[感想・解説]Xファイル シーズン2 第6話『昇天 Part.2』

こんにちはおのまとぺ(゜∀。)です!!

今回は昇天3部作の第2弾のレビューです!!
第1弾の「昇天 Part.1」はこちら!!

Xファイル シーズン2 第6話『昇天 Part.2』作品情報

  • 監督:マイケル・ラング
  • 脚本:ポール・ブラウン
  • 原題:『Ascension』
  • オープニングのスローガン:”DENY EVERYTHING(すべてを否定せよ)”

おのまとぺ的評価

  • おススメ度 ★★★★★ 前回の衝撃のラストから緊張感のある追跡劇へとつながります。 またアイツがついに裏切ります・・・。
  • グロ度 ★☆☆☆☆ あんまりグロいのはありません。
  • 謎度 ★☆☆☆☆ 今回はベリーの追跡がメインです。
  • ホラー度 ★☆☆☆☆ ホラー的な展開もないですね。
  • コミカル度 ☆☆☆☆☆ 引き続きシリアスです。
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あらすじ

スカリーが自宅でデュエイン・ベリーにさらわれてしまった。 モルダーはスカリーの自宅へと向かい捜査を開始するが、翌日モルダーが私情に惑わされて捜査に支障をきたすことを懸念したスキナーによって捜査から外されてしまう。 一方、ベリーはブルーリッジ・パークウェイで警官を射殺し、スカリーを連れてスカイランド・マウンテンの山頂へと向かっていた。 独自に調査した結果、ベリーの行先をつきとめたモルダーはクライチェックを連れて現場へと向かう。 モルダーたちがスカイランド・マウンテンのふもとに到着したとき、ベリーはすでに車で山頂に向かっていた。 しかし、モルダーたちはロープウェイで山頂に先回りすることに成功する。 しかし、そのときクライチェックがその本性を現し、モルダーの妨害を始めるのだった。

登場人物

  • フォックス・モルダー(デビッド・ドゥコヴニー):FBI特別捜査官。局内では変人扱いされているが、非常に優秀な捜査官。
  • ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン):FBI特別捜査官。医師の資格を持っている。モルダーの相棒。
  • アレックス・クライチェック(ニコラス・リー):若いFBI捜査官。Xファイル課が閉鎖されスカリーが他部署に移動になったのちモルダーの相棒となった。 シガレット・スモーキング・マンと通じている。
  • デュエイン・ベリー(スティーヴ・レイルズバック):元FBI捜査官。エイリアンによる度重なる拉致被害妄想(または真実?)から精神を病み、スカリー拉致事件を引き起こす
  • シガレット・スモーキング・マン(ウィリアム・B・デイヴィス):常に煙草を燻らせながら国家中枢と異星人の陰謀を裏で操る、最大の黒幕にしてモルダー捜査官の不倶戴天の敵。
  • ドワイト(ピーター・ラクロワ):スカイランド・マウンテンのロープウェーの管理人。

犯行現場となったスカリーの家

雨の降りしきる夜中のワシントンD.C.、帰宅したモルダーは暗闇の中でスカリーからの留守番電話の録音を聞く。 金属片からバーコードのようなものが発見され、そのバーコードは通し番号になっていることに気付いたという。 しかし、留守電の最後にはベリーに襲撃されモルダーに助けを求めるスカリーの悲鳴が残されていた。

モルダーがスカリーの家へ急行すると現場にはすでに警察が到着していた。 警官たちがポラロイドで証拠写真を撮ったり、指紋採取キットで指紋を採ったりする中、モルダーは血痕や壊れた受話器を見て、スカリーが襲われていた状況を考えていた。 そこに興奮した状態のスカリーの母親が現れる。 不思議なことに、スカリーの母親はこの晩スカリーが誘拐される夢を見たという。 彼女はこのことをスカリー本人にも話そうと思ったそうだが、心配を掛けてしまうと思って言わなかったのだった。

捜査から外されるモルダー

FBI本部ではスキナーやモルダー、クライチェックらが捜査会議を行っていた。 その部屋の片隅にはシガレット・スモーキング・マンもいた。 ベリーについては重度の脳障害により暴力的傾向があり、異星人に誘拐されたという妄想を抱いていて、人質を取ったのは異星人による誘拐の身代わりにするためと説明がなされた。 誰も真剣に取り合わなかったが、モルダーはスカリーがベリーの体内から摘出した金属片を持ってたこととベリーがその金属片を追跡装置であると主張していたこと、そしてベリーがスカリーの自宅を知っていたことから異星人の関与を疑っていた。 ベリーの行先については”山頂”ということしかわかっておらず、どの山の山頂かは不明であった。 しかし、ベリーが銃を持ち、車でスカリーを連れて移動していることから緊急性が高いことは間違いなかった。

モルダーは特別捜査班へ自ら報告すると申し出たが、スキナーはモルダーが参加すると彼が私情にかられて捜査の客観性を欠くかもしれないと考え捜査から外してしまう。 その様子を見ながらシガレット・スモーキング・マンは不気味にタバコをくゆらせていた。

山頂へと向かうベリー

スカリーを連れ去ったベリーは、彼女をトランクに押し込んで”山頂”へと車をひた走らせていた。 しかし、スピードを出しすぎたのか、一台のパトカーに停められてしまう。 道路の端へベリーの車を停止させ、ホルスターの拳銃に手をかけたまま近寄ってくる警察官。 警察官はうるさく大音量で流れていたラジオを止めるよう指示する。 ベリーは自分を早く解放するように要求し、彼らが待っているから遅れるわけにはいかないと懇願するが、警察官はベリーの腕に血痕がついていることを発見し拳銃を抜く。 警察官はベリーに両手を挙げるよう警告したが、スカリーがトランクで立てた音に気を取られた隙に射殺されてしまう。 スカリーは助けを求めるために音を立てたのだが完全に裏目に出た形だった。 ところでベリーの銃って弾がもう2,3発しか残ってないんじゃないか?

FBI本部ではモルダーが射殺された警察官のパトカーに搭載されていたカメラの映像を分析していた。 ベリーがトランクを開けたときにスカリーが少しだけ映っていた。 この映像からスカリーの生存を確認することができた。 モルダーは捜査を外されたにも関わらず独自に調査を行っていたのだ。 まぁ言うこと聞くわけないよね。 ここでモルダーはベリーが「Ascend to the stars」と表現したことにひっかかりを覚え、クライチェックに警察官が射殺された場所を尋ねる。 クライチェックは229号線のリクシービルと答えると、モルダーは229号線からブルーリッジ・パークウェイに行けることに気づき、電話帳を調べ始める。 モルダーがあるページで手を止めると、そこには「Ascend to the stars」というキャッチコピーの書かかれた、スカイランド・マウンテンの広告が印刷されていた。 モルダーはスカイランド・マウンテンの山頂がベリーの行先だと確信する。 モルダーは現場に向かうためクライチェックに車を取ってくるよう要求する。 しかし、モルダーはスキナーによって捜査から外されており、心配するクライチェックだったが、そんなことで折れるようなフォックス・モルダーではなかった。 そのくらいであきらめるような男だったらディープ・スロートも浮かばれないもんね。

モルダーが来るまでのあいだ、駐車場で誰かに電話を掛けるクライチェック。 「スカイランド・マウンテンに向かったらしい」と誰かにベリーの行先を報告している。 そして、モルダーが来た途端に慌てて電話を切っている。 んんん、どうも怪しげな感じがするぞ、クライチェック君!! そうとは知らないモルダーは自らハンドルを握り、クライチェックを乗せてスカイランド・マウンテンへと出発する。 その駐車場にはシガレット・スモーキング・マンの乗った車も停まっていた。さっきの電話はCSMに向けたもので、クライチェックはCSMとひそかに通じていたのだった。

スカイランドマウンテン山頂へ

クライチェックを伴ってスカイランドへと車を走らせるモルダーは、運転中に居眠りをしてしまいトラックと正面衝突しかけてしまう。 彼はスカリーが連れ去られてからほとんど寝れていないのだった。 クライチェックが運転の交代を申し出たが、頑なに拒否するモルダー。 迷惑な奴だなぁ笑

スカイランドマウンテンに到着したモルダーはロープウェーの管理人に詰め寄り、銃までちらつかせて点検明けで試運転もしていないロープウェーを無理やり動かさせる。 クライチェックを管理人の監視役に置いてひとりロープウェーへ乗り込んだモルダーは、時速15マイル以上は出すなと叫ぶ管理人を尻目に、ロープウェーを加速させて山頂を目指す。 最初は時速15マイルを維持していたモルダーだったが、数分と経たぬうちにガッツリ加速して30マイル近くで爆走し始める。 管理人は慌てて無線で声をかけ、支柱の部分でケーブルが外れる可能性があるから減速しろと指示する。 一応指示に従って減速しことなきを得たモルダーだったが、支柱を通り過ぎたらまた爆走。 モルダーがおとなしくしてるはずないもんね。

モルダーは無線で呼びかけても返事がなく、何か異常が起こったと知るとロープウェーの外へ出て山頂を目指そうとする。 これを監視カメラで見たクライチェックは再びロープウェーを動かしてモルダーを振り落とそうとするが、転落しながらもなんとかロープウェーにしがみつき間一髪で危機を逃れたモルダーは無事山頂へと到着する。

スカリーの失踪

ついに山頂へ到着したモルダーはベリーの車を発見するが、中にはすでにベリーもスカリーもいなかった。 クライチェックの妨害によって到着が遅れてしまったのだ。 モルダーはトランクからスカリーの十字架のネックレスを発見する。 不安を募らせるモルダーだったが、まばゆい閃光が空から彼を照らした。 閃光がどこかへ飛び去ると、どこからか大きな笑い声が聞こえる。 その声のもとへモルダーが向かうと、ベリーは自分が解放されたことに狂喜乱舞していた。 また、スカリーを”彼ら”が身代わりとして連れて行ったという。

モルダーはベリーを拘束して連行しようとするが、再び閃光が彼らを照らした。 ”彼ら”が戻ってきたと思い恐れおののくベリーと、彼を必死で取り押さえるモルダーだったが、その光は捜索ヘリのものであった。  二人は救助隊に保護され、ベリーは手当を受ける。 モルダーはスカリーを保護できず放心していたが、ふと立ち上がるとベリーの尋問を開始した。 ベリーに何があったのかと尋ねると、彼は”彼ら”がスカリーを身代わりに連れて行ったと答えた。 モルダーから顔の傷について聞かれると、ベリーは自分の顔の傷は宇宙船で負ったものだと答えたが、モルダーは山頂で見た閃光は捜索ヘリのものだと言って取り合わない。 ベリーは興奮し始め、部屋の窓の外にいる男たちが山頂にいただとか、連中はグルだなどと騒ぎ始めるが、モルダーが振り返っても窓の外に男たちなどいなかった。 暴れ始めたベリーを取り押さえたモルダーは、彼の腕についていた患者タグに血痕とスカリーのものと思しき毛髪がついていることに気づく。 怒りを抑えきれなくなったモルダーはベリーの首を絞め殺そうとする。 しかし、ギリギリのところで思いとどまり部屋をでようとすると、ベリーは何度もモルダーに詫び、”彼ら”には実験台が必要だったのだと訴えた。 モルダーは振り返ったものの無言で部屋をあとにする。

ベリーの死

モルダーが部屋から出てくると、クライチェックが声をかけて尋問で何かわかったかと尋ねた。 クライチェック君、ロープウェーを止めて、管理人をぶん殴ったのに、どうごまかしてそこにいるんだろうか…笑

モルダーは逆にクライチェックがずっと部屋の外にいたのかと聞く。 モルダーはベリーの言っていた窓の外の男たちの話が気になっていたのだ。 しかし、クライチェックは誰も見ていなかった。

スカリーはどこかの手術台のようなところに寝かされ、回転する注射針のようなものが彼女の皮膚を貫こうとしていた。 さらに彼女の腹部は妊婦のように膨れ上がり、へその部分には謎の機器が取り付けられていた。 

モルダーがベリーのところへ戻ると、クライチェックが勝手に尋問を行っていた。 モルダーはクライチェックに詰め寄るが、逆に首を絞めたことを責められてしまう。 さらにそこへ副長官のスキナーが現れ、モルダーの命令無視を咎める。 モルダーのやりたい放題もここまでか!と思いきや、捜査官が医者を呼ぶ声で会話は途切れ、一同はベリーが拘束されていた部屋へと急ぐ。 そこではベリーが苦しみ悶えており、モルダーの呼びかけも虚しくすぐ息を引き取ってしまう。 

もみ消される真相

毒物による殺害を疑ったモルダーは、検視室を訪れて検視官に検査結果を求めるが軍を通すように言われてしまう。 この事件の検死はいつの間にか軍が引き継いでいたのだ。 軍の検視官によると、その朝はFBIの検視官が休みだったための措置だというが本当だろうか…。

ワシントンではダウンタウン某所の地下駐車場に停めたクライチェックの車の中で、クライチェックとCSMが落ちあっていた。 クライチェックはベリーの件をどうスキナーに報告すべきかCSMに指示を仰いでいた。 CSMはモルダーの信用を得るため、任務が終わるまでは彼の説を支持するよう命令した。 クライチェックはそんな小細工をせずともモルダーを殺してしまえば済む話だと考えていたが、CSMはモルダーが死ねば何人もの人間が騒ぎ立てるとわかっていたので暗殺はしないと主張する。 クライチェックはスカリーについても尋ねるが、「カタはついた」とそっけない返答があるだけで、詳細を聞こうとしても知る必要がないと突っぱねられる。 さらに命令に従っていればよい、イヤなら辞めろと追い打ちを掛けられてしまう。 

FBI本部ではモルダーがスキナーの質問を受けていた。 スキナーとしてはベリーの死因は絞殺であり、状況からモルダーの暴行が原因ではないかと疑っていた。 しかし、クライチェックがモルダーを擁護したことで決定的な疑いとはなっていなかった。 モルダーはベリーの死は毒物による暗殺であり、検視報告に毒物検査の結果がないのは、軍による陰謀だと主張した。 その場にいた一同があきれ返るなか、モルダーは誰も信用できないと吐き捨て部屋を後にする。 CSMだけが不気味にタバコをふかしていた。

緊張感のある追跡劇

「昇天 Part.2」はこのエピソード単体で考えると、グロもホラーも謎もコミカルなシーンもない様な、Xファイルのエピソードとしてはとんでもない駄作になってしまいそうな作品です。 しかし、きわめて重要な3部作のうちの2話目で、前話が謎だらけで終わったのでまったく気になりません。 また、本話はモルダーによる追跡劇に振り切っており、ロープウェイのシーンはかなり迫力のある映像になっています。 ロープウェイの屋根に上るところなんかひやひやしてスリリングです。

モルダー大暴れ

スキナーが捜査しちゃだめだよって言ってるのに現場に行っちゃったり、思いっきり居眠り運転して助手席のクライチェックが『寝不足なんじゃない?運転かわるよ?』って言ってんのにヤダって言ってみたり、係員にスピード出しちゃダメだよって言われたのにロープウェーで爆走してみたり…。 スカリーが攫われて激オコぷんぷん丸のモルダーは、周りの迷惑も顧みずやりたい放題です。 前回の赤SPEEDOからモルダーの様子がおかしい気がする(関係ない)

クライチェック君、本性をあらわす

あと今回重要なのはついにクライチェックが本性を現すところですねー。 この話ではロープウェーの係員(気絶しただけかも?)とベリーを殺害しています。 特にベリーについてはモルダーに殺害容疑がかかる様に殺害するという見事な工作を見せています。 また、クライチェックはモルダーの殺害まで提案します。 これをCSM(シガレット・スモーキング・マン)がはねつけますが、クライチェックとシンジケートが一枚岩ではないというのも重要なポイントですね。

しかし、クライチェックがスパイであることが発覚した理由が、車にCSMのたばこが残っていたからっていうのはちょっとしょうもなさすぎませんかね笑 CSMもたばこ吸ったら片づけなさいよ(´・ω・`;)

あと、もうしばらくクライチェックがシンジケート側のスパイであることを伏せておいてもよかったんじゃないかと思いますね。 まだこのエピソードを含めて3話しかでてなかったのにもったいない汗 もうちょっと捜査官として活躍させて、モルダーのみならず視聴者の信頼も勝ち取ったあとにした方が驚きが大きかったでしょうにねぇ・・・。

その他スキナーがXファイルの再開を決断するなど三部作の2話目ながら重要なプロットが詰まったエピソードでしたね。

キャストについて

ロープウェーの管理人(ドワイトという役名らしいです)の俳優さん、どこかで見たことあると思ったらシーズン4の第16話「P.O.W」のティーガー役の方ですね! あとシーズン1第17話「E.B.E」のトラックドライバーも演じていました。 ピーター・ラクロワという俳優さんですね! 個人的には前者の方が印象深いかな~

ベリーが運転するシーンのBGM

スカリーを乗せたベリーが車を運転するシーンで、低い声のボーカルが印象に残るBGMが流れています。 この曲はオーストラリアのバンド、ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズの「Red Right Hand」という曲です。 最近ではイギリスのTVドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」のテーマとしても知られています。

ジリアン・アンダーソンの妊娠

前回の昇天Part.1からスカリー役のジリアン・アンダーソンの出番がかなり少なくなっています。 というのも実はこのエピソードが撮影されていた時期に、ジリアン・アンダーソンが妊娠していたのです。 そのためストーリーを変更し、スカリーが拉致される展開にして出番を少なくしていました。 このとき生まれたのが娘のパイパー・マルで、シーズン3第15話のタイトルとエピソード内で登場する船舶の名前の由来となっています。

・for your own sake:あなた自身のために
・ascend:昇る
・I’ll be in touch:また連絡する
・take a back road:裏道を使う
・predecessor:前任者。本エピソードではディープスロートのこと。

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