[感想・解説]Xファイルシーズン2 第21話『カルサリ』

The Truth Is Out There!!

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!

今回はルーマニアに伝わる悪魔祓いのお話です。

シーズン2 第21話『カルサリ』

  • 監督:マイク・ヴェジャー
  • 脚本:サラ・B・カーノ
  • 原題:『The Căluşari』

おのまとぺ的評価

  • おススメ度 ★★☆☆☆ 子供が犠牲になる話はどうも苦手です汗
  • グロ度 ★★★★☆ テディとスティーブの死に方がグロいです・・・
  • 謎度 ★★★☆☆ 
  • ホラー度 ★★★★★ 子役の演技力よ!! 正統派のホラーです!!
  • コミカル度 ☆☆☆☆☆
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登場人物(カッコ内は役者名)

  • マギー・ホルビー(ヘレン・クラークソン):チャーリーとテディの母親。
  • チャーリー・ホルビー(ジョエル・パーマー):マギーとスティーブの息子で長男。ゴルダから悪魔の子といわれている。
  • ゴルダ(リリアン・ショーヴァン):マギーの母親。チャーリーを悪魔の子と呼び、謎の儀式を行っている。
  • スティーブ・ホルビー(リック・レイド):チャーリーとテディの父親でゴルダからは悪魔と呼ばれている。国務省勤務。
  • カレン・コセフ(クリスティン・ウィリス):FBIの福祉課に勤めるカウンセラー。虐待を疑ったスカリーが現場に呼ぶ。
  • チャールズ・バークス博士(ビル・ドウ):メリーランド州立大学の博士。写真の解析に長けており度々モルダーに協力している。愛称はチャック。

あらすじ

バージニア州ミューレ―のリンカーン公園でテディという一人の幼児が子供用の機関車に轢かれ死亡する。 父親が国務省勤務であったこともあって司法解剖が行われるが何ら異常は認められず、両親を含めた誰もが事故死だと信じて疑わなかった。 しかし、検視官が現場で偶然取られていた写真の奇妙な点に気づく。 事故直前テディが風船に気を取られて線路へと歩いていくところを写した写真だったが、本来空へ飛び上がるはずのヘリウム風船がテディを導くかの様に風にも逆らって平行に移動していたのである。 モルダーはこの写真の解析を専門家のチャックに依頼した。 するとそこには奇妙な磁気エネルギーの塊が風船を引っ張っている姿が浮かび上がった。

感想

しょっぱなから小さい子供が犠牲になるので結構しんどかったですね汗 他の登場人物もなかなかエグい死に方をしていて結構精神的にキます。

内容的には正統派のホラーといえると思います。 黒魔術、霊魂、理不尽な死などホラー定番の仕掛けが散りばめられています。 結構コワいエピソードのでホラーが苦手な方はご注意を・・・。

あとはとにかく子役の演技がスゴイ!! ちなみにこの子役のチャーリー・ホルビー君はシーズン1第4話『導管』で0と1を大量に書いていたあの少年です。 演技めっちゃうまくなっとるやんけ!! 無表情で不気味な演技をしたり、感情をあらわにして暴れてみたり、また鬼の様な形相になってルーマニア語を話してみたり、泣きながら父親を呼んだり・・・作中で圧倒的な存在感を放っていました。

一方ちょっと不満だったのは、チャックの画像解析ソフトがご都合主義すぎるところですかね~ 普通の写真から磁気なんて読み取れないはずなんですよ・・・。 無論ただの写真ではマクガフィンとしての役割を果たせないので付加的な要素が必要だったのは当然だと思うのですが、ある程度は現実に立脚したものを登場させないとゴーストバスターズみたいになっちゃいます。 また、ビブーティについてもそんなものが発見されてしまったら世界を巻き込んでの大騒ぎになるハズなのに、捜査関係者以外は特に誰も興味を示しません。 有機物でも無機物でもない地球上に存在しない物質ですよ?? 解析した人なら大発見だとわかるハズなんですが(;´Д`)

※ここからネタバレあり!!!!

最初のシーンでチャーリーを疑わせつつ、その後怪しげな祖母の登場で『チャーリーは実は操られてるんじゃないか?』という疑念抱かせ、さらにチャーリーの双子の兄弟という本来チャーリーが知るはずのないマイケルを登場させるという展開は見事です!! チャーリーがマイケルの名を口にしたときのマギーのリアクションとその後明かされる真実に鳥肌が立ちました!!

また本来超常現象に由来している劇中の出来事がすべて虐待で説明がついてしまうという、疑われる者の恐怖も演出されています。 当事者にとってはかなり理不尽に感じることばかりでしょう。 さらにゴルダには言語という壁があることでより疑念が向く様に演出されています。 見事な構成でした。

解説

結局取り憑いていたのは何だったのか?

真相は明かされないので詳しいことはわかりませんが、劇中で明かされていることとしては、

①ゴルダはスティーブとチャーリー(マイケル?)を悪魔だと考えていた

②マイケルはチャーリーの双子の兄弟で死産だった(マギー談)

③悪霊は遥か昔から存在する(カルサリのリーダー談)

④チャーリーに憑りついていたものはまたやってくる(カルサリのリーダー談)

こんな感じだと思います。

よくわからないのは結局チャーリーに憑りついていたのはマイケルなのか、それとも他の悪霊なのか、もしくはマイケルと悪魔が融合したものだったのかというところですね。

もしマイケルが憑りついていたとすると、マイケルが乗り移ったチャーリーがルーマニア語をしゃべる妥当性がありません(死産だったためルーマニア語は話せないはず)。 また、劇中では『悪霊』は遥か昔から存在しているとされていますので、マイケルの霊だけではないハズなんですよね。 しかし、憑りついていたのが悪霊だったとすると、マイケルの存在が意味をなさなくなってしまいます。

となると、最後のマイケルの霊と悪霊が結託ないし融合していたパターンが有力になってくるんじゃないかと思います。 その前提で最後の悪魔祓いでは何が祓われたのかを考えてみると、あの儀式でマイケルの部分だけは永遠に封じられ、残りの悪霊の部分についてはまたやってくるということなのではないでしょうか?

もしくはゴルダが出会った当初からスティーブを悪魔だと言っていたことを踏まえると、スティーブとマギーが子供を作れば必ず双子が産まれ、片方が悪魔になってしまうという運命だったのかもしれません。 要は必然的に産まれてきた悪魔にマイケルという名前を付けていた可能性もあります。 どれもあくまで想像にすぎませんが可能性としては考えられるかなと思います。

トリビア

・カルサリはルーマニア古来の儀式を司る聖職者。発音はカルシャリに近い。 

・最初に犠牲になるテディという幼児は実は三つ子の兄弟が3人で演じている。

・マギー役のヘレン・クラークソンは現自身のブランドを立ち上げ、ファッションデザイナーとして活躍しています。

英単語メモ

  • supersutition・・・迷信
  • siezure・・・発作

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