[感想・解説]ウルトラセブン 第32話『散歩する惑星』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

隕石が接近してくると思ってパトロールに出かけたら島だった!?

第32話『散歩する惑星』

登場怪獣:メカニズム怪獣リッガー
登場メカ・兵器:ウルトラホーク1号、3号、大型ミサイル キリー、ポインター、エレクトロHガン、小型爆弾


脚本:虎見邦男(原案)、山田正弘、上原正三
監督:野長瀬三摩地
特殊技術:高野宏一

放送日:1968年5月12日

あらすじ

小惑星帯から地球をめがけて接近する小惑星があった。そんなに大きくもない隕石だったが念のためダン、フルハシ、アマギの三名がウルトラホーク1号でパトロールに向かう。 しかし、ウルトラホークで隕石に接近した3人が観たものは普通の隕石とは似ても似つかない宇宙に浮かぶ『島』だった。 ウルトラホークが接近すると島から攻撃を受け島の地表へと墜落してしまう。 3人は調査の結果この島が強力な妨害電波を出しており、さらにはウルトラ警備隊の基地を爆破する時限爆弾であると考えた。 3人は何とか基地への連絡と自分たちの脱出を図るが、怪獣リッガーが出現しウルトラホークを破壊してしまう。 ダンはセブンへの変身を試みるも島の強力な電磁派のためにそれもかなわなかった。

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キャスト

  • マナベ参謀(宮川洋一):地球防衛軍の高官でキリヤマの上司。 大型ミサイル キリーの使用を決断する。

感想・解説(※ネタバレあり)

かわいい(異論は認めない)

 今回のエピソードでは3体目となるカプセル怪獣『アギラ』が登場します!! カプセル怪獣の中では一番カワイイといわれています(当社比) 電磁波の為に変身できないダンに代わりリッガーの相手をします。 どう見てもアギラよりはるかにデカいリッガーに対して背中に乗っかったり転がったり、どこかコミカルな戦いを仕掛けます(笑) 名勝負と言ってもいい長丁場の戦いですが、よく考えてみればどちらの怪獣もほぼ四つん這いであることを考えると、これはスーツアクターさんの気迫と根性の賜物なのかもしれません!

 その後のウルトラセブンvsリッガーの戦いも迫力のある映像です! セブンにも馬乗りになられ、正面から突進され、首をつかまれてひっくり返されます。 セブンの動きもスピード感がありダイナミックな戦いになっていました。 最期のとどめにセブンがアイスラッガーを逆手で投げるんですが、この投げ方かっこいいですねぇ(^^)

 なお、リッガーとアギラのスーツアクターさんですが、参考資料の『別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK)』の中でリッガーが鈴木邦夫さん、アギラを加藤芳巳さんとする記述と、逆になっている記述が混在しておりどちらがどちらなのかはっきりしません。

がんばれウルトラ警備隊

 そんなわけでアギラも中のスーツアクターさんも死闘を繰り広げていましたが、その間ダンが何をしていたかというと敵の基地を爆破して電磁波を止めたものの有効爆発半径を把握していなかったのか、自分の仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれてしばしお昼寝状態になっていました。 がんばれ風来坊・・・。

 電磁波が消えて基地との連絡が再開するとフルハシが自分たちのいる位置を攻撃するようキリヤマに進言します。 一瞬入るマナベ参謀の苦し気な表情も、部下の命がけの進言に自分では決断できないキリヤマ隊長も泣かせる演技になっています。 宮川洋一さんと中山昭二さんの説得力のある演技はセブン全体を通して作品を引き締めている様に感じますね~! 第23話『明日を捜せ』でもお二人の名演が見られますので未見の方はぜひご覧ください!

気になるところ

このエピソードで気になるのは以下の2点ですね~

  1. 結局『島』を送り込んだのは誰だったのか?
  2. ダンはどんな言い訳をして基地に戻ったのか?

1.については結局謎のままですね。 侵略を狙ってやってきた宇宙人はあくまで侵略部隊が壊滅しただけで、母星は無事である宇宙人がほとんどです。 なので今まで登場した宇宙人かもしれないし、未知の宇宙人かもしれません。 そんな想像を膨らませるのも一興かもしれませんね。

2.については結構切実な問題です(笑) 隊員たちは泣く泣く島でダンの発見を諦めてウルトラホークで脱出してみたら、基地にしれっとダンが現れるわけですからみんな嬉しいやら不気味やら疑わしいやらで質問攻めになるのは間違いない!!( ゚д゚)

トリビア・小ネタ

  • カプセル怪獣アギラの名前は円谷粲(あきら)さんから取られた(※1)

出典

※1 小学館文庫『セブン セブン セブン アンヌ再び・・・』ひし美ゆり子 より

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