[感想・解説]帰ってきたウルトラマン 第10話『恐竜爆破指令』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

こどもたちが恐竜の骨を発掘!!しかし、その骨からは人間を溶かす溶解液が流れ出ていた!!

第10話『恐竜爆破指令』

登場怪獣:ステゴン
登場メカ・兵器:マットシュート、マットバズーカ、マットビハイクル

脚本:上原正三
監督:鍛冶昇
特殊技術:高野宏一

放送日:1971年6月4日

あらすじ

 次郎君とそのクラスメイトたちは校外学習の一環で恐竜の骨の発掘を行っていた。 彼らが発掘を進めているとひときわ大きな草食竜の骨を発見する。 しかし、その全体を発掘する間もなく工事現場の作業員から立ち退くよう要求されてしまう。 発掘現場全体が大規模工事の計画予定地だったのだ。 ステゴンと名付けられた恐竜の化石は、子供たちの反対もむなしく工事現場の作業員たちによって爆破されてしまう。 ステゴンの骨は爆破に耐えその姿を保っていたが、骨のそこかしこから流れ出る溶液は、触れた人間を立ちどころに溶解してしまう恐るべき液体で作業員が一人犠牲になってしまった。 MATはより高性能な爆薬をもってステゴンの骨の爆破処理を試みるが、かえって古代の竜に生命の息吹をふたたび与える結果となってしまった。 永い眠りから目を覚ましたステゴンはエサを求めて暴れ始めるのだった。 

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キャスト

  • 郷秀樹(団次郎):MATの隊員。ピンチに陥るとウルトラマンに変身し、人類の敵と戦う。
  • 加藤勝一郎(塚本信夫):MATの隊長。部下思いで温和な隊長。郷に入隊を勧めた。
  • 南猛(池田駿介):MATの隊員。柔道と射撃の名手で郷の兄貴分。かつてイジメられっ子だった。
  • 岸田文夫(西田健):MATの隊員。射撃の名手で兵器の開発を得意とする。
  • 上野一平(三井恒):MATの隊員。熱血漢であり感情が先立ってしまうこともある。
  • 丘ユリ子(葛木美加):MAT唯一の女性隊員。主にオペレーターを担当している。
  • 坂田次郎(川口英樹):坂田家の末っ子で郷に懐いている。

感想・解説(※ネタバレあり)

 今回のエピソードの序盤では子供たちが化石を発見し、工事を進めたい大人たちと対立するというジュブナイル小説的な展開を見せていましたが、途中から一転して人間一人を一瞬で溶かしてしまう危険な溶液が流れ出る巨大恐竜をMATが退治するというハードな展開になります。 しかも隊長と隊員の間で軋轢も起こり人間ドラマの側面もみせています。 30分になかなか詰め込んだなという印象でした。

ステゴンは意外と小さい

 さてしっぽだけでもかなりの大きさがある様に見えたステゴンですが、いざウルトラマンと戦いとなると非常に小さいことがわかります。 たしかに怪獣ではなく恐竜ですからね~  戦闘シーンも人間にじゃれつく大き目の犬の様な印象で、あまり攻撃性もなくまさに草食竜といった感じでした。 この戦意のなさを視聴者に見せることでステゴンへの同情を誘う見事な演出でした。

 最終的にウルトラマンがはるか彼方へとステゴンを運んでいき、最後は空に輝く星となりますが、この展開は初代ウルトラマンのガバドンと同系統のエピソードですね。

命令不服従は本来重罪

 MATは基本的に軍事的な性格を持っている組織ですが、今回南と郷は隊長の判断に対して真向から反抗し、さらに作戦への参加を渋るという大胆なことをやらかしています。 軍隊であれば軍法会議で営倉行きなんじゃないでしょうか・・・? また郷に至っては恐竜をわざわざ倒す必要はないとまで言い出し、MAT自体の存在意義を否定する様な発言をしています(;´Д`) あんな危ない溶解液を垂れ流している巨大恐竜をほっとけってなかなかご無体なことをおっしゃいますなぁ。

でも隊長も組織行動を乱す

 一方の隊長はこの南と郷に作戦から外すだけという大甘な処分を下しています。 自分の判断で爆破し、結果として恐竜を呼び覚ましてしまったことに責任を感じているのでしょう。 しかし、組織には規律が必要なのにこの処分では岸田と上野が納得できないんじゃないでしょうか?汗

 また最後の戦いでは隊長自ら溶解液がかかるリスクを冒して最前線に出て行ってしまいます。 『自分でケリをつける』とは言っていましたが、これで隊長に何かあったら最悪チーム壊滅ですよ汗 なかなか大胆な隊長さんだなぁと思いました笑

 それでは!!

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