こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。
今回は宇宙の帝王(※自称)のケツあたま宇宙人バド星人が登場します!!
第19話『プロジェクト・ブルー』
登場怪獣:バド星人
登場メカ・兵器:ポインター
脚本:南川竜(野長瀬三摩地)
監督:野長瀬三摩地
特殊技術:的場徹
放送日:1968年2月11日
キャスト
- キリヤマ隊長(中山昭二):地球防衛軍のエースであるウルトラ警備隊の隊長。優しさと威厳をもって隊をまとめ上げている。『何っ!?』が口癖。
- モロボシ・ダン(森次晃嗣):ウルトラ警備隊の隊員。その正体はウルトラセブンである。ウルトラアイを用いて変身する。
- フルハシ隊員(石井伊吉):ウルトラ警備隊の隊員で地球防衛軍きっての肉体派。北海道出身。
- アマギ隊員(古谷敏):ウルトラ警備隊の隊員。名古屋出身。兵器開発に長けており、様々な武器を作り出す。爆弾にトラウマがある。
- ソガ隊員(阿知波信介):ウルトラ警備隊の隊員。九州出身。射撃の名手。ダンと行動を共にすることが多い。
- 友里アンヌ隊員(ひし美ゆり子):ウルトラ警備隊の隊員。隊の紅一点。普段はメディカルセンターに勤務している。
- 宮部博士(野村浩三(野村明司)):地球防衛バリアの設計者。久しぶりの休暇で地球へと帰ってくる。
- グレイス・ミヤベ(リンダ・マルソン):宮部博士の妻。
- タケナカ参謀(佐原健二):地球防衛軍の高官。
あらすじ
地球防衛のために地球全体と月をバリアで覆う計画『プロジェクトブルー』が進行していた。 異星人から侵略を受けている地球を侵略者の魔手から守るための設備であった。 このバリアの開発者の宮部博士は久しぶりの休暇で自宅へ帰ってきた際、リビングのテーブルの下に謎の地下室が造られていることに気づく。 妙に思った博士は地下へと続く階段を降りていくが、扉が閉まり中へ閉じ込められてしまう。 これは宇宙の帝王を自称するバド星人の罠だったのだ。 バド星人は自分たち以外の知的生命体の存在を許容できず地球の人類を滅ぼそうとしていた。 そのためにはバリアが邪魔になるので博士からバリアの位置を聞き出そうとしていたのである。 博士は拷問を受けても口を割らなかったが、バド星人は聞き出せなかった場合の保険として地球を破壊できる爆弾まで持ち込んでいたのだった。
[広告]感想・解説(ネタバレあり)
ちょっとだけホラーっぽさのあるエピソードでした。 博士の家の中という狭い空間で話が展開されますが、その環境を活かした『何者かが家の中にいる』怖さのある作品です。 鏡の中に入るときの特撮が工夫されていて見どころになっています。 アンヌを置いてセブンが鏡の中に入っていくシーンは後ろ姿の方のアンヌを他の方が演じているそうです。(※1) 工夫されてますね~
突然家に地下室がw
地球がリアルタイムで侵略を受けている中で地球防衛バリアーを建設するというのは、防衛上の重要性としては最上級に分類されると思うのですが、どういう訳だか最重要人物であるミヤタ博士はかなり不用心です。 というのも警備もついていませんし、自分で車を運転しているので事故のリスクもあります。 結構危険だと思うんですよね・・・。
そして案の定バド星人に狙われて罠にハマってしまうワケなんですが、博士があんまりにもあっさり罠にはまるのでバド星人もビックリしたんじゃないでしょうか? 突然リビングのテーブルが宙に浮きあがり、その下には見たことのない長い階段が続いている・・・どう考えても異常なシチュエーションなんですが、博士は少しいぶかしみながらもすんなり中へ入っていって、なるほどアッサリ閉じ込められてしまいます! なにしてんのw 頼んでも無いのに無料でそんな素敵なリフォームをしてくれる業者がいるものか!w
また、そんな不用心な博士ですがお茶目なところもある様です。 博士が地下室でバド星人による自白電波での拷問に苦しんでいる頃、そうとは知らない奥さんのグレイスが帰宅し伝言用のレコーダーを再生します。 そこにはなんとミヤタ博士のメッセージではなくバド星人の高笑いが録音されていたのです! 『たいへん!夫の身に何かあったんだわ!』・・・とはならず、奥さんは『またイタズラして!』と若干プンプンしてます。 そういうイタズラをしょっちゅうしてたんでしょうねw というかバド星人は他人の家のレコーダーで自分の笑い声を録音してたのか・・・バド星人もお茶目じゃんw
帝王(自称)の割にはショボいバド星人
さて博士に続いてバド星人もお茶目ということが判明(?)しましたが、忘れてはいけません、一応かれらは宇宙の帝王を自称しているのです。 見た目からしてお尻見たいな頭に超おちょぼ口、そして乾燥してさかむけたかの様なウロコからはあまり強そうな感じはしませんが、でも帝王ですからね! きっと強いはず!!
ココがショボいよ宇宙の帝王
- 人類を滅ぼすために地球へ来たものの、途中でうっかりバリアに触れて宇宙船一隻がおしゃかに
- 博士の家の中にある書類を見つけられない
- 電話線を切ってしまったためウルトラ警備隊に異常を察知されてしまう
- セブンにビビってミヤベ博士を人質にする
- 人間大のバド星人は変身前のダンに一瞬で2人まとめて片づけられてしまうほど弱い
- でも実は巨大化しても弱い
- セブンに光線技すら使ってもらえず、頭を強打して血を吐きながら息絶える
そもそも人類を滅ぼすことが目的なら持ち込んだ地球破壊爆弾をさっさと使えばいいのに、バリアの位置に執着する意味がよくわからないですねw
割とサラッと口にされた大事なこと
宇宙ステーションのV2とV3の間が一番侵略に使われるコースということがこのエピソードの中で言及されています。 V3は準レギュラーの名物キャラクターであるクラタ隊長が赴任している宇宙ステーションですね。 劇中で何度も登場しています。 またV2は第37話『盗まれたウルトラ・アイ』の劇中でマゼラン星人の惑星間弾道弾に接触し破壊されています。 これら二つの宇宙ステーションはしっかりと要衝にあたる場所に設置されていたんですねぇ。
トリビア・小ネタ
エピソードの最後に閉まるカーテンは助監督が引いている(※2)
出典
※1 小学館文庫『セブン セブン セブン アンヌ再び・・・』ひし美ゆり子 より
※2 小学館『ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』P.45より