こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!
トリッキーな動きのフック星人が登場します!科学特捜隊のキャップを演じた小林昭二さんが出演しています!!
目次
第47話『あなたはだぁれ?』
登場怪獣:フック星人
登場メカ・兵器:ウルトラホーク1号、3号、小型拳銃、手りゅう弾、ソール型通信機
脚本:上原正三
監督:安藤達己
特殊技術:的場徹
放送日:1968年8月25日
あらすじ
ある夜、団地に住まう佐藤(小林昭二)というサラリーマンは飲み過ぎたために帰りが深夜になってしまった。 彼はいつものようにタクシーを降り、いつものように交番の警官に挨拶し、いつものように家へと帰ってインターホンを押した。 しかし、玄関へと出てきた妻は佐藤のことなど知らないという。 さらに遅れて出てきた息子までもが、あたかも初めて自分に会うかの様に様にふるまった。 どうやら冗談ではないと考えた佐藤は交番へ駆け込むが、ここでも毎日挨拶を交わして顔見知りのはずの警官に知らないと言われてしまう。 佐藤は慌てて公衆電話の受話器を取りウルトラ警備隊に電話を掛けるが、電話を取ったフルハシは酔っ払いの戯言だと考えて取り合わなかった。 だが、ダンはその電話の背後から何かの音波が出ているのを聞き逃さなかった。 さらにこの団地はウルトラ警備隊が以前から警戒していたK地区にあったため、ダンとフルハシは作業員に変装し団地へと忍び込む。 一見なんの異常もなさそうに見えたが、ダンの目にはホログラフに隠された中で団地が動くのが見えた。 この団地では夜になると本物と偽物の団地がそっくり入れかわり、夜の間は宇宙人たちの居住区となっていたのだった。
[広告]キャスト(ゲストのみ)
- 佐藤(小林昭二):新興団地に家族と住んでいるサラリーマン。ある日深夜に帰宅すると家族や隣近所に忘れ去られてしまうという事態に遭遇する。
- 佐藤敏江(三條美紀):佐藤の妻。ある夜突然夫のことを忘れてしまう。
- 警官(松本敏夫):団地の入口にある交番の警官。やはり佐藤のことを忘れてしまう。
- 林(寄山弘):団地の自治員。佐藤の頼みの綱だったがやはり覚えていなかった。
感想・解説(※ネタバレあり)
もし住み慣れた我が家が宇宙人の手によってご近所ごと偽物に入れ替えられていて、家に帰ってみたら家族もご近所さんも誰も自分のことを知らないなんてことになったら・・・起こるはずないのになんか起こりそうで怖いという絶妙なラインの設定ですね~。 夢で見そう!汗
今回はゲストで科特隊のキャップを演じた小林昭二さんが出演! フルハシと二人でいるシーンはキャップとアラシの様で嬉しくなります!
本格的な格闘シーン
今回のエピソードではアクション性の高いシーンが盛り込まれていました。 もっともインパクトがあったのはダンとフルハシが団地へと潜入した際に繰り広げた投げ技もある本格的な格闘シーンですね! 何人ものフック星人を相手にダンもフルハシもそれぞれ奮戦します。 特撮パート以外でここまで長い格闘をやっているエピソードは他にない様な気がしますね~
また特撮シーンでもフック星人の動きがスゴイです! バク天や飛び込み前転など体操選手よろしく動きまくります。 あの前が見にくそうなマスクでよくあそこまで動けますよね!!
セブン史上もっとも地球侵略成功に近かった?
今回登場のフック星人は1万5千人が住まう団地をそっくりコピーして、秘密裏に円盤を呼び寄せて武器を搬入し、ダンをして『かなりの戦力』とまで言わしめるほどの部隊をこれまで気づかれることなく地球で準備していました。 ウルトラ警備隊に感づかれれずここまで作戦を進められた宇宙人はほとんどいないはずです。 しかもフック星人一人ひとりが巨大化する力を持ち、相当な数のフック星人が団地にいた様ですから全員が巨大化していたらセブンも危なかったでしょう汗 幸い円盤?で出てきたためにウルトラホークで退治されましたが、セブンはたった3人に翻弄されていたので恐ろしい敵でしたね~。 というか円盤に乗らず全員巨大化したほうが強かったんじゃ・・・汗
マスクの造形も秀逸で目も口も鼻もどこにあるかわからないのに何故か顔であることは分かる興味深いデザインになっています。 これは高山良策氏の作品で全部で3つ造られたそうです(※1) 衣装は全身タイツに透明の手袋、シルバーのブーツなどで、巨大化しても同じ服を着ている宇宙人は珍しい気がします。 また、この服のまま団地の部屋から出てくるシーンはとてもシュールでした笑
キャストについて
このエピソードのキャストといえばやはりムラマツキャップこと小林昭二さんですよね! 科特隊の頃のあのビシッとした感じとは打って変わって、深夜まで飲んだくれて帰ってきた酔っ払いのおやじを絶妙な脱力加減で演じています。 俳優さんってすごいですよね! その奥様役を演じるのは1940年代から女優として活躍していた三條美紀さん。 東宝特撮の変身シリーズの基になったともいわれる『透明人間』(1954年)に出演されていました。 林役の寄山弘さんは帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンタロウなどをはじめ、怪獣ブースカ、スペクトルマン、バロム1、流星人間ゾーンなどの特撮作品に出演されました。 あとエピソードのラストシーンで佐藤が部屋を間違えるおとなりの佐藤さんスゴク美人ですね! 聖恵子さんという女優さんだそうですがほとんど情報がありませんでした・・・。
トリビア・小ネタ
- セブンがフック星人の見せる幻影を突破する際に使った全身を光らせる技はボディスパークという(※2)
出典
※1,2 洋泉社『別冊映画秘宝 ウルトラセブン研究読本』P.16、P.202より
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