こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!
どんな服でも新品同様にキレイにしてくれる夢のようなクリーニング店が登場!! 近所に欲しい!!
ネオ・ウルトラQ 第2話『洗濯の日』(2013年)
作品情報
登場怪獣:洗濯怪獣ブレザレン
脚本:いながききよたか
監督:田口清隆
放送日:2013年1月19日
キャスト
- 南風原仁(田辺誠一):心理カウンセラー。怪獣や超常現象について冷静に分析する。今回は登場しない。
- 渡良瀬絵美子(高梨臨):雑誌記者を務める。フットワークが軽くすぐ現場へ行き取材を行う。
- 白山正平(尾上寛之):バー『トビラ』のマスター。直情的だが正義感がある。
- 屋島(島田雅彦):南風原の恩師の大学教授。非常にマイペース。今回は登場しない。
- 丹下(辰巳蒼生):准教授。屋島がことあるごとに南風原の名を出すため一方的にライバル視している。今回は登場しない。
- 大山シロウ(足立健夫):最初は怪獣がクリーニングすることを受け入れられずにいたが、その仕事ぶりに感心し、妻・シズエのブラウスをクリーニングに出しに来る。
- 大山シズエ(藤あけみ):
あらすじ
どんなに汚れた衣類でも新品の様な白さにしてしまうことで大評判のクリーニング店『ブレザレン』。 その店主はなんと怪獣だった!! 店主の怪獣ブレザレンはなんでもキレイにしてしまう能力と善良な性格から老若男女問わず地元の人々から慕われていた。 商店街を歩けば洗濯物と一緒に果物や魚をプレゼントされ、その周りにはブレザレンを慕う子供たちが集まっていた。 しかし、そんな愛される存在のブレザレンの背後に怪しげな男たちが付きまとっていた。
[広告]感想(ネタバレあり)
このエピソードに登場する怪獣ブレザレンは商店街でクリーニング屋を経営しているという非情に珍しい怪獣で、人間と一定の意思疎通も可能な友好的な存在です。
どんなシミでも驚きの白さに!!
なんと口から洗浄液らしきものを吐き出し(嘔吐みたいに見えます)、それを衣類に吹きかけると新品の様なきれいさに仕上がります!! しかもただキレイになるだけでなく、なぜかご丁寧に畳んだ状態に仕上がるという不思議w 一体どういう液体なんだ!!w
ブレザレンは自分の店でクリーニングを受け付けるだけでなく、商店街を練り歩いては近所の住人たちから洗濯物を集めたりもしています。 地元からはかなり慕われていて、洗濯ものを預かると同時に、商店街の人々から『これ持っていきな!』と果物や魚を渡されています。 さらに老人ホームを訪問しては無料でクリーニングを請け負い、職員が渡そうとした謝礼を固辞するなど極めて善良な存在として描かれています。
残念ながら会話はできないもののお店の価格表や看板などを見ると文字は理解できるようですし、相手の言っていることもちゃんと聞き取って理解しています。 またかなり不器用そうな手をしていますが、なんと折り鶴が折れます!! 意外と器用!!
人類は異質な存在でも受け入れられる
このエピソードの世界ではシズエのセリフにもあるように、怪獣が当然のように人間社会で仕事をして暮らしている設定となっています。 この部分は前のエピソード『クオ・ヴァディス』でニルワニエが他の暴力的な怪獣と同一視されて憎悪を向けられていたのとはかなり雰囲気が異なりますね。 そもそも世界観の設定がエピソードごとに異なるのか、それともブレザレンの性格と行いが受け入れられる土壌を育てたのかどっちなんでしょうか。
明らかに異質な怪獣という存在がここまで人間社会に受け入れられている描写というのは、旧ウルトラQではなかったので新鮮な感じでしたね。 カネゴンはいましたがあれはもともとが人間なのでちょっと毛色が異なりますし、その他のウルトラシリーズでも社会に入り込めるくらいのコミュニケーション能力がある友好的な宇宙人はいても怪獣では珍しい気がします。
たとえ異質な存在でもひたむきに頑張れば受け入れてもらえる・・・そんな希望を感じられるエピソードでした。
全編通して演出される昭和の雰囲気
このエピソードの舞台は商店街です。 令和の現代においては商店街というものがめっきり減ってしまいましたね~。 劇中でやりとりされるようなお店の人と地元の人たちの繋がりみたいなものがとても懐かしく、そしてうらやましく感じてしまいます。 そんな昭和の香りのする街角に怪獣がクリーニング店を構えていて、当然のように受け入れられているというのが、あまりにも現実から乖離していてとてもウルトラQらしいと言えるかもしれません。 まさにアンバランス!!
また商店街の街並みはもちろん、色褪せた感じの暗い映像や子供たちの服装や髪型、典型的な亭主関白の夫婦など、昭和の香りを感じられる演出がちりばめられています。 あの夫婦が住んでいる家なんて昭和中ごろくらいのイメージじゃないでしょうか笑
ともすると作り手の皆さんが偉大過ぎる昭和のオリジナル作品に引っ張られてしまっているようにも思えますが、このレトロな雰囲気がワタクシにとってはたまらなく嬉しかったりします(^^)
それでは!!
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