【前のエピソード】第11話『宇宙から来た暴れん坊』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

悪人の『あんなこといいな』『できたらいいな』はろくなことにならない!!

第11話『宇宙から来た暴れん坊』

登場怪獣:脳波怪獣ギャンゴ
登場メカ・兵器:熱線砲、ビートル

脚本:宮田達男
監督:満田かずほ
特殊技術:高野宏一

放送日:1966年9月25日

キャスト

  • ムラマツ隊長(小林昭二):科学特捜隊極東支部ムラマツ班の隊長。隊員からはキャップと呼ばれている。ときに優しくときに厳しく隊員たちをまとめる。
  • ハヤタ隊員(黒部進):科学特捜隊の隊員。任務中に赤い球体と衝突して落命するが、ウルトラマンと融合することで生還する。
  • アラシ隊員(石井伊吉):科学特捜隊の隊員。怪力の持ち主で射撃も名人級の腕前。しかし、直情的な側面もある。
  • イデ隊員(二瓶正也):科学特捜隊の隊員。お調子者だが兵器開発で右に出るものはいない。
  • フジ隊員(桜井浩子):科学特捜隊の隊員で紅一点。普段は本部で通信係についているが、現場にでることもある。入隊以来ほとんど休んでいない。
  • 鬼田(山本廉):隕石を奪取して思い通りに使いこなしていたが、怪獣を出現させた際に昏睡状態に陥ってしまう。

あらすじ

 子供たちが遊ぶ空き地に一つの隕石が落下した。 不思議なことにこの隕石は子供たちが欲しいものに次々と姿を変えたのである。 隕石はすぐさま科学特捜隊のもとへ届けられ分析が行われた。 するとその隕石は近くにいる人間の脳波を感知して、欲しいものに変身する不思議な能力を持っていることが分かったのである。 これに目を付けた鬼田は金儲けのために巧みにこの隕石を盗み出すことに成功する。 金儲けの前の余興とばかりに大怪獣に変身させてみたところ、怪獣が巨大化したはずみで自分のいたビルが崩れてしまい意識不明の重体になる。 鬼田の悪意を具現化した巨大怪獣ギャンゴは、意識を失った主から離れ一人暴れ回り始めるのだった。

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感想・解説(ネタバレあり)

 『願ったものに変身する隕石』というとても夢のある設定のエピソードでした。

 ギャンゴの動きもとてもコミカルですし、悪役の鬼田もやることがちょっとマヌケでメルヘンとコメディの要素が強い内容でしたね。 また、珍しくウルトラマンが怪獣を退治せずに終わります。 それどころか子供の様なギャンゴの動きに影響されたのか、ギャンゴにバシャバシャ水をかけてみたり跳び箱にして跳んでみたりウルトラマンもコミカルな動きを繰り出します笑

当時の子供たちが遊ぶ様子がうらやましい

 冒頭空き地で遊んでいる映像なんかは現代から見ると羨ましく感じますね。 息子を遊ばせる場所にはいつも困っています。 公園は有りますが球技もできないし自転車の練習も禁止。 あんな風にいろんなあそびができる場所があったんですねぇ。 あと豪快におかしを食いまくる女の子がイイw 隕石が落下してくるときに空を見上げる子供たちが一人ずつ移されるのは、何もない空中で目線を合わせるのが難しかったからじゃないかと邪推。 これって大人のベテラン俳優さんでも難しいらしいですよ汗

都知事と同じ青島です

 記者会見のシーンではのちに都知事となる青島幸夫さんが登場。 2メートル以内に近づかないと『術が効かない』というセリフがありますが、あれって術なんですね笑 記者会見会場の建物に鬼田の車が突っ込むシーンは、さすがに本物の車と建物を使うわけにはいかなかったのかミニチュアに切り替わっています。

キャストの山本廉さんはウルトラシリーズでも常連

 このエピソードで迷惑な騒動を引き起こす鬼田役は山本廉さんが演じています。 山本廉さんは実にたくさんの作品に出演されていて、ウルトラシリーズではウルトラQ 第1話『ゴメスを倒せ!』、ウルトラマン 第30話『まぼろしの雪山』、ウルトラセブン 第10話『怪しい隣人』、第25話『零下140度の対決』、その他ウルトラマンタロウなどに出演されています。 その他ゴジラシリーズにも多く出演され、ゴレンジャー、仮面ライダーXにも出演された俳優さんなので、顔を覚えている方も多くいらっしゃるんじゃないでしょうか。

ウルトラマンが美肌に!?Bタイプのマスクが登場!!

 このエピソードからウルトラマンの顔が旧来のAタイプからBタイプに変わっています。 もともとウルトラマンの口の部分は稼働するように設計されており、FRPの土台の上にラテックスを塗りつけて作られていましたが、Bタイプからこの機能は廃されたため完全にFRPで作られています。 そのためAタイプで荒れがちだったお肌もツヤツヤに整い、若々しいウルトラマンに進化しています。

 しかし、このエピソードではほとんどウルトラマンが登場せず、最後の最後に飛行しているシーンのみ登場となっていて地上での活動は一切ありませんでした汗 しかも飛行シーンでは模型を使っている部分もあるので、Bタイプのお披露目としてはいささか寂しい登場だった様に思います・・・汗

ミニチュアにも注目!!

 巨大化したギャンゴへの攻撃には熱線砲が用いられますが、この中にはゴジラシリーズで登場したメーサー殺獣光線車や『怪獣大戦争』のAサイクル光線車を改造した車両が見受けられます。 また、ギャンゴのスーツは第1話の怪獣ベムラーのスーツを改造して流用したものだそうです。(※1)

水中の撮影は命がけ!!

 ギャンゴとの闘いは非常にコミカルで面白いものでしたが、古谷敏さんの著書『ウルトラマンになった男』によると命がけの撮影だったそうです。 ギャンゴに海へ落とされたあとに水中から飛び出して驚かせるシーンは、水中に取っ手付きの鉄板を沈めてそれに捕まって水中で待機したのち、3カウントで飛び出すという撮影だったそうです。 しかし、水中へ入るとすぐにマスクの中へ水が入り窒息しそうになるので、2カウントに縮めることで何とか2テイク目でOKになったそうです。 大変だなぁ(; ・`д・´)

それでは!!

出典

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