こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。
イジメられっ子が宇宙人の体を拾ってしまい、言葉巧みに誘導されてしまうお話です(;´Д`) 強い子になりたい気持ちはよくわかるぞ~
第16話『闇に光る目』
登場怪獣:岩石宇宙人 アンノン
登場メカ・兵器:さくら9号、ポインター、ウルトラホーク1号、ウルトラガン
脚本:藤川桂介
監督:鈴木俊継
特殊技術:高野宏一
放送日:1968年1月21日
キャスト
- キリヤマ隊長(中山昭二):地球防衛軍のエースであるウルトラ警備隊の隊長。優しさと威厳をもって隊をまとめ上げている。『何っ!?』が口癖。
- モロボシ・ダン(森次晃嗣):ウルトラ警備隊の隊員。その正体はウルトラセブンである。ウルトラアイを用いて変身する。
- フルハシ隊員(石井伊吉):ウルトラ警備隊の隊員で地球防衛軍きっての肉体派。北海道出身。
- アマギ隊員(古谷敏):ウルトラ警備隊の隊員。名古屋出身。兵器開発に長けており、様々な武器を作り出す。爆弾にトラウマがある。
- ソガ隊員(阿知波信介):ウルトラ警備隊の隊員。九州出身。射撃の名手。ダンと行動を共にすることが多い。
- 友里アンヌ隊員(ひし美ゆり子):ウルトラ警備隊の隊員。隊の紅一点。普段はメディカルセンターに勤務している。
- ヒロシ少年(稲吉千春):ちょっとぽっちゃりしていていじめられっ子だが、ある日地獄山できれいな石を拾ったことで事件に巻き込まれる。
- マナベ参謀(宮川洋一):キリヤマ隊長の上司。
- ウエノ隊員(勝部義夫):地球防衛軍のスタッフで通信を担当している。
- ヨシダ隊員(岩本弘司):地球防衛軍の職員。さくら9号の落下地点を調査する。
あらすじ
地球防衛軍の通信室に緊張が走った。 アンノン星調査のために地球を旅立ったはずのさくら9号が突如地球へと帰還したのだ。 地獄山近辺の地上へと着陸したさくら9号はダンたちが近づくと突然爆散してしまう。 しかし、何かが乗っていた形跡もなく怪しいところはないように思われたが、ダンだけは微弱な異音に気づいていた。
[広告]感想・解説(ネタバレあり)
セブンではいくつか存在する人類がやらかしちゃったパターンのエピソードでした汗 地球からアンノン星調査のために飛び立ったさくら9号がアンノン星人によって侵略兵器だと勘違いされ、逆に岩石の体とともに地球へと侵攻するというストーリーです。
ただアンノンはちょっと過剰反応で、探査衛星がやってきただけで攻撃とみなし、地球の文明を滅ぼそうとまでします。 ここらへんは明らかに人類が悪いギエロン星獣や過去に人類によって海底へと追いやられていたノンマルトとは大きく異なるところです。
最高にノマドなアンノン星人
セブンの説得に応じて母星へと帰還するアンノン星人は岩石の体を捨てて光る小さな球体となって飛び去ります。 ソガは『あいつ目だけじゃないか』と表現し、キリヤマ隊長は『頭脳だけの宇宙人』と形容していましたが、体は別に存在して本体の目ないしは頭脳は自由に移動できるようです。 体から解放されるなんて最高にフレキシブルな生命体ですよね!! 交通費要らずだ!!
目だけであれば簡単に移動できるということはさくら9号は体となる岩石を運搬するために乗っ取ったということでしょう。 またセブンとのやり取りからも文明的な種族であることがうかがえるので、実際に体を運搬するだけなら自前の宇宙船もあるのでしょうが、今回は地球人へのメッセージとして送り込まれてきたさくら9号を利用したものと思われます。 意趣返しってやつですかね。
子役の稲吉千春さんは怪獣殿下
今回の主演ともいえる稲吉千春さんですが、初代ウルトラマンにも出演しています。 ゴモラが登場した回の怪獣殿下その人です! ちょっとぽっちゃり目の体つきにつぶらな瞳の少年ですが、怪獣殿下と同じく今回もいじめられっ子役がよく似合います!!
あまり出演作は多くないようですが、ウルトラシリーズのこの2エピソードの他、実相寺昭雄監督の『長編怪獣映画 ウルトラマン』に出演し、さらに衣笠貞之助監督の『小さい逃亡者(1966)』では主演を張ったようです! 今はもう還暦を過ぎられているはずですが、何をしていらっしゃるんでしょうね~
硫黄の煙はスモークで演出!
地獄山のシーンで噴出している硫黄の煙は黄色いスモークで表現したそうです。 これがなかなか扱いが難しいそうで、風が吹くと飛んで行ってしまうためNGになってしまうんだとか。 そのため風待ちをして、いい風が来たら『今だ!』という感じで撮ったんだそうです。(※2)
また夜の山での捜索のシーンもあったため寒い時期だというのに結構遅くまで撮影をしていたんだとか。(※3) 外で撮影するとなると自然を相手にしなければいけないので色々大変だったでしょうね汗
それでは!!
トリビア・小ネタ
- ロケ地は栃木県日光市(※1)としているものと埼玉県長瀞(※2)としているものがある
出典
- ※1 小学館文庫『セブン セブン セブン アンヌ再び・・・』ひし美ゆり子 第三章より
- ※2,3 小学館『ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』P.38-39
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