[感想・解説]ウルトラセブン 第37話『盗まれたウルトラ・アイ』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!

宇宙人の工作員が美少女だった? 地球へやってきた宇宙人の孤独を描いた名作エピソードです。

第37話『盗まれたウルトラ・アイ』

登場怪獣:マゼラン星人マヤ
登場メカ・兵器:ポインター


脚本:市川森一
監督:鈴木利次
特殊技術:高野宏一

放送日:1968年6月16日

あらすじ

 山中に謎の発行体が墜落したという報告が警察からウルトラ警備隊へもたらされる。 ダンが少女の運転する怪しいダンプカーを追跡するが、その途中で円盤の襲撃を受けてポインターごと谷底へと転落してしまう。 ダンは薄れゆく意識の中で謎の少女の顔を見たがそのまま気を失い、目を覚ました時にはウルトラアイが盗まれていた。 そのころ宇宙ステーションV2では地上から発された謎の電波をキャッチする。 その電波はマゼラン星へ第1任務が完了したことの報告と迎えを要求する内容であった。 数日の沈黙を経て、再び電波が発される。 今度は『迎えはまだか』と催促する様な内容であった。 ダンをはじめとするウルトラ警備隊の面々は発信源のアングラバーへと調査に向かう。 そこでマゼラン星人の少女マヤを発見したダンはテレパシーで彼女に接触する。 ダンはマゼラン星人が地球侵略を目論んでいるのかと考えていたが、彼女いわく地球に侵略するほどの魅力はないというのだ。 なんとマゼラン星人は地球を侵略するのではなく破壊しようとしていたのである。 そしてマゼラン星から発射された巨大なミサイルは宇宙ステーションV2を破壊しつつ地球へと迫っていた。 

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キャスト

  • マヤ(吉田ゆり):地球へ潜入したマゼラン星人。ウルトラアイを盗み出すことを任務としていた。

感想・解説(※ネタバレあり)

 マゼラン星人マヤ役の吉田ゆりさん、カワイイですね(*´ω`*) 当時17歳の高校生だったそうです。 ゴーゴーバーの中で一人白い衣装でぎこちなく踊る姿は周りからは浮いているものの、どこか神聖な雰囲気さえ纏っている様に感じられます。 ダンとテレパシーで会話している最中に急に笑い出し、『地球には侵略する価値なんてない』と言い出すところの狂気っぽい感じとか、ダンに迎えが来ないことを教えられるシーンの悲しみとも絶望ともつかない無言の表情とか17歳とは思えない説得力がありました。

 マヤは残念ながらセブンの『この星で生きよう』という呼びかけには応えず、ジュークボックスにコードを打ち込み、出てきた煙に巻かれて消滅してしまいます。 セブンも宇宙人として地球で生き、しかもその正体を誰にも明かさずにいて孤独だったのでしょう。 マヤが地球で生きようとしなかったことへの悔しさがラストの独白に表れていますね。

 最期にダンが町中を歩くシーンは新宿で撮影されたそうですが、映っている通行人は本当に一般の人々だそうです。(※1) かえって演技のないよそよそしい雰囲気がダンの孤独をより際立たせている様にも思えます。 

 なぜマゼラン星人が地球を破壊しようと思ったのかは謎ですが、最後に向きを変えた弾道ミサイルはどこへ飛んでいくのでしょうね?  第26話『超兵器R1号』で人類が惑星間弾道ミサイルを捨てる決意をした後に異星人から逆にミサイルを撃ち込まれるとは非常に皮肉な物語ですねぇ・・・。 やっぱり瀬川博士の言った通り、R3号R4号が必要だったのではないか? そういう結論に至ってもおかしくない展開でした。

なお、マゼラン星人マヤを演じた吉田ゆりさんはこのエピソードでデビューし、その後香野百合子と芸名を変えて活動されているそうです。 太陽にほえろでは殿下の恋人役を演じられたそうですよ。

トリビア・小ネタ

  • ラストのナレーションで『数年後には我々も月旅行が可能になるかもしれません』と言っているが、約一年後の1969年7月20日にアポロ11号が月面に到達している
  • 準備稿ではマゼラン星人のミサイルはブラマトンという名前で呼ばれていた(※2)

出典

※1 小学館『ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』P.81より
※2 洋泉社『別冊映画秘宝 ウルトラセブン研究読本』P.183より

ウルトラセブンエピソード一覧

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