【次のエピソード】ウルトラセブン第28話『700キロを突っ走れ!』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

今回はアマギ隊員が大活躍!!新型爆弾を積んだ車で爆走します!!

第28話『700キロを突っ走れ!』

登場怪獣:恐竜戦車、キル星人
登場メカ・兵器:高性能火薬スパイナー、スーパーガン、トンプソン型マシンガン、マンドリン型マシンガン

脚本:上原正三
監督:満田かずほ
特殊技術:高野宏一

放送日:1968年4月14日

キャスト

  • キリヤマ隊長(中山昭二):地球防衛軍のエースであるウルトラ警備隊の隊長。優しさと威厳をもって隊をまとめ上げている。『何っ!?』が口癖。
  • モロボシ・ダン(森次晃嗣):ウルトラ警備隊の隊員。その正体はウルトラセブンである。ウルトラアイを用いて変身する。
  • フルハシ隊員(石井伊吉):ウルトラ警備隊の隊員で地球防衛軍きっての肉体派。北海道出身。
  • アマギ隊員(古谷敏):ウルトラ警備隊の隊員。名古屋出身。兵器開発に長けており、様々な武器を作り出す。爆弾にトラウマがある。
  • ソガ隊員(阿知波信介):ウルトラ警備隊の隊員。九州出身。射撃の名手。ダンと行動を共にすることが多い。
  • 友里アンヌ隊員(ひし美ゆり子):ウルトラ警備隊の隊員。隊の紅一点。普段はメディカルセンターに勤務している。
  • マナベ参謀(宮川洋一):隊長の上司。スパイナーの運搬をウルトラ警備隊に命令する。

あらすじ

 強力な高性能火薬スパイナーを運搬中の輸送機が何者かに襲われてしまう。 地球防衛軍は安全に運搬するためウルトラ警備隊に命令を下す。 空路は危険だったため途中まで潜水艦で運搬し、基地から実験場までをラリーカーで運ぶという作戦を立てた。 ラリーレースに紛れて運搬しようというのである。 しかし、この情報は敵のキル星人に漏れ伝わっており、レース中もバイクによる自爆攻撃やコース上の地雷で攻撃を受ける。 強運と機転で敵の攻撃をしのぐダンとアマギだったが、レース中にアマギの爆弾恐怖症という弱点が発覚する。 キリヤマはそれを知っていてスパイナーの運搬という命令を下していたのだ。 たびたび恐怖におびえるアマギだったが、追い打ちをかける様にキリヤマは敵によって仕掛けられた時限爆弾の解除という任務を非常にもアマギに命じるのだった。

感想・解説(ネタバレあり)

 今回のメインテーマはアマギ隊員のトラウマ克服です! 幼少のころに近所の花火小屋が爆発し、その際犠牲者の悲惨な死に方を目の当たりにしてから爆弾恐怖症になってしまったのだとか・・・。 ウルトラホークから怪獣に散々打ち込んでたんですけどねぇ・・・笑

 一方、キリヤマ隊長はその事実を知っていて、それを克服させるためにあえてアマギを高性能火薬スパイナーの運搬のメンバーに入れます。 さらには途中で運搬妨害のために仕掛けられた時限爆弾の解除も命じ、アマギの恐怖症に荒療治を施しました! 現代だったらパワハラで訴えられてますね(;´∀`)

 しかし、残り100km地点でフルハシと交代を命じた時に、任務の続行を自ら志願したアマギを見る嬉しそうなキリヤマ隊長の顔が部下を思う上司そのものでしたね! 昭和的で古臭く感じるところもありますが、フィクションの中では時にはこういうのもいいですね~! 

どことなくウエスタン風味

トンプソンM1A1機関銃

 このエピソードでは骨太な銃撃戦のシーンが盛り込まれており、雰囲気もどこかウエスタン風なところがあります。 普段レーザーを発射するスーパーガンですが、 今回はこの雰囲気にあわせたのか実体弾を発射する仕様になっています。 銃のバレルの形が違うのは恐らくプロップ用の火薬を仕込むためじゃないかと思います。

 特にダンが敵のバイクを撃つときのアクションがすごくカッコいいですね!! 運転席のドアから身を乗り出して一発必中で敵を倒し、ガンスピンをしながら銃を懐へしまう・・・映画的でインパクトがあるシーンでした! また、相手のキル星人もレーザーではなくトンプソン型のマシンガンを連射して闘います。 この銃器のチョイスもシブくていいですね!!

 そして何より一番インパクトがあったのはソガのマンドリン型のマシンガンですねw ギターケースにマシンガンやらロケットランチャーを仕込んで衝撃を与えた映画『デスペラード』に先立つこと27年、日本で楽器型のマシンガンが誕生していたことはもっと知られてもいいと思いますw(゚∀゚)(デスペラードは楽器ケース型ですね)

 ラリーカーに磁石を付けて持ち上げるというのは1967年公開の映画『007は二度死ぬ』の影響でしょうね~

予算がひっ迫したことで独特のデザインが誕生

 このあたりまで来るとシリーズも後半戦に突入しており、さすがのウルトラセブンでも視聴率は30%を維持できなくなっていきます。 まぁ現代の感覚だと視聴率20%でも異常値ですがw そして視聴率の低下に伴って予算もどんどん減っていたそうです。

 このエピソードで登場した恐竜戦車の車体部分は、もともと日活の特撮映画『大巨獣ガッパ』で使われたものの再利用だそうで、そこでコスト削減を狙った様ですね。 戦車の上に恐竜を乗っけただけのかなり大味な怪獣ですが、当時は予算の都合による苦肉の策だったとしても今見るとインパクトのある個性的な怪獣という印象を受けます(^^) しかもちゃんとキャタピラは駆動しますし、車体の仕上げにも手抜きがありません。 また恐竜戦車はセブン相手に縦横無尽に動き回り、しっぽで叩いて転倒させて腕を轢くという荒業をやってのけます。 子供の好きな戦車と恐竜を組み合わせただけのお子様ランチみたいな怪獣でしたが、子供のころにビデオで初めて見た衝撃を未だに覚えています笑 今も大好きな怪獣の一体です(゚∀゚) なおこの車体は有線で操作するもののようで、セブンが腕を轢かれた直後のカットでコードらしきものを引きずっているのが一瞬だけ見えます。

 また、予算が厳しかったであろうことはキル星人の出で立ちからも推測できます。 だってキル星人、見た目がただの人間ですからね汗 これは衣装代を浮かせる為だったんじゃないでしょうか。 しかし、逆に相手が人間そっくりだと戦闘シーンに怪獣とは違う迫力がでますね。 やはり見たことの無い異星人よりも人間を撃つことの方が観ている側も印象に残るのかもしれません。

トリビア・小ネタ

  • 冒頭の巨大せんべいはスタッフが浅草で探して買ってきたもので、撮影場所は東宝の試写室(※1)
  • 同シーンでの衣装(私服)はダン、アンヌともに自前(※2)

出典

※1,2 小学館『ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』P.62より

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