[感想・解説]Xファイル シーズン1 第7話『機械の中のゴースト』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!

今回はXファイルの中でもAIをテーマにした異色のSFスリラーといえる『機械の中のゴースト』の感想・解説です!!

  • 監督:ジェロルド・フリーマン
  • 脚本:ハワード・ゴードン、アレックス・ガンザ
  • 原題:『Ghost in the machine』

おのまとぺ的評価

  • おススメ度 ★★★☆☆ 某映画の影響が色濃く出ているので賛否別れると思います
  • グロ度 ★☆☆☆☆ 死人はでますがグロくはないですね
  • 謎度 ★★☆☆☆ 内容は分かりやすいです
  • ホラー度 ★★★★☆ ビルに襲われる恐怖!
  • コミカル度 ★☆☆☆☆ コミカルなシーンはあまりありません
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登場人物

  • ブラッド・ウィルチェック(ロブ・ラベル)ユリスコ社の創業者にしてCOSの開発者。CEOのドレイクとCOSプロジェクトの方向性で揉めて退職する。
  • ジェリー・ラマナ(ウェイン・デュバル)FBIの捜査官でモルダーのかつての相棒。ドレイク殺害事件でモルダーを利用し、出世を狙っている。 
  • クロード・ピーターソン(ブルー・マンクマ)ユリスコ本社ビルの管理人。本人いわく不具合が無いか見回るだけなのでプログラムなどは門外漢。
  • ベンジャミン・ドレイク(トム・バトラー):ユリスコ社のCEO。ブラッドと方針で揉めて、半ば追い出すような形で彼を退職に追い込んだのちに本社内で感電死する。
  • ナンシー・スピラー(ジリアン・バーバー):ドレイク殺害事件の捜査を指揮する女性捜査官。かつてアカデミーで教官を務め、『鉄の女』と渾名されていた。

あらすじ

IT企業のユリスコ社の本社ビルでCEOのベンジャミン・ドレイクが殺害される。 ドレイクはキーカードによる電子ロック解除ができず、通常の金属カギでロックを開けようとした瞬間に感電死していた。 この事件の捜査に加わっているFBI捜査官のジェリーは以前の失敗の名誉を挽回するため、かつての相棒であるモルダーを利用しようと彼に声を掛けた。 彼はモルダーのメモを盗んで人間による殺人であるという仮説を開陳するが、モルダーはのちにこの殺人事件の影にはユリスコ社の本社ビルを集中管理するシステムである『COS』が関係していると考えていた。 その後捜査が進展していく中でブラッドが最重要容疑者となり、ジェリーが監視することになる。 ユリスコ本社へと向かったブラッドを追跡し、ジェリーもユリスコ本社へと入るが彼が乗ったエレベーターが一気に落下し死亡してしまう。 モルダーはディープスロートに情報を求めると、彼曰くCOSは自己学習し成長し続け、自ら思考することのできる恐るべきAIだったのである。

感想※以下ネタバレあり

ミソロジーとは関わらない『今週のモンスター(Monster of the Week)』のエピソードでした。

端的に感想を言うと『2001年宇宙の旅』+『ダイ・ハード』といった風味のエピソードでしたね~。 独自に思考・学習できるAIが生存本能に目覚め、自らの脅威となる人間を排除していくというのがストーリーの骨子です。 最初はだれもがまさかAIが犯人だとは思っていないので前半は不気味なミステリーといった雰囲気、後半はビルの中を進むモルダーとスカリーをAIがあの手この手で殺そうとするアクション的なハラハラ感がある展開といった様に前半と後半で雰囲気が異なっているのも特徴だった様に思います。

基本的にエイリアンや超常現象を扱うXファイルシリーズにおいてこの様なハードSF的な内容のエピソードはちょっとレアだった様に思いますね。 なのでシリーズのファンにとっては賛否が分かれるのではないでしょうか(;´Д`) 『2001年宇宙の旅』が好きなので僕は結構好きなんですけどね~ COSなんてもろにHAL9000ですよねw COSは事業の廃止から自らの存在を守るために人間に闘いを挑み、HAL9000もまた自分の失態から自分の存在意義を失いかけて生存のために人間を手にかける。 動機はほぼ同じですし、最後にはAIの妨害をかいくぐりながら主人公がコンピューターを破壊して始末するという結末もほぼ同じです。 このエピソードで時折みられる監視カメラのレンズのアップはHAL9000の赤いランプへのオマージュでしょう。

ただ、ミソロジーではないこのエピソードでディープスロートが登場しますが、あんまり出てくる必然性はなかった様に感じられます。 しかもあんな簡単にモルダーが呼び出せてしまうというのは、ディープスロートという存在の超越性みたいなものを破壊してしまった様に思います。 神出鬼没ながら主人公に手を差し伸べる謎の大物が、呼び出せばヒントをくれるオッチャンみたいな描き方をされるのはいささか不満でした。

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