【前のエピソード】第15話『恐怖の宇宙線』


こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

落書きが壁から飛び出して現実に現れたら?そんな子供の描いた夢のようなエピソードです!

ウルトラマン 第15話『恐怖の宇宙線』

登場怪獣:二次元怪獣ガヴァドン
登場メカ・兵器:ビートル、スーパーガン、スパイダーショット(発砲なし)、火炎放射戦車、61式戦車、M4中戦車

脚本:佐々木守
監督:実相寺昭雄
特殊技術:高野宏一

放送日:1966年10月23日

キャスト

  • ムラマツ隊長(小林昭二):科学特捜隊極東支部ムラマツ班の隊長。隊員からはキャップと呼ばれている。ときに優しくときに厳しく隊員たちをまとめる。
  • ハヤタ隊員(黒部進):科学特捜隊の隊員。任務中に赤い球体と衝突して落命するが、ウルトラマンと融合することで生還する。
  • アラシ隊員(石井伊吉):科学特捜隊の隊員。怪力の持ち主で射撃も名人級の腕前。しかし、直情的な側面もある。
  • イデ隊員(二瓶正也):科学特捜隊の隊員。お調子者だが兵器開発で右に出るものはいない。ザラブ成人によって操られてしまう。
  • フジ隊員(桜井浩子):科学特捜隊の隊員で紅一点。普段は本部で通信係についているが、現場にでることもある。入隊以来ほとんど休んでいない。
  • ムシバ(川田勝明):小学生。土管にガヴァドンの落書きをした張本人。
  • 髭親父(原保美):土管の持ち主。侵入する子供たちに目を光らせ、今までにボールを10個没収している。

あらすじ

 土管置き場は子供たちの絶好の遊び場。 彼らは土管の持ち主の髭親父の目を盗んでは土管置き場で遊んでいた。 そんな子供たちの一人であるムシバは、ある日学校で自分の描いた怪獣の絵をバカにされ、迫力を出すためもっと大きく土管に絵を描いてみた。 すると翌日、彼の描いたガヴァドンが土管を抜け出し、巨大な怪獣となって表れたのだ!! しかし、このガヴァドンは巨大な怪獣ではあるものの極めておとなしく、攻撃されなければひたすら眠っているだけであった。 納得に行かない子供たちは落書きに狂暴な装飾を描き足すが・・・?

感想(ネタバレあり)

 今回の怪獣は子供たちの落書きから誕生したという、なんともメルヘンチックな出自のガヴァドン君です!! でも如何せんやる気がないんだコイツは!! たるんどる!!

まるでやる気のないガヴァドン

 ガヴァドンは科特隊が攻撃を仕掛けなければ眠っているだけというかなり変わった怪獣です。 普段は穏やかなフジ隊員をして『こんな怠け者の怪獣は初めてだわ』『のん気ねぇ、いつまで寝てる気なんでしょう』と言わしめる始末w

 その正体は特殊な宇宙線と太陽光線が合体して降り注ぐことで二次元の絵が立体化するというとんでもない現象の産物でした!! だから夜になると消えてしまったんですね。 ただ、かなり局所的な照射であればいいものの、広範囲に降り注いでしまった場合、様々な看板から色々なものが飛び出してきたでしょうね!! グリコの看板からは陸上選手が、仁丹の看板からは髭の軍人が、オロナミンCの看板からは大村崑が・・・えらいこっちゃ!!

様子がおかしいムラマツキャップ

 今回のガヴァドンはまるで好戦的ではないということで調子が狂ったのか、普段は冷静沈着なムラマツキャップの様子が少し変です。 ガヴァドンは攻撃さえしなければ何もしない怪獣なので、イデ隊員が科特隊も何もしなくていいんじゃないかと提案すると、ムラマツキャップは宇宙の暴れ者と戦うのが科特隊の使命だと言って聞かせますが・・・ガヴァドンって全然暴れ者じゃないんですよねw このイデ隊員の意見は至極もっともだったのでアラシ隊員がフォローし、結局一日様子を見ることになります。

 また翌日イデ隊員が名案を思い付きます。 ガヴァドンは絵なんだから夜のうちに消してしまえばいいというこれまた至極まっとうな意見です。 しかし、ムラマツキャップはこれを突っぱねます。 あれ?ムラマツキャップってもしかして戦いたくて仕方ないのでは? 普段うまく隠しているだけで朝のナパームが格別に感じてしまうタイプの人なのでは・・・? セブンのキリヤマ隊長もそうですが、時折狂気が見えるのがおもしろいですねw

こどもたちの敵・ウルトラマン

 今回は子供たちが生み出した怪獣ということで、ウルトラマンはアウェーの空気の中で戦うことになります。 怪獣との戦闘中、ずっと子供たちが怪獣を攻撃しないよう懇願する声が流れ続けるという異様な雰囲気の戦闘シーンになっています。

 子供たちの前でひとしきりガヴァドンをボコボコにするウルトラマンは、その無表情さも手伝って鬼畜のように感じられますが、最後には河原で悲しむ子供たちに優しく語り掛け、七夕には会えるようにすると約束します。 やっぱりウルトラマンは子供たちの味方でしたね!

キャストについて

 今回のエピソードの主役ともいえるムシバを演じた川田勝明さんは、第33話でフジ隊員の弟サトル約を演じます。

 髭親父を演じた原保美さんは、怪奇大作戦にレギュラー出演した他や恐怖劇場アンバランスにも主演されました。 また、没後には怪奇大作戦の続編・怪奇事件特捜チームS・R・I 嗤う火だるま男に写真で出演されました。

 ムシバの友達のゼロ戦役には金子吉延さんが出演しています。 のちに『仮面の忍者 赤影』でレギュラーの青影の大役を射止めます。

 ムシバの友達たちの中では紅一点のチャコ役は岩井敏枝さんが演じていますが、スタイルも顔も美しいかなりの美少女です。 しかし、残念ながら他の番組への出演はなく芸能活動はこれっきりだったようですね・・・もったいない!!

それでは!!



[広告]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です