こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。
今回はセガールが主演のアクション映画『沈黙の達人』の感想でございます。
目次
作品情報
スタッフ
- 監督:マチュー・ウェシュラー
- 脚本:スティーブン・セガール
- 製作:スティーブン・セガール、フィリップ・マルチネス
- 製作総指揮:リー・ビーズリー、ジェフ・スティーン
登場人物・キャスト
・アックス(スティーブン・セガール)
元傭兵部隊のリーダー。 かつて戦いの中で多くの命を奪ってきたことを悔い、罪を償うためモンラという危険な町で鍼灸師として働いている。 カンフーの達人でもある。 さらわれたタラの父親から懇願され、かつての仲間を集めて救出に向かう。
・タラ(ティン・スー)
未来を見通したり、病を治したりするなど超人的な力を持つ少女。 キューマムによって攫われるが、協力を拒む。
・キューマム(ユー・カン)
モンラを支配する伝説の殺し屋。 強力な拳法の使い手だが、病のため日に当たることができず外へ出られない。 病を治すため不思議な力を持つといわれるタラを狙う。
・チェン・マン(ルイス・ファン)
アックスと同じ師匠のもとでカンフーを学んだ友人。 その腕前はアックスと同じく達人クラスであると同時に、モンラでクラブを経営する経営者でもある。 タラの救出に際しアックスに協力する。
この作品の無国籍な雰囲気にあわせるかの様に様々な国の俳優がキャスティングされています。 セガールのアメリカをはじめ、香港、タイ、韓国などインターナショナルな俳優陣となっています。 インイン役のカート・インカラットさんは超美人で最高にグラマラスなプロポーションで観るものを魅了します。 ちなみにこの方はタイの方です。
あらすじ
かつて傭兵部隊のリーダーだったアックス(スティーブン・セガール)は、任務のためとはいえ多くの命を奪ったことや人質の命を救えなかったことに悔悟の念を抱いていた。 仏教に帰依することで救いを見出し、モンラという町で鍼灸師として人々を救うことで静かな暮らしを手に入れていた。
ある日、彼の診療所に男が必死の形相でやってくる。 彼の娘タラ(ティン・スー)がさらわれたため救ってほしいのだという。 戦いに疲れていたアックスは一度は断るものの、父親の悲壮な決意に折れ救出を引き受ける。
戦いの相手はモンラで最も恐れられる殺し屋キューマム(ユー・カン)。 彼はかつての仲間たちを集め救出に挑む。
感想※ネタバレあり!!
セガール親分のいつものB級映画ですが、今回の『沈黙の達人』は結構楽しめました!!
先ほど書いた様に無国籍な雰囲気がそこかしこに漂っています。 この話は『モンラ』というどこの国かわからない町を舞台に繰り広げられており、東南アジアの様な雰囲気でありながら香港の街の様な場所も登場します。 また映画の内容も銃撃戦あり、カンフーあり、スパイアクションありと様々な要素が入り乱れており飽きがきません。
また銃撃戦とカンフーシーンで演じる俳優を入れ替えることで、それぞれのアクションシーンを高いクオリティでまとめることに成功しています。 銃撃戦を主人公アックスのチームメンバーが担当し、カンフーはセガールと中国・香港系の俳優が担当するといった様にそれぞれの得意分野で棲み分けをして、B級映画にありがちなしょっぱいアクションになることを防いでいます。 特にドニー・イェンの『イップ・マン 序章』にも出演したルイス・ファンのカンフーのキレは一見の価値ありです。
しかし、これだけ多種多様な要素が入り乱れると無駄が出てくるのもまた当然の流れです。
まず、アックスの弟子仲間であるチェンの存在。 先ほど彼のカンフーを褒めたばかりですが、ストーリー上正直必要のないキャラクターでした。 序盤からセガールと弟子同士として競争してきた過去が語られたり、師匠がセガールばかりかわいがっていたことを快く思っていなかったことがにおわされたりと闇落ちするのかと思わせぶりな展開がいくつかありましたが、結局徹頭徹尾とてもいいやつで終わってしまいました。 途中のスターウォーズみたいな展開もどう考えても不要だったよなぁ。
次に、セガールの昔の仲間たち。 冒頭の部分でかつてお互いに背中を預け戦ってきた仲間だというのは分かるのですが、今回の救出でわざわざ呼び戻してまで登場させる意味があったのかどうか・・・。 傭兵時代の殺人を悔いているのに、結局傭兵時代の仲間と銃を使うっていうのはちょっと矛盾を感じます。 また、銃を使うシーンがあることで最後のボス・キューマムとアックスがカンフーで戦う理由が希薄になってしまった様にも思えます。 だって殴り合ってないで撃っちゃえよって思いますよね。
あとは最後のカンフー(詠春拳?)世界会議みたいなシーン。 セガールがカンフーの何たるかを長老たちに向かって演説します。 モンラの町で静かに鍼灸師をしていたのに、なんで急にそんなデッカいことをしようと思ったのか・・・。
今回はセガール親分が脚本にかかわっていることもあり、本人のやりたいことを詰め込んだのでしょう。 その結果、アクション俳優のおもちゃ箱の様な独特の雰囲気の作品になったと思われます。
悪いことも書きましたが、最近若手にアクションを任せがちだったセガール本人が結構多めにアクションをしていますので、ファンの方はぜひご覧ください~
それでは!!