【レビュー】ウルトラQ第2話『五郎とゴロー』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

お猿さんがデッカくなっちゃった!

第2話『五郎とゴロー』

登場メカ・兵器:なし

脚本:金城哲夫
監督:円谷一
特殊技術:有川貞昌

放送日:1966年1月9日

あらすじ

 万城目と由利子がデートとばかりに夜道に車を走らせていると、道路上に倒れ込んでいる男性を発見する。 二人はこの男性を江戸川博士のところへと連れて行こうと車に乗せるが、車が踏切で停車し電車が横切ると突如半狂乱で『あけてくれ!』と叫びながら線路内へ入っていこうとした。 間一髪のところで万城目が救い出し、江戸川博士の研究所で本多助手はこの男性に催眠術を掛けて倒れる前の記憶を引き出そうと試みる。 するとこの男性は見知らぬ電車に乗って異次元の理想郷へ行こうとしていたというのである。 そこに乗っていたというSF作家の友野健二をヒントに万城目と由利子が事件を追う。

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キャスト

  • 万城目淳(佐原健二):星川航空のパイロット。正義感が強く人を助けるために命をかけることもある。
  • 江戸川由利子(桜井浩子):毎日新報のカメラマン。イーリヤン島へ取材へ行き、ゴローと似た巨大猿を取材する。 
  • 戸川一平(西條康彦):星川航空の見習いパイロット。いつも万城目や由利子にからかわれている。
  • 関デスク(田島義文):毎朝新報のデスクで百合子の上司。巨大猿のネタを自ら取材する。
  • 五郎(鈴木和夫):言語障害を持つ青年で研究所の管理を任されていた。ゴローという猿を大変可愛がっており、その溺愛ぶりからエテ吉などと呼ばれている。
  • 小野(土屋嘉男):野猿研究所の所員。アオバクルミがすべて猿に持ち去られているのを発見する。
  • 松崎(石田茂樹):野猿研究所の所員。研究所の薬品があらされているのを五郎の仕業と思い込んで詰め寄る。
  • 伊藤(桐野洋雄):毎日新報の記者。百合子とともにイーリヤン島へ取材に出かけていた。ゴローに似た大猿の写真を持ち帰る。

その他、牛乳配達役で二瓶正也さん、毎日新報の記者勝部義夫さん(ウルトラセブンで基地の通信員役)がノンクレジットで出演されています。

感想・解説(※ネタバレあり)

 アオバクルミという木の実の副作用で甲状腺のホルモンが異常をきたし、猿が巨大化したというストーリーでした。 ゴローは巨大で怪獣とも言えますが、実際中身はただの猿なのであんまり悪意はありません。 それどころか育ての親の五郎を慕い、彼を探し求めて町に現れるなど人間との関係を築ける可能性があることが示唆されています。 劇中では警察官にお尻を撃たれて痛がったり、接触した電線がスパークして驚いて見せるなどどこかコミカルに描き荒れています。

昔の地方の閉そく感

 まだ人権や差別が今ほど大きなイシューとされていなかった時代の地方の農村で障がい者がどのように扱われていたか、その一端が垣間見えます。 またかつて作物泥棒は殺されてしまうことがしばしばあったほど、農村では重罪とされていたんだとか。 その滞在を唖の青年が犯したとなればどのように扱われるか・・・このエピソードではリンチに遭っていましたが、これでも現実よりまだ穏やかな描写だったことは想像に難くありません。 こういった人間や社会のくらい部分を描くストーリーはやはり金城脚本ですね。 今では放送できない様な差別用語が使われているのは強烈なインパクトですが、それも含めて当時のことが分かる一話だと思います。

 結局ゴローは仲間のいるイーリヤン島へ連れていかれることになりますが、五郎は自分が利用されたことに気づいたのか大きな声を上げて泣きます。 五郎という社会的弱者が虐げられ、最後には騙されて利用されるという救いの無さに金城イズムを感じますね。

 それでは!!

総天然色 ウルトラQ 公式ホームページ

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