【前のエピソード】第1話『ゴメスを倒せ!』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!

今回はテレビ特撮番組の金字塔『ウルトラQ』の記念すべき第1話のレビューです!

ウルトラQ 第1話『ゴメスを倒せ!』

作品情報

登場怪獣:古代怪獣ゴメス、原始怪鳥リトラ
登場アイテム:シトロネラアシッド

脚本:千束北男(飯島敏宏)
監督:円谷一
特技監督:小泉一

放送日:1966年1月2日

キャスト

  • 万城目淳(佐原健二):星川航空のパイロット。正義感が強く人を助けるために命をかけることもある。
  • 江戸川由利子(桜井浩子):毎朝新報のカメラマン。上司から厚い信頼を置かれており、万城目とコンビを組んで事件を追う。
  • 戸川一平(西條康彦):星川航空の見習いパイロット。いつも万城目や由利子にからかわれている。
  • 関デスク(田島義文):毎日新報のデスク。写真撮影のため百合子を工事現場へ送る。
  • 次郎(村岡順二、声:小宮山清):考古学好きの少年。非常に博識で謎の物体がリトラリアのさなぎだと見抜いた。
  • 新田記者(江原達怡):毎日新報の記者。弾丸道路建設現場の取材にあたる。

あらすじ

 東京と大阪を結ぶ弾丸道路のトンネル工事現場で掘削中のトンネルが洞窟にぶち当たった。 同時に得体のしれない大きな卵型の岩の様な物体も発見された。 この卵型の物体は金峰山のお寺に言い伝えられていたリトラリアのさなぎにそっくりであった。 このリトラリアは太古の昔に生きていた鳥類と爬虫類の中間の様な生物であったが、そのさなぎが何らかの地殻変動の影響で出てきたものだった。 言い伝えにはリトラリアだけでなく、ゴメスという恐ろしい怪獣の言い伝えも残されていた。 リトラリアが蘇ったということは、ゴメスも蘇ったことを意味する。 洞窟の奥からは大きな咆哮が響いていた。

感想(ネタバレあり)

記念すべきウルトラシリーズの放映第一作目ですね!! ここから日本のTV史上に燦然と輝く伝説が始まったと思うとワクワクしました!!

 制作順では12作目にあたるだけあって色々工夫が凝らされています。 特にタイトルからクレジットが表示される冒頭の部分は、あの有名なテーマ曲に乗せてゴメスの動きに合わせて文字が表示されるという趣向が凝らされています。 センスがいいなぁと感嘆です・・・。

特撮について

 このエピソードではゴメスとリトラの2体の怪獣が登場します。 第1話から怪獣2体とはなかなか大盤振る舞いですが、ゴメスの着ぐるみは『モスラ対ゴジラ』のゴジラの流用でした。(※1) 『シン・ウルトラマン』に登場したゴメスがシン・ゴジラに似ているのは、この着ぐるみの流用を元ネタにした樋口監督のお遊びなのではないかと思います。

 ゴメスは全長10mと怪獣としてはかなり小さく、そのためミニチュアも1/5サイズの比較的大きめのものになっています。 そのためかかなり精巧な造りになっており、動画を止めて眺める価値があるほどよくできています。 なお、ゴメスの小ささはウルトラマンZの第1話『ご唱和ください、我の名を!』で描かれています。

キャストについて

 東宝で活躍した円谷英二率いる円谷プロの初テレビ作品だけあって、色々な特撮でよく見かける顔ぶれも多数出演していました。 レギュラーである佐原健二さんは言うに及びませんね。 また桜井浩子さんは無論自作ウルトラマンのフジ隊員で全国区の知名度があります。 デスク役の田島義文さんもたくさん出演してらっしゃいますね。 今作のデスクはかなりはまり役です。 もうデスクといったら田島さんか田崎潤さんかというくらいピッタリの役柄です。 でも、モスラの時のけちな小悪党も好きでした笑 新田記者役の江原達怡さんは加山雄三さんの若大将シリーズ常連の俳優さんです。

 その他、このエピソードに脇役として花を添えた俳優たちも、東宝作品でよく見かける顔ぶれが出演しています。

 例えば、アル中の作業員役の大村千吉さんは東宝特撮の常連中の常連で、どの作品でも大抵怪獣を発見してびっくりしていることが多い俳優さんです笑 あのギョロっとした目をひん剥いて演技するもんだから、端役なのにすごいインパクト。 ちなみにウルトラマンでも似たような役柄を演じています。

 別の工夫役では山本廉さんが出演しています。 ゴジラをはじめとする東宝特撮のほか、ゴレンジャーや仮面ライダーX、ウインスペクターなど様々な特撮作品に出演されていました。

小ネタ

  • リトラのマペットはラドンのものを改造したものだそうです。
  • そしてゴメスはゴジラの改造です。 余談ですが、このスーツはその後またゴジラになり、さらにのちウルトラマンのジラースになります。 その後なんとみたびゴジラに変身するという数奇な運命をたどったスーツでした。
  • ナレーションは石坂浩二さんです。 今も若々しい石坂さんですが結構なお年なんですねぇ。

出典

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