【前のエピソード】第3話『宇宙からの贈りもの』


こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!

巨大なナメクジが火星からやってきます!!

ウルトラQ 第3話『宇宙からの贈りもの』

作品情報

登場怪獣:ナメゴン

脚本:金城哲夫
監督:円谷一
特殊技術:川上景司

放送日:1966年1月2日

キャスト

  • 万城目淳(佐原健二):星川航空のパイロット。正義感が強く人を助けるために命をかけることもある。
  • 江戸川由利子(桜井浩子):毎朝新報のカメラマン。上司から厚い信頼を置かれており、万城目とコンビを組んで事件を追う。
  • 戸川一平(西條康彦):星川航空の見習いパイロット。いつも万城目や由利子にからかわれている。
  • 一の谷博士(江川宇礼雄):万城目たちに協力している科学者。あらゆる分野の科学に精通している。
  • 本多助手(岡部正):一の谷博士の助手。
  • 強盗犯(佐藤功一):強盗のために金庫を破り、ナメゴンの卵も一緒に奪っていった。
  • 坂本長官(田崎潤):宇宙開発局の長官。

あらすじ

 かつて打ち上げられ失敗に終わったはずの火星探査ロケットのカプセルが突然地球へと戻ってきた。 中にはうまく撮れておらず何が写っているのかよくわからない写真のフィルムとウズラの卵くらいの大きさの金の玉が二つ納められていた。 この金の玉は金庫の中で厳重に保管されていたが強盗によって持ち出されてしまう。 そして強盗の隠れ場所にあった温泉の熱で卵が孵化し、巨大なナメクジへと成長する。 万城目、由利子、一平の三人は取材に訪れるが、さらに巨大に成長したナメゴンによって危機に陥ってしまう。

感想(ネタバレあり)

 火星に衝突して失敗したはずの火星ロケットに搭載されていたカプセルが地球に戻ってくるというプロットはウルトラセブンの第16話『闇に光る目』に通ずるものがありますね。 地球人による惑星探査を敵対行為とみなしたという点についてはさらに第14・15話『ウルトラ警備隊西へ』にも通ずるものがあります。 ラストシーンでは由利子が地球人の未熟さを口にしますが、このあたりに金城脚本の香りを感じずにはいられませんね~

 その他、この後準レギュラーとなる一の谷博士と本多助手、相馬記者の初登場回となっています。

やっぱりウルトラはちょっと大人向け

 冒頭の飛行機内で万城目と由利子が会話を楽しんでいますが、ちょっとしゃれっ気の効いた内容になっています。 また博士は火星から還ってきたカプセルに納められていた写真をみて、『アブストラクト(抽象的)』という難しいことばを使っています。 こういったところからやはりウルトラQは大人も対象とした作品として作られていることが分かります。 強盗との殴り合いもあまり子供向けという感じではありません。

江戸川百合子の記者根性

 女性カメラマンの江戸川百合子はかなり勇気がある人柄で、このエピソードでもその勇敢さを遺憾なく発揮しています。 同僚の相馬記者が怪物の取材を怖がって関デスクからの命令にゴネていたところを自ら現地行きを嬉々として志願します。 現地でも最初にナメゴンを見た時こそ悲鳴を上げたものの、万城目を除く他の男たちが逃げ去るなか由利子だけは後ろを向いてシャッターを切っていました。 シリーズ全体を通して由利子は記者根性を発揮しますが、このエピソードでは特にそれが発揮されていた様に思います。

ナメゴンの見事な造形

 ナメゴンはナメクジをモチーフにしているので表面がヌメヌメとしていますがスゴイ造形ですね!! 着ぐるみの表面はどの様な加工がされているのかテカテカとした光沢で覆われており、またイボイボやまだら模様などもいい具合に気持ち悪く造られていて怪物の奇妙さを見事に表現しています。 飛び出た目はぐにゃぐにゃと動き、その下にはアザラシの様なヒゲで囲まれた口、そしてゴジラみたいな声で鳴くというかなりインパクトのある怪獣です! 目から殺人光線もだせるスゴイ宇宙生物なのに、やっぱりナメクジなので海水に落下して溶けてしまいます。 

小ネタ

・脚本の金城さんがカメオ出演している



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