沢博士であり、ウルトラマンの岩本博士を演じた俳優さんです。 同じく第1話のみ登場したボガード参謀役には5社協定の残る時代に東宝、松竹、東映、大映、日活の作品に出演したフランツ・グルーベルさんがキャスティングされています。

実はウルトラセブンより先に登場していたウインダムくん

 ウルトラセブンの特徴の一つはカプセル怪獣と呼ばれる味方の怪獣が登場することです。 シリーズ中ではウインダム、アギラ、ミクラスの3体が登場します。 その中で先鋒を務めたのはウインダムです。 ロボット然とした容姿からは無機質な感じがしますが、ロボットではなくM78星雲のメタル星出身の機械生命体です。 その無機質な風体とは反対に非常にコミカルな動きをするキャラクターとして色付けがされており、第1話でも無邪気にクール星人の宇宙船を追いかけたりしています。

びっくりするほど弱かったクール星人

 ウルトラセブン最初の侵略者はクール星人でした。 しばらく前から地球に潜入し、地球人を誘拐して研究していたというなかなか策略家な宇宙人でした。 また自分たちの科学力に圧倒的な自身をもっており、『人間など昆虫みたいなもの』と言い放ちます。 でもクール星人の方が昆虫みたいな見た目なんですが・・・笑

 そんな圧倒的な科学技術を持ったクール星人も宇宙きってのパワー派宇宙人であるM78星雲のウルトラセブンには全く太刀打ちできず、出会って数秒でアイスラッガーを食らい頭を切り落とされてしまいます汗 切断面がちゃんとハムみたいに塗装されていてちょっとエグい演出ですね笑 切り落とされたあとの少し動いているのがまたリアルな感じです。

 その後宇宙船はエメリウム光線で爆破処理されます。 何とも弱々しい宇宙人でしたが、ウルトラセブンの技見せのためには役に立ったクール星人でした( ´艸`)

それでは!!

出典

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