【前のエピソード】ウルトラセブン第25話『零下140度の対決』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

今回はウルトラ警備隊の基地が大寒波に襲われる、ウルトラセブン第25話『零下140度の対決』のレビューです!!

第25話『零下140度の対決』

登場怪獣:ポール星人、凍結怪獣ガンダー、カプセル怪獣ミクラス
登場メカ・兵器:ポインター、ウルトラホーク1号、3号、火炎銃

脚本:金城哲夫
監督:満田かずほ(※禾に斉)
特殊技術:高野宏一

放送日:1968年3月24日

キャスト

  • キリヤマ隊長(中山昭二):地球防衛軍のエースであるウルトラ警備隊の隊長。優しさと威厳をもって隊をまとめ上げている。『何っ!?』が口癖。
  • モロボシ・ダン(森次晃嗣):ウルトラ警備隊の隊員。その正体はウルトラセブンである。ウルトラアイを用いて変身する。
  • フルハシ隊員(石井伊吉):ウルトラ警備隊の隊員で地球防衛軍きっての肉体派。北海道出身。
  • アマギ隊員(古谷敏):ウルトラ警備隊の隊員。名古屋出身。兵器開発に長けており、様々な武器を作り出す。爆弾にトラウマがある。
  • ソガ隊員(阿知波信介):ウルトラ警備隊の隊員。九州出身。射撃の名手。ダンと行動を共にすることが多い。
  • 友里アンヌ隊員(ひし美ゆり子):ウルトラ警備隊の隊員。隊の紅一点。普段はメディカルセンターに勤務している。
  • ヤマオカ長官(藤田進):極東基地の責任者。寒波の中、地球を守るため基地からの撤退を拒否する。
  • アラキ隊員(幸田宗丸):医療班の隊員。隊員で倒れるものが続出したため基地からの撤退を進言する
  • ムカイ班長(山本廉):地下原子炉の修理にあたるが、撤退直前に倒れてしまう。

あらすじ

 ウルトラ警備隊の基地周辺を突如異常寒波が襲った。 さらに基地の命綱である地下の原子炉は何者かによって破壊されてしまい、基地内の気温は氷点下90度を下回り次々と犠牲者が出てしまう。 一方で基地周辺をパトロール中だったダンは寒さで乗っていたポインターがエンストしてしまい徒歩で基地への帰還を試みるが、実は寒さこそがセブン最大の弱点であった。 基地への帰還の途中で意識を失いかけたダンは幻覚の中で首謀者のポール星人と接触する。 彼らは地球を氷漬けにするために地球にやってきたというのだ。 ウルトラ警備隊の基地はその手始めだったのである。 

[広告]

感想・解説(ネタバレあり)

 今回はセブンが徹底的に弱点を突かれ、さらには地球防衛軍基地が壊滅寸前にまで追い込まれるというかなり切迫したエピソードでした。

かなり大変だった撮影

 主演の森次晃嗣さんによると、雪原をダンが一人進むシーンの撮影はかなり大変だったそうです。 カポックと塩を混ぜたものを巨大扇風機で飛ばして撮影したそうですが、その雪が口の中に入ってきてしまうのだとか。(※1) 映像を見ても雪で太ももあたりまで埋まってますね! しかも後半に行くにしたがって腰の高さまで雪の深さが増しています。 これはかなり体力を使いそうです! このシーンはすごく寒そうに見えますが実際はセットの中なのでもちろん極寒なんてことはありません。 スタッフさんの演出と森次さんの演技の賜物ですね!

変わった目的で来訪したポール星人

 その雪原のシーンの最中に今回の事件の首謀者であるポール星人が姿を現します。 この登場シーンがなんとも個性的で、雪原の中でダンが凍死しかけているときにどこか牧歌的なBGMが突然流れ始め、三角コーンに手足を付けてひもでぶら下げた様な姿のシルエットが現れます。 しかもさっきまでの雪原のシーンから打って変わって背景は燃え盛る炎で、声はボイスチェンジャーで甲高い声になっているというインパクトのある登場でした! しかも、ここで衝撃の事実が告げられます。 なんと過去地球を襲った氷河期はポール星人の仕業だというのです! しかも『地球を凍らせるためにやってきた』と一風変わった趣味を告白! はるばる地球まで来て何がしたいんだね君たちは!w

ダンのやらかしとブラックな労働環境のミクラス

 そしてダンは今回もウルトラアイを失くします。 こんなにしょっちゅう紛失はまずいぞダン! 社員証でも何度も失くしたら始末書じゃ済まんぞダン! しかも今回は宇宙人の策略でもなんでもなく単に雪原に落とすという最悪の失くし方・・・。 GPSでも付けといて!!

 そんなわけで変身できないダンに代わってカプセル怪獣のミクラスがガンダーと戦ってくれるんですが、セブンが凍えて動けなくなる寒波も何のその。 自慢の怪力を武器に善戦しますが、ガンダーは空を飛べるもんでそこで差がついてしまいましたな~。 そんな必死で戦うミクラスをしり目に、ウルトラアイを見つけたダンはセブンに変身したのち太陽で温まりに宇宙へバカンスとしけこみます。 24話でのウインダムもそうですが、上司がブラック過ぎませんかね・・・。

某ギロチン王子も引くんじゃないかってくらい鬼畜な倒し方

 なかなか帰ってこないセブンに代わって戦っていたミクラスが敗れたのち、基地の電力が復旧してウルトラ警備隊がウルトラホークで出撃しガンダーへ攻撃を仕掛けます。 このシーンのコクピットを外からとらえたカット、窓ガラスにかかる雪がとてもいい感じですね。 しかし、ウルトラホークの攻撃でかなりダメージを受けたところ見るとあまり強くない怪獣だったんだと思うのですが、そんなガンダーをウルトラ念力で宙返りさせた挙句にアイスラッガーで腕と首を切り落とすセブンってなかなかサイコパスだと思います( ゚д゚)

地球防衛軍は軍事組織

 基地撤退に際し、倒れてしまったヤマオカ長官に変わってキリヤマ隊長が館内放送で各セクションに撤退を告げます。 この時直立不動でその放送を聞く隊員の面々はまるで玉音放送を聞く帝国軍人かのように見えてしまいます。 普段のレギュラーたちの雰囲気から忘れられがちですが、ウルトラ警備隊は地球防衛軍の一部門であり彼らは全員軍人なんですよね。 従軍経験のある中山昭二さんならではの気持ちのこもった撤退命令だった様に思います。 また当時のキャストにはほかにも従軍関係者が沢山いたでしょうね。

結局ポール星人は何しに来たんでしょうね?ってお話

 ホントこれはよくわからないですね・・・。 『地球を氷河期にする』ことが目的だった様なんですが、地球を氷河期にしたその先にある目的は謎のままです。 しかもセブンに撃退されつつも諦めてはいないらしい(;´Д`) 人間を奴隷にするとか地球の資源を狙っているとか明確な動機がなく、ただ地球を氷漬けにしに来たというところが不気味ですね。 あと『第3氷河時代』と言っていますが、地球には4回氷河期が訪れているので数が合いません汗 氷河期4つのうち2つだけがポール星人の仕業なのかもしれませんね。 他の二回はジョン星人とかリンゴ星人の仕業だと思います(適当)

ここがヘンだよウルトラ警備隊

 今回はウルトラ警備隊が大ピンチに陥ったわけですが、電力の供給源が原子炉一つのみでバックアップ電源が無いことがわかりました。 そのため原子炉がやられるとウルトラホークもマグマライザーも使えないというなんとも頼りない設計になっています(;´Д`) さらには原子炉の修理に防護服もなしで隊員を送り込むというソビエトもビックリのムチャをやらかします。 そういえば冒頭で零下112度の雪原の中、ポインターが立ち往生してしまったダンにも『ポインター捨てていいから徒歩で帰ってこい』とかなかなか無理のある命令を出してましたね笑 命は地球より重いって言ってたらしいじゃないですか!キリヤマ隊長!!(´;ω;`)

トリビア・小ネタ

  • 本エピソードで医療班のアラキ隊員を演じている幸田宗丸さんは第4話『マックス号応答せよ』でマックス号の艦長を演じている
  • ムカイ班長を円実山本廉さんは東宝特撮などに多く出演し、ウルトラシリーズへの出演も多数ある

出典

※1 『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK Vol.1』 P.16-17 特別インタビュー①

[広告]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です