こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

またしてもウルトラシリーズ関係者の訃報が飛び込んでまいりました。

バルタン星人の名づけ親 「ウルトラマン」監督の飯島敏宏さん死去 89歳 (スポーツ報知)

 去る2021年8月17日にウルトラマンやウルトラセブンなどで監督をされた飯島敏宏さんが鬼籍に入られたそうです。 1932年生まれでらっしゃったので89歳で亡くなられました。 男性の平均年齢が81.41歳であることを考えればご長寿であったといえるのでしょうけれども、やはり国民的シリーズの育ての親の一人がこの世を去ってしまったことは大変悲しく感じずにはいられません。

 飯島監督はウルトラマンではバルタン星人の登場する第2話『侵略者を撃て』第16話『科特隊宇宙へ』を含む7エピソードを監督されています。 特にバルタン星人の2エピソードは脚本も千束北男名義でご自身で担当されており、これこそが飯島監督がバルタン星人の生みの親と称される所以です。 またウルトラセブンではド派手な特撮が用いられた第38話『勇気ある戦い』と第39話と第40話にまたがる大作『セブン暗殺計画 前篇』『セブン暗殺計画 後編』を監督されました。 また千束北夫という名義で脚本も担当されていました。

 私が思う飯島監督の特徴としては明快な娯楽作を作られることにある様に感じました。 第2話『侵略者を撃て』や第17話『無限へのパスポート』などのイデ隊員のコミカルな要素などが象徴的ではないかと思います。 また『セブン暗殺計画』はウルトラシリーズを代表する名作となっており、ウルトラセブンが貼り付けにされるというショッキングな展開はいまだに輝きを失いません。 テーマ性よりも楽しさを前面に押し出した作風のためか、初代ウルトラマンとウルトラセブンでは金城さんと組んだエピソードはありませんでした。(ウルトラQでは2エピソードで組んでいます)

 また、特撮と本編の融合も見事でこれはバルタン星人の分身が特に有名ですが、その他ウルトラQの第19話『2020の挑戦』での消去エネルギー源や初代ウルトラマンのネロンガの透明化、セブンの『勇気ある戦い』での大規模な特撮シーンなどにも表れています。 特撮については特技監督の的場徹さんや高野宏一さんの仕事であはありますが、それをエピソード内で活かすも殺すも監督の手腕次第です。 特撮シーンが効果的に使われていると視聴者に感じさせたのであれば、それは飯島監督の手腕であったといえるのではないでしょうか。

 また一つ、空に輝くウルトラの星が増えました。 日本の特撮の歴史にその名を刻んだ名監督のご冥福を心からお祈りします。

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