こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。
初代ウルトラマンの敵の中でもしかしたら最も性格の悪い宇宙人かもしれません!!
ウルトラマン 第18話『遊星から来た兄弟』
登場怪獣:ザラブ星人、にせウルトラマン
登場メカ・兵器:スーパーガン、スパイダーショット、ビートル、ロケット砲戦車、放射能防御バリアー(ヘルメットに内蔵)、土星探検ロケット、携帯用電子頭脳
脚本:南川竜、金城哲夫
監督:野長瀬三摩地
特殊技術:高野宏一
放送日:1966年11月13日
キャスト
- ムラマツ隊長(小林昭二):科学特捜隊極東支部ムラマツ班の隊長。隊員からはキャップと呼ばれている。ときに優しくときに厳しく隊員たちをまとめる。
- ハヤタ隊員(黒部進):科学特捜隊の隊員。任務中に赤い球体と衝突して落命するが、ウルトラマンと融合することで生還する。
- アラシ隊員(石井伊吉):科学特捜隊の隊員。怪力の持ち主で射撃も名人級の腕前。しかし、直情的な側面もある。
- イデ隊員(二瓶正也):科学特捜隊の隊員。お調子者だが兵器開発で右に出るものはいない。ザラブ成人によって操られてしまう。
- フジ隊員(桜井浩子):科学特捜隊の隊員で紅一点。普段は本部で通信係についているが、現場にでることもある。入隊以来ほとんど休んでいない。
- ホシノ少年(津沢彰秀):科特隊に出入りしている民間人の少年。ザラブ星人を当初から疑っていた。
- ザラブ星人(青野武):第八銀河系のザラブ星からやってきたという宇宙人。地球人を兄弟と称し、地球に降下していた放射性の霧を消滅させることで信頼を得ようとする。
あらすじ
突如地球上に放射性の霧が降り注ぎ多数の犠牲者がでる事態となった。この未曾有の事態の発生を受けて科特隊は街中と宇宙のパトロールにそれぞれ出発する。すると五番街に出動していたアラシとイデが謎の宇宙人を発見した。この宇宙人は科特隊の通信に割り込むとザラブ成人と名乗った。そして地球は彼らにとって兄弟であり幼い弟の様なものであると自らの科学力を誇示してみせたのだ。一方、宇宙のパトロールに出ていたハヤタは漂流する土星ロケットを発見する。本来であれば土星へ向かっていたはずのロケットが地球付近にいるはずがなかったが、ザラブ星人が科特隊本部に突然現れ自分が地球までけん引してきたと告げる。誤って木製の軌道を回っていたというのだ。ザラブ星人はなかなか自分を信用しようとしない科特隊の面々を説得するため、地球に降り注いでいた放射性の霧を一瞬で消滅させる。これを受けて科特隊はザラブ星人を客人として扱うこととなったが、これはザラブ星人の策略の始まりであった。
<広告>感想(ネタバレあり)
ウルトラマンシリーズでも指折りの有名エピソードであり、『シン・ウルトラマン』でも取り上げられたエピソードです。 特にウルトラマンの偽物が現れ、地球人とウルトラマンを争わせようとするというプロットは衝撃的です!
性格が最悪な宇宙人 ザラブ星人
ザラブ星人は言葉巧みに人類に取り入り、人類同士を戦わせることで地球を支配しようとします。 わざわざ放射性の霧を地球に降下させ、そのあとにあえて救うという点もかなり悪質ですね! 科特隊がウルトラマンに対して攻撃を渋るであろうことを予見して、自らがにせウルトラマンとなって街を破壊し地球防衛軍の科特隊に対する不信感を煽ろうとする点も人間心理の弱点を突いた高度かつ正確の悪い作戦と言えます。 しかし、ウルトラマンが暴れているという報に接したムラマツキャップは、自らの使命に照らしてウルトラマンへの攻撃を即断します。 ザラブ星人の頭脳的でありながらも極めて性悪な作戦は、科特隊の使命感の前にあえなく潰えるのです。
そして、ホシノ少年の助けで現れた本物のウルトラマンは、頭脳派のザラブ星人に対して圧倒的な脳筋肉体派っぷりを見せつけ終始優勢に戦いを運びます。 特に催眠術でウルトラマンを苦しめた隙に攻撃しようとした直後に、ボディーブローを食らうザラブ星人はなんか哀れですらあります笑 最後にはスぺシウム光線を食らって爆発し、彼の銀河をまたにかけた謀略の旅は終わりを告げます。
おっちょこちょいでよかった!忘れ物のおかげで事態が好転(笑)
今回ザラブ星人はハヤタ隊員がウルトラマンであるということを見抜いていました。 そして、ウルトラマンを封じるためハヤタの姿でいる間に拉致してしまいます。 首尾よくハヤタをさらったザラブ星人は変身させないようベーターカプセルを奪おうとしますが、ハヤタの服を調べてもどこにもはいっていません!! まさかこんな事態を予期して隠してきたのか、ウルトラマン!!
と思いきやその後救助に現れた星野少年が何故かベーターカプセルを持ってきます。 そして衝撃の事実が彼の口から放たれます。なんとハヤタ隊員、大事なベーターカプセルを本部に忘れてきて、それをホシノ少年がわざわざ持ってきてくれたというのです!!笑 ベーターカプセルを本部に忘れたり、スプーンと間違えたり色々とおっちょこちょいなハヤタ隊員ですが、今回ばかりは忘れ物のおかげで人類が救われましたね(;´∀`)
ガッカリなザラブ星人のその後
その知的な謀略とにせウルトラマンという衝撃的なプロットで鮮烈な印象を残したザラブ星人ですが、その後はちょっと悲惨です。 というのもザラブ星人は初代ウルトラマンの中で再登場を果たしますが、その登場の仕方が実に残念なのです・・・。 その回はシリーズ屈指の名作エピソードである第33話『禁じられた言葉』です。 このエピソードでは作中最強の呼び名も高いメフィラス星人が登場します。 メフィラス星人はザラブ星人ほど狡猾な策略を弄することはありませんでしたが、その紳士的な態度とウルトラマンと互角に渡り合う戦闘力で視聴者をハラハラさせた宇宙人です。
さてザラブ成人がどのような形で登場するかというと、メフィラス星人が使役する宇宙人としてほんの数秒だけ登場するのです!汗 しかも実質巨大フジ隊員の前座みたいな形で、ケムール人とバルタン星人とトリオthe脇役といった扱いでした( ;∀;) ただ、ウルトラQの名物のケムール人とウルトラシリーズNo.1の知名度を誇るバルタン星人と同列と考えれば悪くない扱いかもしれませんね! また、あのザラブ星人を使役する宇宙人ということでメフィラス星人に箔がついたのも事実だと思います(゚∀゚)
それでは!!