【感想】『バンブルビー』 (2019)

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

2019年3月22日公開の映画『バンブルビー』を飛行機の中でフライング鑑賞してきました~。

『最後の騎士王』以来となるトランスフォーマーの作品です。 今回は『トランスフォーマー』第一作のさらに過去を描くプリクエル(前日譚)となっています。 なお設定では1987年となっているので、自分が産まれた年です笑

作品情報

スタッフ

【監督】
トラヴィス・ナイト

【プロデューサー】
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
ドン・マーフィー
マイケル・ベイ
マーク・ヴァーラディアン

【製作総指揮】
スティーブン・スピルバーグ
ブライアン・ゴールドナー

【原案・脚本】
クリスティーナ・ホドソン

登場人物・キャスト

・チャーリー・ワトソン(ヘイリー・スタインフェルド)
カリフォルニアの郊外に住むロック好きな少女。 父親の形見の車を一人で修理し続けおり、その部品集めでジャンクヤードに出入りしている ある時スクラップ置き場から古ぼけた黄色いビートルを見つける。

・バーンズ(ジョン・シナ)
政府機関『セクター7』を率いる軍人。 訓練中にバンブルビーとメガトロンの追手(ブリッツウイング)の戦いに巻き込まれる。 それ以降、トランスフォーマーを敵として認識し、撃破に執念を燃やす。 その為、シャッターがパウエル博士を抱き込んだ時にも信用しなかった。

・メモ(ジョージ・レンデボーグ・Jr.)
チャーリーの近所に住む少年。 チャーリーに気があり、勇気を振り絞って何度も話しかけようとするが運が悪く毎回うまくいかない。 チャーリーの家でバンブルビーを目撃してしまったことから事件に巻き込まれる。

・バンブルビー(声:ディラン・オブライエン)
サイバトロンの戦士の一人。 サイバトロン本星がディセプティコンの攻撃によって陥落したため、脱出ポッドで地球へと落ち延びる。 しかし、地球にまで追手が迫り、その戦いの中で声と記憶を失ってしまう。 かつては命を顧みずオプティマス・プライムに玉砕覚悟の戦いを進言するほどの戦士であったが、記憶の喪失に伴い臆病で子供の様な性格に変わってしまう。

・シャッター(声:アンジェラ・バセット)
逃げ延びたバンブルビーを追って地球へとやってきたディセプティコンの女性戦士の一人。 その性格は残忍でずるがしこい。 人間をだまして協力させ、バンブルビーを捕獲してオプティマス・プライムの居場所を聞き出そうとする。 ロボットとしての姿以外に自動車形態と飛行機形態を持つトリプルチェンジャーである。

・ドロップキック(声:ジャスティン・セロー)
シャッターとともに地球へ飛来し、バンブルビーの捜索を行う。 面白半分で人間を射殺するなど残虐な性格である。 シャッターと同じくトリプルチェンジャー。

あらすじ

ロック好きの少女チャーリーは、かつて最愛の父親を病で亡くしてから、その形見である車の修理を日々続けていた。 ある日、ジャンクヤードで車の修理部品を探しているときにシートで覆われた古い黄色のビートルを見つける。 自分の誕生日にこの車を手に入れたチャーリーは嬉々としてこの車を家に持ち帰るが、家のガレージで突如ロボットに変形する。 黄色いビートルの正体は車に姿を変えて身を隠していたトランスフォーマーだったのだ。 驚いたチャーリーであったが何故か人間をとても恐れるこのロボットに心を開き、お互いに孤独だった二人はすぐに打ち解けて友達になる。 そしてこのコードネームしか持たなかったロボットにバンブルビーという名前を与えるのだった。 しかし、この黄色いロボットには記憶喪失によって本人も忘れてしまっていた大きな宿命があった。 そして、その宿命の糸をたどる様に恐るべきディセプティコンの追手たちが宇宙から迫っていた。

感想(※ネタばれあり)

正直マンネリ化していたトランスフォーマーシリーズでしたが見事なカムバックをブチかましてくれました!!

シリーズ1~3作目はシャイア・ラブーフを主演に据えたロボット+青春劇、4・5作目は家族愛、そして今作はその両方をあまりしつこくない程度に含んでいます。 また、これまでが地球の命運をかけた大きな戦いであった一方、今作は町の郊外の少女とロボット一体と敵数体、あと少数の軍隊といった小規模な戦いにまとまっています。

なのでストーリーはいたってシンプル。 記憶喪失に陥り戦いを忘れてしまったロボットと父の死によって心に大きな穴ができてしまった少女がお互いに励ましあい、助け合って強大な敵に打ち勝つという明瞭簡潔な造りなので見ていて疲れません。 壮大なスケールの展開は正直ダークサイドムーンあたりで胸焼け気味だったのでこのくらいの小品な造りがちょうどいいです。(4,5作目は正直主演がマーク・ウォールバーグだったから観たという感じでした・・・。)

しかし、ストーリーが小さくまとまっているからと言って映像に一切妥協はありません。 今回はチャーリーとバンブルビーの関係性にスポットライトが当たっているので、トランスフォーマーの感情表現は以前にも増して豊かになっています。 ストーリー序盤のバンブルビーは、何か壊してチャーリーに怒られては困った顔をするのでいたずら好きの子犬の様で本当にカワイイ!! そして戦士としての記憶を取りもどし戦闘マシーンと化した時のバンブルビーの表情の変化はちょっとゾッとするものがあります。 ロボットに表情を持たせるというのはなかなか難しいと思うのですが、このあたりの演出は見事でした。

ただ、残念だったのは登場人物の描写がちょっと浅かった、もしくは無駄が多いところ。 チャーリーやメモはどんなキャラクターなのかある程度描かれていましたが、バーンズは最後の最後まで筋肉バカの軍人みたいな感じでしたし、継父の関係性はどういうものとして描きたかったのかよくわかりませんでした。 あとクラスの目立つ男子や嫌味な女子もあまり必要なかった様に思います。

まず、バーンズはもっと早い段階で主人公たちの味方になった方がよかったと思われます。 主人公たちに心を開くのが敵を倒した後とか、勝利タダ乗りのヘタレ軍人みたいな立ち位置じゃないですか。 せっかくジョン・シナをキャスティングするなら、途中から変心してまだ子供の主人公たちをマッチョな感じで敵から守る軍人みたいなキャラクターにしてほしかったですね。

継父についてはこれまた中途半端にイイ奴に描かれていて何とも微妙なポジション。 最後の方では頑張ってましたがかなりエキセントリックな印象。 この継父はイイ奴にしすぎるとなくなった実父の存在が際立たなくなるので中途半端になってしまったのかなと推測します。 あるいはもっと思いきってイヤな奴に振り切れてればキャラが立ったと思うんですよね。

クラスのいわゆる『リア充』的なキャラもちょっとふわっとしてます。 いじめっ子なのは女子だけで、メイン格の男子は結構さわやかイケメンです笑 チャーリーのうっかりミスでシャツが汚れてしまっても嫌味一つ言わず上裸になって去っていきますし、崖からの飛び込みにチャーリーを誘ってくれます。 めっちゃいいヤツやんけ。 メモよりこいつと付き合え笑 嫌味な女子への仕返しはどう考えてもただの犯罪なのでノーコメントで笑

まあ、こんな感じで登場人物の設定とかは残念なところが多かったのですが、物語全体をスケールダウンしたことによりマンネリから脱却するというウルトラCを見せてくれた作品です。 『もうトランスフォーマーはお腹いっぱい・・・』という方も楽しく見れること請け合いです!!

どうでもいいけど途中から主人公がエドワード・ヴァン・ヘイレンに見えて仕方なかった笑

それでは!!

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