[感想・解説]Xファイル シーズン2 第4話『不眠』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)でございます!

今日も今日とてXファイル!!

  • 監督:ロブ・ボウマン
  • 脚本:ハワード・ゴードン
  • 原題:『Sleepless』

あらすじ

ニューヨークのマンションで睡眠医療の権威であるグリッソム博士が変死を遂げる。 博士は911へ自宅が火事であることを通報し、救急隊が駆け付けると火災などまるで起こっておらず、そこにはグリッソム博士の死体があるばかりであった。 しかし、解剖を進めると体内は火災で死んだとしか思えない状態になっていた。 スカリーによるとまるで肉体が体が火災があったと思い込んだ様だというのである。 そして、次の犠牲者はベトナム帰還兵であったが、この死体もまた見かけは何の傷もないのに体内はライフルで撃たれたかの様に血管が傷ついていた。 この二つの事件に共通点を見出したモルダーは調査を進め、睡眠を必要としない兵士を作り出そうとしたベトナム戦争中の秘密プロジェクトにたどり着く。 

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おのまとぺ的評価

  • おススメ度 ★★★★★ プロット事態は普通ですが、Xファイルシリーズにおいて重要な要素が出てきます。(後述) 必見です!
  • グロ度 ★★☆☆☆ あんまりグロくありません。 
  • 謎度 ★★★★☆ どうやってあの力を手に入れたのか・・・。
  • ホラー度 ★★☆☆☆ 相手は人間なのでそこまで怖くありません。
  • コミカル度 ☆☆☆☆☆ ジョークはほぼなしです。

登場人物

  • フォックス・モルダー(デビッド・ドゥコヴニー):FBI特別捜査官。局内では変人扱いされているが、非常に優秀な捜査官。
  • ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン):FBI特別捜査官。医師の資格を持っている。モルダーの相棒。
  • アレックス・クライチェック(ニコラス・リー):本話で初登場。若いFBI捜査官。今回モルダーと協力して操作に当たる。
  • ウォルター・スキナー(ミッチ・ピレッジ):FBI副長官。モルダーの能力を買っており陰ながら度々彼を守っている。
  • スモーキングマン(ウィリアム・デイヴィス):裏で政府を操るシンジケートの一員。陰謀を守るため度々モルダーの捜査を妨害する。
  • ミスターX(スティーブン・ウィリアムズ):モルダーに情報を提供する謎の男。
  • サウール・グリッソム(クロード・デ・マルティノ):最初の犠牲者。睡眠医療の権威で、かつて軍の極秘計画に関わっていた。
  • フランシス・ジラルディ(デビッド・アダムス):医者。かつて軍の極秘計画にかかわっており、被験者の手術の執刀医だった。
  • ヘンリー・ウィリグ(ドン・トンプソン):ベトナム帰還兵。元海兵隊の特殊部隊の所属で極秘計画の被験者の一人であった。
  • サルバトーレ・マトーラ(ジョナサン・グリース): ベトナム帰還兵。元海兵隊の特殊部隊の所属で極秘計画の被験者の一人であった。現在はダイナーで働いている。
  • オーガスタス・コール(トニー・トッド):ベトナム帰還兵。元海兵隊の特殊部隊の所属でウィリグやマトーラの同僚だった。いつも聖書の話をしていたため牧師と呼ばれていた。

陰謀+超能力というエピソードでした。 コール役のトニー・トッドさんの存在感が圧倒的でした。 デカくて怖そうな見た目ながらも、癒えることのない苦しみと贖罪の意識を抱えるベトナム帰還兵という役どころが非常にマッチしています。 またかつての同僚だったマトーラ役のジョナサン・グリースさんも、24年間寝ておらずまるでヤク中の様に挙動不審な様子を好演しています。

またベトナム戦争中の軍の秘密計画というのがいかにもきな臭いプロットでXファイル好きの心をくすぐります。 『睡眠を必要としない部隊』というのは確かに研究されていてもおかしくテーマですね。

ちょっと納得いかないのはコールの服装で、ジャングルファティーグ(ベトナム戦争時の米軍の戦闘服)をノースリーブにした様な恰好をしています。 一人ひとりに裁きを下していくのならあまり目立たない様にするものだと思いますが、あんなノースリーブはチャック・ノリスくらいしか着てません。

『チャック・ノリスは銃を撃たない。なぜなら彼が殺意をもった瞬間相手はもう死んでいるからだ。』

でもそんなベトナム帰り丸出しな服装でありながら、常に聖書を携えるというミスマッチはインパクトがあります。 また、コールは実験には自ら志願したにも関わらず、その点には目をつぶってただの執刀医であったジラルディを処刑するところなど、コールを単純な正義とせず人間の身勝手さ、理不尽さも織り込んだ複雑なキャラクター像を作ることに成功している様に思えました。 Xファイルのおもしろさは『善と悪』や『嘘と真実』の境界がわかりずらく、視聴者が途中で放り出されるところにあると思うのでコールへの過度な同情を誘いたくはなかったのではないかと愚考しました。

クライチェック初登場!! ミスターXの姿披露!!

本エピソードはニコラス・リー演じるアレックス・クライチェックの初登場エピソードでもあります!! クライチェックはXファイルの後半まで長らく登場するキャラクターなので、その点においてこの話は大きな意味合いがありますね。 最後にコールを撃ったのも幻覚を見せられたからではなく、軍の計画を隠蔽するため元から撃つつもりだったのでしょうね。

またディープスロートの跡を継ぎ、シーズン2の情報提供者として活躍するミスターXの姿もこのエピソードで披露されています。 同シーズンのエピソード2で姿は見せなかったものの情報のみ提供し、電話を通して声だけの出演となっていました。 ディープスロートの優しそうな風貌の柔らかな物腰とは打って変わって、割とつっけんどんなおっさんです。 でも、リスクを冒してまでモルダーに協力しているということは彼に期待をしているのでしょうね。

それでは!!

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