【感想】『デス・ウィッシュ』(2018年・米)

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!! 今回はブルース・ウィリス主演の復讐劇『デス・ウィッシュ』の感想です。

なんか新鮮!銃の扱いがたどたどしウィリス

本作は1974年のチャールズ・ブロンソン主演作『狼よさらば』のリメイクです。 主人公の名前も同じポール・カージーとなっています。 チャールズ・ブロンソンといえば男臭い魅力が持ち味の俳優でしたが、『世界一ツイてない男』ブルース・ウィリスも男臭さに関しては引けをとりません。 

ブルース・ウィリスといえば、代表作である『ダイ・ハード』の影響で拳銃だろうがサブマシンガンだろうがお手の物という役が多い印象がありますが、本作においては銃の扱い方も知らなければ撃ったことすらもない様な医師という役どころで、あのマクレーンと同じ見た目の男が銃砲店でどうしいいかわからずキョロキョロいていたり、ネットで教則動画を見ながら銃のメンテナンスをしている姿はとても新鮮でした笑

[広告]

小難しいテーマはなし!復讐するは我にあり!

ストーリー的には自警団を肯定も否定もせず、そういった倫理的な是非よりも主人公の復讐に主眼を置いているので娯楽作としては王道を行く内容になっています。 最初に主人公の家族が襲われるシーンでは凄惨な場面は映像に映さない配慮がなされており、観客の精神的な負担が軽減されています。 復讐モノの映画は最初に主人公がどん底に落とされるわけですが、あえてそこをあっさり描くことで後半のアクションの方が印象に残るつくりになっているわけですね。 また、コメディタッチな演出も練りこまれていて『んなワケあるかい!!笑』というような展開もあります。 レインズ刑事とジャクソン刑事のコンビはカージー家の事件の捜査を担当することになりますが、コメディーリリーフとしての役割も担っており随所で軽口を挟みます。 これらのおかげで作品にいいテンポ感が生み出されていると思います。

興味深い銃器の描写

ガンマニア的な視点から見ても興味深い描写のある作品でした。 主人公のポール・カージーはひょんなことから拳銃を入手するわけですが、最初は扱い方がわからずガレージ内で暴発させて跳弾で死にかけたり、最初に人に向けて発砲したときにはスライドバイトでケガをしたりとリアルな描写がなされています。

また銃砲店で紹介されるF1アームズというメーカーは実在しており、肉抜きされたフレームやカラフルなバリエーションが特徴的なメーカーで、エアガン化もされて日本のサバゲーマーからも人気を博しています。 あと細かいところですが、冒頭で流れる銃砲店のCMで一瞬紹介された銃の収納家具が伏線になっていて、最後にちゃんと回収されるのが面白かったですね。

光る俳優陣の演技

あと、この作品は俳優陣の演技がとてもいいです。 主人公のブルース・ウィリスはタフな主人公をやらせたらピカ1(頭のことを言っているのではない)ですし、レインズ刑事役のディーン・ノリスはブレイキング・バッドでも非常にいい演技を見せていました。 さらにフルメタルジャケットの『ほほえみデブ』で有名なヴィンセント・ドノフリオも出演していました。 特にヴィンセントの使い方は非常にもったいなかったと思いますね。 もっとストーリーに絡ませた方がよかったんじゃないかと。 正直脇役にしては存在感がありすぎるんですよねw この三人の存在感が圧倒的に大き過ぎて敵役がどんな顔だったか全く記憶にありません。 それが製作者の意図だったら狙い通りですが、想定していないものだったらキャスティングミスですw

最後に個人的な感想を述べておくと、傑作とは言えないもののすっきり観終われて満足できる作品だったと思います。 平日の夜、スーツのままソファーにどっかと腰かけてチューハイ片手にチーたらでもかじりながら観たくなる感じですね。 複雑なストーリーやドキッとする様な展開がないので、おつまみにちょうどいい笑 そんな映画でした。

それでは!!

[広告]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です