[感想・解説]ウルトラセブン 第27話『サイボーグ作戦』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

このエピソードではなんと地球防衛軍の隊員が宇宙人によって改造されてしまうというショッキングな事件が起こります!

第27話『サイボーグ作戦』

登場怪獣:ボーグ星人
登場メカ・兵器:ボーグ星人円盤、催眠プレート、プレート弾、ショックガン、ウルトラホーク1号、熱ミサイル、マグネチック・セブン


脚本:藤川桂介
監督:鈴木俊継
特殊技術:的場徹

放送日:1968年4月7日

あらすじ

地球防衛軍の通信員をつとめる野川隊員が婚約者とウルトラ警備隊の基地へ向かう途中の朝日沼で突如姿を消した。 ウルトラ警備隊の捜索も空しく一向に発見されなかったが、ある日突然基地に姿を現した。 歓迎する隊員たちの中ダンだけはこの野川をどこか死人の様に感じ、気づかれない様に尾行して基地内での行動を監視する。 すると野川は隊員たちを爆殺するため、基地の内部に爆弾を仕掛け始めた。 ダンに発見された野川は午前六時にこの基地を破壊し、そしてボーグ星人が地球を支配することになると告げる。

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キャスト

  • 野川由紀夫隊員(広瀬明):地球防衛軍の通信隊員。基地へ向かう途中、朝日沼で行方不明となる。
  • 水木早苗(宮内恵子):野川由紀夫の婚約者。朝日沼ふきんで失神した状態で発見される。
  • ボーグ星人の女性(近藤征矢):ボーグ星人が人間に化けた姿。人間を改造し手下にしている。

感想・解説(※ネタバレあり)

ボーグ星人のデザインが秀逸で、個性的な宇宙人揃いのウルトラセブンの中でもとくにカッコいいデザインだと思います! 子供のころこの白銀に輝く中世騎士の鎧の様な見た目が大好きで、首を落とされて歯磨き粉みたいに白い泡が出てくる衝撃的な最期とセットでとても印象に残っていました。 バトル序盤ではセブンと泥臭い殴り合いを繰り広げ、マウントをとってはセブンを圧倒するほどの力を見せますし、空を飛行できて頭から光線も出せるという戦闘能力の高い宇宙人でした。

そんなわけでボーグ星人自体は印象に残る敵なのですが、基地内でのシーンは色々と問題があった様に思います。

名付けてポンコツ警備隊

 ウルトラ警備隊は地球防衛軍の中でもエリート中のエリートなワケですが、それにしてはどうもいただけない失態をいくつも犯しています。

 まず『突如現れた野川をまったく怪しまなかったこと』ですね。 水中に車が突っ込むほどの大事故を起こして行方不明になっていたのに無傷で突然現れたら普通怪しみますよね。 それを全くせず地球防衛の要である基地内にすんなり入れてしまいました(;´Д`) いけませんなぁ。 ダンだけしか不信に思わない様では地球人の未来は暗いですよ!!w

 2つ目は『警備員が何人も殴り倒されてるのに全然焦ってないこと』です。 野川を尾行したダンは、野川が入っていった部屋で警備員が何人も昏倒させられているのを発見します。 警報を発動させてウルトラ警備隊の面々が集まりますが、そこでダンは『様子がおかしいんです』なんてのんきな報告をしています。 そのあと廊下で野川を見かけた時には発砲してもいいレベルだと思うんですが・・・。

 続いては『爆弾を仕掛けている野川をさっさと取り押さえない』ですね。 すでに警備員数人を昏倒させ、廊下で突如姿が消えるという明らかに人間ではない力を野川が発揮しているのに、そして明らかに大事そうな機械のところでなにやら怪しげな動きをしているのに、今度はキリヤマ隊長が『様子がおかしいな』なんてのんきなことを言い出します。 あなおそろしや、ウルトラ警備隊ではのんきが伝染するのです。

 その後ダンが一人野川のところへ向かうと、野川がボーグ星人の手のものであることを自白し、さらに爆弾で隊員たちを殺そうとしていることも告げます。 しかし、これを聞いた他の隊員たちは一瞬ビックリするだけで、ふたたび傍観をきめ込みます。 何してんの君ら。 さらにその後、超人的な力を発揮する野川にダンがボコボコにされていても他の隊員たちは全然助けにいかず、隊長はなぜかマイクで喧嘩の仲裁でもする様に『二人ともやめろ!』なんて呼びかけますw あのね、さっきの聞いてたでしょ、野川さんはもうあの頃の野川さんではないのよ!! ダンが首を絞められて失神したころになってようやく助けに来ます。

頼りになるなぁ!ウルトラ警備隊は!!(白目)

極めつけは『救出したダンの白いブーツに黒い爆弾がおもむろにつけられているにも関わらず誰も気づかずそのまま医務室に寝かせてしまったこと』です。 揃いも揃って節穴アイをお持ちなのかな?みんなフシアナマンに変身するのかな?

その後の空からの攻撃もちょっとナゾです。 野川のうわごとからボーグ星人の円盤が朝日沼にいることを看破したキリヤマは、アンヌとともにウルトラホーク1号で出撃します。 朝日沼に熱ミサイルという名の自由落下爆弾を投下し、マグネチック・セブンを5個投下します。 なんか色々混乱してきました(;´Д`) しかし、見事にボーグ星人の円盤を爆散させているので攻撃力は確かですね!

なんとボーグ星人もポンコツだった

そんなポンコツなウルトラ警備隊でしたが、幸いなことにボーグ星人も致命的なポンコツだったのです!

ボーグ星人はどうも注意力に欠ける様で、やらなくていいことをしてしまったり言っちゃいけないことを言ってしまったり、いささかそそっかしいところがあります。 そのポンコツぶりたるや成功しかけた計画を自分で台無しにするくらい深刻です汗

まずやらなくてよかったことは、『改造した野川を婚約者の早苗のところへ挨拶に行かせたこと』ですかね・・・。 無理やり解釈すれば基地に突然野川が現れて、地球防衛軍から早苗に連絡が言った場合にそなえて予防線を張ったという可能性もなくはないかなぁ(;´∀`) 次は『朝6時に爆弾が爆発することを教えちゃったこと(しかも事実)』 あえて8時とか言っておけばうまく時間切れに出来たかもしれなかったのですが汗 そして『最後の爆弾の場所を教えちゃったこと』 黙ってればセブンからダンに戻って基地に帰った後で爆発したかもしれないのに~笑 少なくともセブンは倒せたはずですよね! 一番マズかったのは『わざわざ基地内に侵入して野川を裏切りものとして殺害しようとしたこと』ですね。 野川はショックガンで撃たれて昏倒してただけなのにどうしてそこまで・・・。 こんなことをしなければ最後の爆弾のありかを教えることも無かったので基地は爆破できていたし、セブンに倒されることもなかったでしょう。(そうなれば野川も必然的に命を落としていたはずです・・・何がしたいんだ・・・) というかそんな簡単に基地に侵入できるんなら自分で爆弾仕掛ければよかったんじゃ???? 

最初から透明化能力を使って自分で基地に侵入して爆弾を仕掛ければ、野川をさらって騒ぎになることも無かったし、朝日沼に円盤が隠されていることも露見しませんでした。 ボーグ星人、そんなそそっかしいところがカワイイぞ!(*´ω`*)

トリビア・小ネタ

  • フルハシによる水中捜索のシーンは相模湖で撮影された(※1) 以前どこかでフルハシの背負っているタンクが実はただの消火器で水中では呼吸できない代物だったという話を読んだ記憶があるんですが、文献が見るからないので断言はできません(汗)
  • このエピソードの撮影中にひし美ゆり子さんと古谷敏さんは営業で北海道を訪れ『おたる雪まつり』に参加していた(※2)
  • 早苗を演じた宮内恵子さんはアンヌ役のひし美ゆり子さんと東宝の同期で、のちに芸名を牧れいに変える(※3)

出典

※1,2 小学館『ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』P.60より
※3  小学館文庫『セブン セブン セブン アンヌ再び・・・』ひし美ゆり子

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