【あらすじ・ネタバレ・感想】『座頭市物語』(大映/1962年)

こんにちは、館主のおのまとぺです。

今回は勝新太郎主演の『座頭市物語』の感想です。 日本では知らぬもののいないであろう盲目の凄腕剣客・座頭市の活躍を描いた名作です。

作品情報

・公開日:1962年4月18日
・配給:大映

あらすじ

盲目の按摩師・市(勝新太郎)は、かつて旅の道中でであった親分・飯岡助五郎(柳永次郎)を訪ねる。 折しも飯岡では最近勢力を拡大する博徒の親分・笹川繁造(島田竜三)の一派との緊張が増していたため、盲目でありながら居合の達人である市を食客としておくことにする。 飯岡のもとにわらじを脱ぎしばらくやることもなかった市は、釣りに出掛けた際に笹川の食客で手練れの剣客・平手造酒(天知茂)と出会う。 それぞれ敵対勢力に身を置きながらも互いに酒を酌み交わす仲になり、二人の間に不思議な友情が芽生える。 

しかし、そんな日々は長く続かず、いよいよ飯岡と笹川の決闘の日がやってくる。 労咳で自らの先が長くないことを知っている平手は、市と剣を交えることを望み無理を押して決闘の地へと赴く。 市は狡猾な飯岡助五郎に助太刀することを嫌い、一度は飯岡の地から出立した、ものの病身の平手が決闘へと向かったことを聞くと自らも急いで踵を返すのだった。

スタッフ

  • 企画:久保寺生郎
  • 原作:子母沢寛
  • 脚本:犬塚稔
  • 監督:三隅研次
  • 撮影:牧浦地志
  • 録音:大谷巌
  • 美術:内藤昭
  • 照明:加藤博也
  • 音楽:伊福部昭
  • 編集:管沼完ニ
  • 装置:梶谷和男
  • 擬斗:宮内昌平
  • 邦楽:中本敏生
  • スチール:松浦康雄
  • 助監督:国原俊明
  • 製作主任:田辺満

キャスト

  • 座頭市:勝新太郎
  • 平手造酒:天知茂
  • おたね:万里昌代
  • 飯岡助五郎:柳永二郎
  • 笹川繁造:島田竜三
  • 松岸の半次:三田村元
  • 飯岡の乾分・猪助:中村豊
  • 飯岡の乾分・蓼吉:南道郎
  • 飯岡の乾分・政吉:千葉敏郎
  • 飯岡の乾分・清助:守田学
  • 飯岡の乾分・安七:浜田雄史
  • 飯岡の乾分・為造:西岡弘善
  • 飯岡の乾分・音七:細谷新吾
  • 飯岡の乾分・羽子造:馬場勝義
  • 飯岡の乾分・磯次:結城要
  • 笹川の乾分・与五郎:舟木洋一
  • 笹川の乾分・茂吉:市川謹也
  • 笹川の乾分・利兵衛:尾上栄五郎
  • 笹川の乾分・金治:堀北幸夫
  • 笹川の乾分・大八:福井隆次
  • 笹川の乾分・伊七:千石泰三
  • 笹川の乾分・友蔵:谷口昇
  • 笹川の飯炊・お兼:小林加奈枝
  • 半次の女房・お芳:真城千都世
  • 繁造の女房・お豊:毛利郁子
  • 蓼吉の父親・弥平:山路義人
  • 西光寺住職・瑞念:長岡三郎

感想(※ネタバレあり)

泣く子も黙る名優・勝新太郎さんの超有名シリーズの第一作です。

勝さんの殺陣は本当に素晴らしいです。 地面に根を張っているのではないかと思うほどのどっしりとした構えから、パッと刀を抜いたと思ったら2,3人を斬ってしまう。 まさに静と動の凄みです。

また盲目でありながら目の見える連中の鼻を明かす様はとても気持ちがいいものになっています。 冒頭の雑魚部屋で賭博をするシーンでは盲目ゆえにまとも壺が触れないフリをして一回全員を油断させてから、2回目で全員だまして全財産をとりあげてしまいます。 弱者を利用しようとする輩の鼻が明かされるのはスカッとして気持ちがいい。

本作の音楽はゴジラのサウンドトラックでも有名な伊福部昭さんによるものです。 非常に重厚な音楽が映画に華を添えています。 東宝特撮でもよく聞かれる『ホワァ~~~~~ン』というオルガン(?)の音も作中よく聞かれます。

この映画での登場人物は続編の『続・座頭市物語』でも登場しますので、覚えておいた方がいいです。 ワタクシの場合、本作を見てから『続』を見るまでしばらく時間が空いてしまったので序盤ちょっとついていけませんでした。

それではまたお会いしましょう。

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