このページではXファイル シーズン6の概要とエピソード一覧をまとめています。
目次
シーズン概要
Xファイル シーズン6はXファイル・ザ・ムービーの衝撃的なラストを引き継いで、Xファイル課が再会するところから始まります。 しかし、Xファイル課のメンバーはジェフリー・スペンダーとダイアナ・ファウリーが務め、モルダーとスカリーは別部署に飛ばされたうえに上司にはカーシュが就いて監視されることとなります。
この様にスタートから大きな展開のあるシーズンなので、ミソロジー(Xファイルシリーズを通したメインストーリー)に関わるエピソードが多そうに思えますが実はそうでもなかったり。 実際、ミソロジーエピソードがシーズン4では10エピソード、シーズン5では8エピソードあったのに対して、シーズン6では5エピソードのみとだいぶ少なくなっています。 一方で1話完結(もしくは2話完結)のものが多くなっており、例えば『ドリームランド』の前編後編や『荒野の三人』の様な爆笑必至のエピソード、『レイン・キング』の様なほっこりエピソード、シリーズ最高傑作の呼び声も高い『アンナチュラル』などの感動的な作品も多数あります。 このシーズンからロケ地がバンクーバーからロサンゼルスに移っているのでそれも関係があるのかもしれません。 自分的にはベストシーズンとしてオススメしたいシーズンです!!
エビソード一覧
第1話『ビギニング(The Beginning)』
ブラックオイルに感染した男性が自宅で死亡し、さらに様子を見に行った同僚が何者かに襲われる事件が発生した。 男性の体からは何かが孵化して抜け出した様な形跡が残されていた。 そのころFBIではXファイル課が再開されていたが、そのメンバーはジェフリー・スペンダーとダイアナ・ファウリーに取って代わられ、モルダーとスカリーは新たな上司・カーシュからXファイルへの関与を禁止されていた。 しかし、モルダーはこの事件を知ると単独で捜査に乗り出すのだった。
第2話『迷走(Drive)』
ネバダ州で男女の乗った一台の暴走車両がカーチェイスの末に停車し二人が取り押さえられえる。 しかし、女はパトカーに連行されたのち側頭部が破裂するという異常な死に方をした。 閑職に追いやられていたモルダーとスカリーはたまたまネバダの隣州のアイダホにいた。 テレビでこのニュースを見たモルダーは仕事を抜け出して調査にのりだすが、暴走車両を運転していた男によって人質となってしまう。 一方、スカリーは女性の死因について感染症を疑い調査を始める。
第3話『トライアングル(Triangle)』
モルダーは乗っていた船が壊れてサルガッソー海を漂流していた。 たまたま近くを通りがかったクイーン・アン号に引き上げられるが、ドイツのスパイと疑われ船長のもとへ連れていかれる。 モルダーは船長にこの船は1939年にバミューダトライアングルで消失し、1998年にタイムスリップしたと説明するが、当然信じてもらえず船長室に監禁される。 モルダーは船長室の無線機で通信を試みたところ、イギリスとナチスドイツ開戦を知らせる音声が入ってきた。 タイムスリップしたのはクイーン・アン号ではなく、モルダーの方だったのである。 そんな中、クイーン・アン号はモルダーの知り合いにそっくりなナチス親衛隊の一団によって乗っ取られる。 彼らはこの船に乗っている原爆の製造に関わった博士を狙っていたのだ。 ここで博士を奪われるとナチスは原爆の製造が可能になってしまい歴史が大きく変わってしまう・・・。 船はドイツへと進路を変えゆっくりと動き出したのだった。
第4話『ドリームランド Part.1(Dreamland)』
軍内部の情報提供者からのタレコミを入手したモルダーとスカリーは、ネバダ州エリア51を調査するため車を駆っていた。 しかし、砂漠の真ん中でスーツ姿の男たちと武装した部隊に道を阻まれてしまう。 スーツの男は空飛ぶ円盤などないと言ってモルダーたちを追い返そうとするが、ちょうどその時彼らの上空をUFOと思しき機体が奇妙な軌道を描きつつ光を放ちながら通り過ぎていった。 思わず目を奪われ上空を見上げるモルダーだったが、視線を戻すとなんとスーツの男と人格が入れ替わってしまった! モルダーはワケが分からないままスーツ姿の仲間たちに連れられて『自分の』職場であるエリア51へと帰っていく。 スーツ姿の男はモーリスという名前だった。 モルダーは元の体に戻る術を探しつつモーリスとしての生活を始めるが、妻に頼まれた買い物は忘れ、娘と息子の名前もわかるはずがなく、そのせいで事情を知らない妻が激怒しモルダーはモーリスの家庭を崩壊させてしまう。
一方、モルダーと入れ替わったモーリスはセクハラやサボりでスカリーを怒らせながらも、得意のゴマすりで出世を狙っていた。 困ったことにFBIの若いイケメン捜査官の体を手に入れた彼は元に戻るつもりなど毛頭なかったのだ。 二人がもとに戻る方法はあるのだろうか。
第5話『ドリームランド Part.2(DreamlandⅡ)』
前話でエリア51の職員・モーリスと入れ替わってしまったモルダーは元に戻る方法を模索していた。 しかし、モルダーとして生活を始めたモーリスは若く優秀なFBI捜査官という立場が気に入っており元に戻りたくなかった。 そこで彼はスパイとして『自分自身』を軍に密告し、モルダーは身柄を拘束されてしまう。 見事モルダーを排除したモーリスはいよいよ調子に乗り始め、スカリーをアパートでの夕食に誘うことに成功する。 モルダーは元の生活に戻ることが出来るのだろうか。
第6話『クリスマス・イブの過ごし方(How the Ghosts Stole Christmas)』
クリスマス・イブの夜、スカリーは毎年恒例のスカリー家のクリスマスパーティーのために準備で忙しかったが、モルダーに突然電話で呼び出される。 彼は幽霊屋敷に乗り込むから一緒に来てほしいというのだ。 正直それどころではないスカリーは断ろうとしたものの、モルダーの口車に乗せられて結局一緒に館へ乗り込む羽目になってしまう。 最初は少し怖がりつつも軽口をたたきながら館の探索を楽しんでいた二人だったが、思いがけない出来事に遭遇し絶対絶命の危機に陥る。 廃屋だと思われていたその屋敷には、来訪者を心待ちにしていた『住人たち』がいたのである。
第7話『愛児(Terms of Endearment)』
ヴァージニア州のホリンズという小さい町で、妊婦のローラは夫のウェインとともに病院で超音波検診を受けていた。 医師は胎児の脊椎上部と頭部に骨の発達異常があることを発見た。 その夜、ローラは炎とともに悪魔が現れ、彼女の胎児を奪い去ってしまう悪夢を見た。 ローラは恐怖で目覚め自分の体を確かめてみると、本当に胎児が彼女の胎内から失われていたのだった。 この事件が手に余ると判断した副保安官のアーキーはFBIを訪れ協力を求めるが、話を聞いたスペンダーは口では協力を約束しつつも書類をシュレッダーにかけてしまう。 しかしその後、細切れの書類を貼り合わせた紙を携えたモルダーが操作のためにホリンズに現れる。
第8話『レイン・キング(The Rain King)』
カンザス州のクロナーという小さな町で干ばつが続いていた。 地元の農家が困り果てる中、ダリルという男が雨ごいのダンスを踊ると雨が降るといううわさが広まった。 彼は『レイン・キング』を名乗り、有料で雨ごいのダンスを踊っては金を稼いでいた。 クロナーの町長はどういうわけだか雨を降らせることのできるダリルが、金儲けのために意図的に干ばつを起こしていると考えてモルダーとスカリーを町へ呼んだ。 この話を全く信じていなかったモルダーとスカリーだったが、実際にダリルの雨ごいの現場へ行ってみると彼が踊りだした直後に大雨が降りだし、この話を信じざるを得なくなる。
第9話『S.R. 819』
スキナーがボクシングのスパーリング中に原因不明の病で倒れた。 幸い病院で意識を取り戻したが、診察中に彼の携帯に一本の電話が入った。 『君に残された時間は24時間だ』、電話の相手は合成音声でそう告げた。 医師はスキナーの体調に問題はないと診断したが、肋骨に出来たあざが徐々に広がっていきそれに伴って容体が悪化していく。 毒を疑ったモルダー、スカリーはスキナーが朝FBI本部で物理学者のオゲール博士に呼び止められていたことを突き止める。 スキナーとモルダーはオゲール博士の家へと向かうが、ちょうどその時博士は謎の男たちによって誘拐されてしまうのだった。
第10話『ティトノス(Tithonus)』
FBIの身元調査部門で閑職に甘んじていたスカリーにカーシュから呼び出しがかかった。 NY支局のペイトン・リッター捜査官とともに連続殺人事件の捜査にあたってほしいというのだ。 この事件の容疑者はアルフレッド・フェリッグという男で、すべての事件現場に真っ先に駆け付けて最初に死体の写真を撮影していたため容疑がかけられていた。 スカリーはこの男の調査を進めるうち、彼が警察が到着するよりも早く現場へ到着していたことを突き止めた。 この事実をフェリッグに突きつけると、彼はスカリーを町へ連れ出しそこにいた人間の死を正確に予言し的中させる。
第11話『ファイト・ザ・フューチャー Part.1(Two Fathers)』
線路に停められた列車の中で複数の医師たちによって手術が行われていた。 医師がメスを入れると横たわった患者の傷口からは緑色の血が流れ出すが、すぐさま再生し傷口は閉じてしまった。 明らかに人間業ではないが、そこに横たわっていたのはスペンダー捜査官の母親・カサンドラ・スペンダーであった。 手術は成功に終わったらしくその成功を祝っていた医師たちであったが、そこに突然顔の無いエイリアンの反乱軍が現れ医師たちに火を放ち彼らを処分し始めたのだった。
第12話『ファイト・ザ・フューチャー Part.2(One Son)』
モルダーの部屋に現れたカサンドラ・スペンダーはモルダーに彼女自身を殺すよう懇願した。 彼女曰く、彼女が生きていれば何かが始まってしまうという。 事情を察したモルダーは銃を彼女に向けるが、逡巡しているうちに部屋のドアが破られ防護服に身を包んだ一団によって3人は拘束されてしまう。 この一団を率いていたのはダイアナ・ファウリーであった。 モルダーは拘束された先の感染症予防センターでブラックオイルワクチンの実験台にされ変わり果てた姿となったマリタ・コバルービアスと再会する。 彼女はカサンドラが生存していること、すなわちエイリアンと人間のハイブリッドの作成が成功したことを<入植者>が知れば地球への入植が開始されてしまうと伝える。
第13話『アグア・マラ(Agua Mala)』
モルダーはXファイルの最初の担当者であるアーサー・デールズにフロリダへ呼び出される。 アーサーいわく、友人のサラ・シプリーから電話があり、夫が『吸盤を持った触手のようなもの』によって襲われたのだという。 しかしシプリ―の家はすでに無人となっていた。 空港へ引き返そうとする二人だったが既に道路が閉鎖されていたため、地元警察の誘導でブレーカーズアパートへと向かう。 そこでは副保安官が何者かに襲われ瀕死の重傷を負っていた。 その首には吸盤で吸われた様な斑点状の傷跡がのこされていた。
第14話『月曜の朝(Monday)』
月曜の朝、モルダーは銀行強盗事件に巻き込まれ、胸を撃たれてスカリーに介抱されていた。 スカリーは犯人を説得しようと試みるが、その時警察の部隊が銀行に突入してくる。 それを見た犯人は体に巻き付けた爆弾を爆発させその場にいた全員を殺害してしまった。
モルダーは自分のベッドで目をさました。 気づくとウォーターベッドの水が漏れ部屋が水浸しになって時計と電話が故障していた。 弁償のため給与を入金する必要があったのでモルダーは銀行へと向かう。 すると男が懐から銃を取り出し、その場にいた全員に伏せる様命じた。 そしてまたモルダーは撃たれてしまう。 世界が同じ時間を繰り返す中、ある女性だけは前回の記憶をとどめていた。
第15話『スイート・ホーム(Arcadia)』
アルカディア(理想郷)という町にピトリ夫妻が引っ越してくる。 その正体は住居の以前の住人のクライン夫妻を含む3組の失踪事件の捜査のために、スキナー副長官の命令でコミュニティへ潜入調査にやってきたスカリーとモルダーである。 到着早々妙に友好的な地域住民たちの協力で早々に引っ越しが完了する。 しかし、モルダーとスカリーは住民たちが異常に世話好きなところと常にルールを気にしているところに疑問を抱いていた。 『彼らは何かを恐れている』そう考えたモルダーだったが、アルカディアの住民からまた失踪者が出てしまう。 住民は一体何を恐れ、何に襲われたのだろうか。
第16話『絶滅種(Alpha)』
南太平洋を行く貨物船の中で二人の中国人船員が一つの貨物を調べていた。 その中にはイヌの様な生き物が収められていた。 しかし、貨物船が港に到着し貨物が開けられると中にイヌはおらず代わりにひどい咬み傷を負った中国人船員の死体が入っていた。 しかも不思議なことに箱には外からカギがかけられていた。 謎のイヌは船内から逃げ出し陸上で人を襲い始めるのだった。
第17話『電界(Trevor)』
ミシシッピの刑務所で粗末な小屋の独房に入れられていたピンカー・ロールズが竜巻に巻き込まれる小屋ごと行方不明となった。 刑務官は報告のために鍵のかかった所長の部屋を訪れたが、そこには真っ二つに切断された所長の死体が横たわっていた。 しかも、この死体は切断面が炭化しているという異常な状態であった。 モルダーとスカリーは操作を開始するが、刑務官はこの密室殺人の犯人は絶対にピンカーだというのだ。 しかし、侵入方法も殺害方法も全くの不明であった。
第18話『ミラグロ(MILAGRO)』
心臓をえぐり取るという猟奇的な殺人事件が立て続けに2件発生する。 しかし、その遺体には外傷も外科的な手術の痕跡もなかった。 捜査のためモルダーの部屋を訪ねたスカリーは気味の悪い男にエレベーターで鉢合わせる。 モルダー曰く最近隣室に引っ越してきたその男は、作家を自称するパジェットという男らしかった。 その後同様の手口で3人目の被害者が出ると同時に、スカリーの元へペンダントが届く。 鈍く光るそのペンダントはスペイン語で『ミラグロ』と呼ばれる幸運のお守りだった。 そのペンダントを調べるスカリーの一挙手一投足はすべてパジェットの小説に書かれた内容と同じであった。
第19話『アンナチュラル(Unnatural)』
1947年、人種差別が苛烈だった時代。 野球の試合で大活躍していた黒人選手ジョッシュ・エックスリーの殺害に、彼の活躍を快く思わない白人至上主義団体から懸賞金がかけられていた。 白人警官のアーサーは黒人でも安全を守りたいという信念のもと彼の護衛についた。 護衛のため黒人のみで編成された野球チームとともにバスで旅をし、アーサーは彼らとの絆を深めていった。 ある晩、彼は隣部屋だったエックスリーの部屋から怪しい物音がした。 こっそり鍵穴から様子を覗いてみると、暗闇の中で怪しい人影がうごめいていた。 慌てて突入したアーサーだったが、そこでエックスリーのとんでもない秘密を目にしてしまう。
第20話『荒野の三人(Three of a Kind)』
ネバダ州ラスベガスのホテルで兵器関連の会議が開かれていた。 ローン・ガンメンの三人は十年前に行方不明になったスザンヌ・モデスキーを探すために開催場所のホテルを訪れる。 バイヤースとフロヒキーは関係者を装い軍需産業の人間が集まるポーカーゲームに潜入するが、偽装がばれて連れ出されてしまう。 しかし、バイヤースはカジノの人込みの中でついにスザンヌの姿を見付ける。 その裏では彼女を巻き込んだ暗殺計画が動き出していた。
第21話『トリップ(Field Trip)』
ブラウン山へ山歩きに出かけていたアンジェラ・シフとワレス・シフ夫妻が抱き合った状態のまま死体で発見される。 しかし、行方不明になってから日数が経っていないにも関わらず、二人の死体は完全な白骨になっていた。 モルダーは調査のためブラウン山へ向かったが、そこで死んだはずのワレスが歩いているのを目撃する。 彼はモルダーに気づくと洞窟の中へと逃げ込んでしまった。 モルダーが後を追うとワレスはすべては異星人の仕業で白骨死体は彼らによる偽装工作であると打ち明ける。
第22話『創世記(Biogenesis)』
コートジボワールの海岸にて何らかの文字が書き込まれた金属板が発見される。 マクマレン博士が既に所有していた似た様な金属板と組み合わせてみると、突如金属板が本棚の方へ飛んでいき聖書に突き刺さった。 この2枚の金属板はひとりでに融合し一枚になっていた。 マクマレン博士は渡米して同じく金属板を保有するサンドス博士の元を訪ねるが、そこで待ち構えていた偽物のサンドス博士によって殺害され、金属板は奪われてしまう。