こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!
今回はウルトラマンにも登場したあの怪獣が登場!!
第20話『海底原人ラゴン』(1966年)
作品情報
登場怪獣:海底原人ラゴン
登場アイテム:謎の卵
登場メカ・兵器:拳銃、猟銃
脚本:山浦弘靖、大伴昌司、野長瀬三摩地
監督:野長瀬三摩地
特殊技術:的場徹
放送日:1966年5月15日
キャスト
- 万城目淳(佐原健二):星川航空のパイロット。正義感が強く人を助けるために命をかけることもある。
- 江戸川由利子(桜井浩子):毎朝新報のカメラマン。上司から厚い信頼を置かれており、万城目とコンビを組んで事件を追う。
- 戸川一平(西條康彦):星川航空の見習いパイロット。いつも万城目や由利子にからかわれている。
- 関デスク(田島義文):毎朝新報のデスクで百合子の上司。由利子を岩根島へ送る。
- 石井博士(石崎二郎):岩根島に住む学者。日本が地殻変動で沈むという説を発表して学会を追われた。
- 石井文子(珠めぐみ):石井博士の妹。島民が誰も名乗り出ない中、自らラゴンの子供を返す。
- 高山漁業組合長(笹川恵三):島の漁師を取りまとめている。人件費や燃料代を理由に石井博士からの調査依頼を断る。
- 川崎(勝部演之):岩根島の漁師。海底から透明な塊を発見して石井博士に預ける。
あらすじ
伊豆沖で海底火山の噴火が起こった。 由利子は取材のために岩根島の石井博士を訪ねる。 博士は現在地殻変動が起こっており、じきにこの岩根島は海に沈むという。 海底火山の噴火もこの地殻変動の影響だというのだ。 同じころ海から島に何者かが上陸し博士の家を襲撃する。 その怪物はヒレや鱗を持ち2足歩行する海底原人であった。
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感想(ネタバレあり)
今回は海底原人のラゴンが登場しました。 このラゴンはのちにウルトラマン 第4話『大爆発五秒前』にも登場します。 しかしウルトラQでは人間に近いサイズが登場しますが、ウルトラマンでは巨大な個体が登場しています。
子を探す親の物語
今回登場するラゴンは子を探して彷徨う親です。 よく見るとスーツの胸が膨らんでいるので母親を想定しているんじゃないかと思います。 まぁ、中に入っているのは古谷敏さんなんですが・・・笑 そういう前提で見ると人間が憎たらしい存在に思えてくるエピソードでした。 理不尽に虐げられた存在という金城さんらしいストーリーだったように思います。
島が沈む!ダイナミックな特撮
今回の怪獣であるラゴンは大きな人間くらいのサイズだったので特撮の出番は少ないですが、最後の島が沈むシーンの特撮は大変迫力のある映像になっています。 というのもこれは人や怪獣が入らないカットだったため通常よりも縮尺の大きいミニチュアを用意した撮影したためだそうです。(※1) 島が端から海に崩れ落ちていく様は迫力があると同時に絶望感を覚える映像でした。
やはり先進的だったウルトラQ
怪獣が子を探して親がやってくるというプロットは『大巨獣ガッパ』に通づるものがあります。 ガッパの公開が1967年なので、世に出た時期は『海底原人ラゴン』の方がガッパよりも1年早いことにります。 また小松左京さんの大ヒット小説である『日本沈没』の発表が1973年(執筆開始は1964年)なので、日本列島が沈むというプロットが世に出たのも『海底原人ラゴン』が先んじていることになります。 ウルトラQの脚本は当時でも最先端のストーリーを描き出していたんですね!!
キャストについて
石井文子役の珠めぐみさんは怪獣ブースカや恐怖劇場アンバランスにも出演されています。 ダウンタウンの浜ちゃんの奥さんである小川菜摘さんは珠さんの姪にあたります。 高山漁業組合長役の笹川恵三さんはウルトラマン 第5話『ミロガンダの秘密』、ウルトラセブン第33話『侵略する死者たち』に出演されています。 また、島の若者の役で若かりし頃の黒沢年男さんが出演されています!
それでは!!
出典
- 講談社『総天然色ウルトラQ キャラクター大全縮刷版』P.141