[感想・解説]ウルトラセブン 第45話『円盤が来た』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!

今回は星空を見るのが好きな青年のちょっとファンタジーの様なお話。

第45話『円盤が来た』

登場怪獣:ペロリンガ星人
登場メカ・兵器:ウルトラホーク1号、ペロリンガ星人円盤

脚本:川崎高、上原正三
監督:実相寺昭雄
特殊技術:高野宏一

放送日:1968年8月11日

あらすじ

 町が静まり返った夜に望遠鏡で夜空の星を眺めるのが好きなフクシンという青年がいた。 彼は来る日も来る日も寝る間を惜しんで星を眺めては寝不足で出勤して怒られる毎日であった。 そんな仕事場の帰り道、彼は不思議な少年とであう。 少年は一通りフクシンの愚痴を聞いたあと、『今夜いいことがあるよきっと』とフクシンを励ます。 その少年の言葉通りフクシンはその日夜空で大変なものを発見する。 彼の望遠鏡にはしっかりと宇宙人の円盤の大群が映っていたのだ。 大慌てでウルトラ警備隊に電話を掛けるフクシンだったが、ウルトラ警備隊でもその他の天文台でも円盤らしきものは確認できなかった。 その後フクシンは毎晩の様に円盤を目撃するが、もうウルトラ警備隊は取り合いもしなかった。 しかし、実はこれこそが宇宙人の作戦でアマチュア天文家にあえて円盤を見せて通報させることで、ウルトラ警備隊の油断を引き出そうとしていたのだ。

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キャスト(ゲストのみ)

  • 福新三郎(冷泉公裕):天体観測が大好きな青年。天体換装を続けるうちペロリンガ星人の大船団を発見する。
  • 金子ゲン(渡辺文雄):フクシンの家のすぐ裏で車整備工場を営む。夜間でも構わず作業の騒音を出している。
  • 重さん(ミッキー安川):フクシンの家の近所のうどん屋の主人。
  • 工場長(金井大):フクシンが務める工場の責任者。最近寝不足で成績が落ちているフクシンを叱咤する。
  • 少年(高野浩幸):フクシンがよく出会う少年。河川敷でふてくされるフクシンに話しかけてくる。

感想・解説(※ネタバレあり)

 今回の主人公はダンでも他のウルトラ警備隊のメンバーでもなく、アマチュア天文家のフクシン君でした。 全体的にファンタジー調でフクシン君と少年のふれあいや幻想的な映像の特撮シーンなどかなり異色の作品になっています。

めちゃくちゃよく人類を研究しているペロリンガ星人

 そのエキセントリックすぎる装いからチャラいとよく誤解されていたであろう(?)ペロリンガ星人ですが、一話通して観ると大船団の到着前に先遣隊が地球に潜り込んで少年のフリをしアマチュア天文家を物色するという周到さを備えていることがわかります。 さらに自分たちのカムフラージュされた船団をあえてアマチュア天文家だけに見せて何度も通報させることで、かえって地球防衛軍とウルトラ警備隊を油断させるという深慮遠謀を企てます。 しかもこの作戦をフクシン君に説明する際には『オオカミ少年』の童話まで引用してみせます。 その後もフクシンにあえて地球防衛軍に電話させたり、専門家がアマチュアをバカにしていることなどを挙げて『人間なんてそんな動物』とフクシンを諭して見せるなど相当人間のことを研究したであろう言動を見せてくれます。 この達観っぷりは人間ならきっと40くらいでたどり着くであろう諦観にも似たものを感じますねw 

 そして星の世界へ連れて行くというフクシンとの約束を果たそうとしてくれます。 個人同士であればきっと悪い宇宙人ではないのでしょうw

 フクシン君がペロリンガ星人と話をしているシーンの音をよく聞いていると当時の巨人戦のラジオを聞いていますね! 『川上監督』と言っているのが聞こえますね~ 当時は川上哲治監督のもと王・長嶋を擁するジャイアンツが1965年の日本一からV9の伝説を作り上げている真っ只中でした。 もしかしたらラジオを聞いていたのも人間研究の一環だったのかも!?

幻想的な特撮シーン

 このエピソードでは円盤も宇宙人も登場するのに戦闘シーンらしい戦闘シーンはあまりありません。 シャボン玉や光が交錯するなかでセブンやペロリンガ星人、円盤が画面を横切っていくという様なかなり抽象的な映像です。 挿入されるセブンの歌も編集されておりかなりサイケデリックな世界観でした。 ペロリンガ星人はフクシンにかなり同情的な姿勢をとっていたために観ていてちょっと親近感がわいていたので、エメリウム光線でドカーンとかアイスラッガーでスパーンといった様な最期だとちょっと落ち込みそうでした。 なのでこういうなんかよくわからないけどわかる様な映像で丁度良かったかもしれません( ´艸`)

トリビア・小ネタ

  • ノンクレジットながらペロリンガの目の前でフクシンがかけた電話を受ける地球防衛隊員は平成ゴジラなどにも出演する上田耕一さんが演じている。
  • 少年役の高野浩幸さんはこの四年後にバロム・1に出演し人気を博す。先述の上田耕一さんもバロム・1の声を9話まで当てていた。
  • ペロリンガ星人の円盤はかき氷のグラスを二つ組み合わせたもの(※1)

出典

※1 洋泉社『別冊映画秘宝 ウルトラセブン研究読本』P.198より

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