【前のエピソード】第9話『クモ男爵』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!

今回は見るからに妖しい古びた洋館で大グモと対決するお話です。

ウルトラQ 第9話『クモ男爵』

作品情報

登場怪獣:大グモ タランチュラ

脚本:金城哲夫
監督:円谷一
特殊技術:小泉一

放送日:1966年2月27日

キャスト

  • 万城目淳(佐原健二):星川航空のパイロット。正義感が強く人を助けるために命をかけることもある。
  • 江戸川由利子(桜井浩子):毎朝新報のカメラマン。上司から厚い信頼を置かれており、万城目とコンビを組んで事件を追う。
  • 戸川一平(西條康彦):星川航空の見習いパイロット。いつも万城目や由利子にからかわれている。
  • 今日子(若林映子):万城目たちと屋敷にたどり着く。水を取りに行った際に大グモに襲われる。
  • 竹原(鶴賀二郎):一平とともに底なし沼に落ち、屋敷にたどり着くが高熱を出して寝込んでしまう。
  • 葉山(岩下浩):万城目たちと屋敷にたどり着く。ワインセラーで大グモに襲われる。

あらすじ

 万城目と友人たちはパーティーの帰り道を車で急いでいた。 しかし、道中で夜中になってしまい、一行は野宿する場所を探すことになる。 一平と竹原が闇夜の中で林の中を散策していると二人そろって底なし沼に落ちてしまう。 万城目達に救助されて九死に一生を得た二人だったが、水にぬれたことで凍え上がってしまう。 暖を取れる場所を見つけようとあたりを探していると、今日子が遠くに明かりを見つける。 明かりを目指して歩いていくとそこには古びた洋館がたたずんでいた。 一行はその留守の屋敷の中へ入り、暖炉に火をともして夜を明かすことにしたが、そこは大グモの救うクモ屋敷だったのである。 

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感想(ネタバレあり)

 今回は比較的ストレートなホラーエピソードでした。 大きな洋館や三つ又の燭台などクラシックなホラー映画で定番のアイテムが雰囲気を盛り上げます。 また薄暗い無人の洋館の中では若林映子さんのエキゾチックな美しさがますます際立っていました。

結局あのクモ屋敷はなんだったのか

 通常はあり得ない様なサイズの大グモが2匹も巣食っていたあの洋館ですが、結局どういったいきさつで無人の屋敷となったのでしょうか? エピソードの中では万城目が蜘蛛男爵についての逸話を披露しています。 その話の中には洋館も沼地も登場するのでもしかしたら本当にその逸話通りの屋敷で、年老いた男爵もクモに生まれ変わり娘と一緒にひっそりと暮らしていたのかもしれません。 となると2匹とも殺され屋敷も崩れ去ったラストは非常に悲しいものに感じますね・・・。

 一方で、冒頭の灯台のシーンでも大グモが登場していたことを考えると、クモの生息範囲は屋敷だけではないことは明らかなので万城目の逸話とは異なる可能性が高いと思われます。 また仮にもSFであれば生まれ変わりなどのファンタジックな要素は入ってこないと思うので、一つ前のエピソード『甘い蜜の恐怖』で登場したハニーゼリオンの様ななんらかの物質の作用で大型化したと考えるのが自然でしょう。

しかし、一平が吹くのをやめてもなり続けたオカリナはなんだったんでしょうね?

キャストについて

 今日子を演じているのはボンドガールにもなった国際派女優の若林映子さんです。 東宝特撮作品では『キングコング対ゴジラ』や『三大怪獣 地球最大の決戦』、『宇宙怪獣ドゴラ』などに出演しています。 ウルトラシリーズではこのエピソードの他、初代ウルトラマンの第5話『ミロガンダの秘密』でそのエキゾチックな魅力を見せています。

 底なし沼に落ち熱を出して寝込んでしまう竹原役は鶴賀二郎さんが演じています。 鶴賀さんはのちにウルトラセブンの第35話『月世界の戦慄』でザンパ星人が化けたシラハマ隊員を演じています。

 序盤に登場する灯台職員を演じている岩本弘司さんは初代ウルトラマン『禁じられた言葉』やウルトラセブンの『闇に光る目』に端役で出演しています。

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