こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。
今回はダンにそっくりの青年・薩摩次郎が登場します!セブンとはいったいどんな関係があるのでしょうか!?
ウルトラセブン第17話『地底GO ! GO ! GO !』
登場怪獣:ユートム
登場メカ・兵器:ポインター、ウルトラホーク3号、マグマライザー、MS爆弾、ウルトラガン
脚本:上原正三
監督:円谷一
特殊技術:大木淳
放送日:1967年10月1日
キャスト
- キリヤマ隊長(中山昭二):地球防衛軍のエースであるウルトラ警備隊の隊長。優しさと威厳をもって隊をまとめ上げている。『何っ!?』が口癖。
- モロボシ・ダン(森次晃嗣):ウルトラ警備隊の隊員。その正体はウルトラセブンである。ウルトラアイを用いて変身する。
- フルハシ隊員(石井伊吉):ウルトラ警備隊の隊員で地球防衛軍きっての肉体派。北海道出身。
- アマギ隊員(古谷敏):ウルトラ警備隊の隊員。名古屋出身。兵器開発に長けており、様々な武器を作り出す。爆弾にトラウマがある。
- ソガ隊員(阿知波信介):ウルトラ警備隊の隊員。九州出身。射撃の名手。ダンと行動を共にすることが多い。
- 友里アンヌ隊員(ひし美ゆり子):ウルトラ警備隊の隊員。隊の紅一点。普段はメディカルセンターに勤務している。
あらすじ
鉱山の奥深く地底1000mの地点で落盤事故が発生し、一人の青年が生き埋めとなる。 この鉱山では原因不明の地震が頻発しており、落盤事故の回数もそれにともなって増加していた。 ウルトラ警備隊は地震の原因を調査するため現地へと向かうが、ダンは生き埋めになった青年に以前出会っていることに気づく。 青年の名は薩摩次郎といい、登山で事故に遭った際、友人を助けるために自分の命綱を切った勇気ある青年だったのだ。 そのときたまたま居合わせたセブンは次郎を救い、この勇気ある青年の姿を地球上での仮の姿とした。 すなわちモロボシ・ダンは薩摩次郎の分身なのである。 ダンは何としても次郎を救うため、ウルトラ警備隊の仲間とともにマグマライザーで地底へと向かう。 しかし、そこには思いもよらない罠が待ち受けていたのだった。
<広告>感想・解説(ネタバレあり)
このエピソードはダンそっくりの青年の登場や地底戦車マグマライザーの登場、謎の地底都市の発見など様々な要素がこれでもかと詰め込まれた印象に残るものになっています!
中島春雄さんによるユートムの演技は必見!!
謎多き地底ロボット『ユートム』を操演するのは初代ゴジラのスーツアクターを務めた中島春雄さんです。 無機質なロボットらしい動きと弱点の頭を撃たれたあとに膝をついてからガッシャンと前に顔面から倒れる様はインパクト大です!! 顔面から倒れると中に入っている中島さんも痛そうですが、本人曰くちっとも痛くなかったとか。 なお、このキャスティングは監督を務めた円谷一さんの希望で実現したそうです。(※1)
余談ですが、一体目のユートムと遭遇した際、射撃の名手であるソガは一発目、二発目ともに人間で言ったら心臓に当たる部分に見事命中させているのに対し、アマギは一発目を外して二発目を頭部に当てています。 結果的にユートムの弱点が発覚することになりましたが、こういったところでもキャラ付けがされているのかなぁ、なんて想像しながら見ていました。
鉱山から感じる昭和時代
このエピソードの舞台は鉱山となっています。 作業員が削岩機で岩壁を砕く様子や、運送用のトロッコなど劇中で鉱山にまつわる色々なものを見ることができます。 かつて日本では各地に鉱山が掘られ様々な鉱物が産出されていましたがそのほとんどがすでに閉山となり、若い世代の人々にとっては社会科の教科書で見る世界かもしれません。 落盤の危険を顧みず、己の肉体を武器に危険な環境で働いていた人々のおかげで高度成長期があったのでしょうね。 なお、撮影が行われたのは茨城県の日立鉱山で1980年代にやはり閉山となっています。
スピーディーな展開でスリルを演出
冒頭の落盤事故に始まり、次郎の生存確認、ダンと次郎の関係の説明、マグマライザーの登場、地中での罠、MS爆弾による爆破、地底都市の発見、ユートムの登場、次郎救出と地底都市爆破と短い時間の中にこれでもかと展開が盛り込まれています。 特にMS爆弾の時限装置がいい緊張感を生み出していますね。 また、ダンがベルトでウルトラアイを引き寄せるところも面白いです。 あのバックルにそんな機能があったとは!
小ネタ
- 次郎が命を賭してまで助けようとしたハツカネズミですが、セブンはおいて行ってしまった様です・・・。(ちなみにもともとの台本ではすでに死んでいることになっているそうです(※1))
- ユートムはそれぞれ胸のマークが異なります。 実際には一体しかない着ぐるみを複数体いるように見せるための仕掛けだったそうです。(※1) ダダ星人みたいな発想ですね笑
それでは!!
出典
- ※1 『別冊映画秘宝 ウルトラセブン研究読本』洋泉社 P.78、79より