こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!
警視庁所属の異色のヒーロー!!『特警ウインスペクター』の第1話です!!
目次
第1話『赤ちゃん暴走!』
登場犯罪者:黒田鬼吉、アンドロイドR24
脚本:杉村升
監督:東條昭平
放送日:1990年2月4日
あらすじ
高沢博士の生後十か月の孫が何者かによって誘拐される。 犯人は孫を人質にとりタンクローリーで多くの車両を巻き込みつつ暴走を開始する。 バイクルとウォルターが追跡し犯人と接触すると、それは人間ではなくかつて高沢博士がNASAの依頼で開発した月面作業用ロボットR24であった。 このことからNASAで働いていた科学者の黒田鬼吉が容疑者として挙がる。 またこのタンクローリーは高沢博士の研究所に向かっており、孫と研究成果をまとめて爆発させ破壊するという黒田の目論見も発覚する。 バイクルとウォルターの奮闘で時間は稼いだものの、R24と高沢博士の孫を乗せたタンクローリーは着々と研究所へ近づいていた。
[広告]キャスト(ゲストのみ)
- 高沢博士(大木史朗):NASAのためにロボットを開発していた博士。孫をR24に誘拐される。
- 黒田鬼吉(岡部正):かつては高沢博士のよきライバルであったが、没落して逆恨みしている。
- R24(関根大学):かつて高沢博士が開発した月面作業用ロボット。高沢博士の孫を誘拐する。
感想・解説(※ネタバレあり)
ウインスペクターとは
特警ウインスペクターとは、平和を愛し、友情を信じ、人の命を守るため犯罪に立ち向かう、「警視庁特別救急警察隊」のことである
オープニングナレーションより
オープニングのナレーションでも説明がありますが、特警ウインスペクター(WSP)は警視庁内に設けられたユニットで、科学技術の発達によって重犯罪が多発している状況に対応するために設立された『警視庁特別救急警察隊』です。 その名の通り、捜査や逮捕といった警察の任務のみでなく、犯罪や災害によって被害に遭った人々の救急の任務も帯びています。 リーダーの正木俊介は警視監の階級をもち、ウインスペクターを創設した人物です。 警視庁内でかなりの裁量を認められていて活動の範囲は広域に渡りますが、その分他の部署との摩擦もある様ですね。 メンバーは警視正で隊長を務める香川竜馬、サポートドロイドのバイクル、ウォルター、情報捜査官の藤野純子、秘密捜査官の小山久子、メカニックの野々山真一、ミニサポートドロイドのデミタス、スーパーコンピューターのマドックスで編成されています。
特撮ヒーロー+刑事ドラマ+人命救助+社会問題
特撮ヒーローの中ではあまり目立たない存在かもしれませんが、実はかなり実験的な要素を含んでいて、多くのテーマが織り込まれた作品でした。 何より自分にとってはまさにリアルタイムで視聴していたヒーローなので特に思い入れの強い作品です(゚∀゚) 作中でも説明が入りますが、『発達した科学技術により増加した犯罪』というメインテーマがあり行き過ぎた技術主義への疑義を呈したり、犯人の命もむやみに奪わない警察官としての主人公を描くなどそれまでのヒーローとは戦う動機も違いますし、シリーズを通して相手役となる様な巨大犯罪組織も出てきません。 また刑事ドラマの要素も取り入れており、この第1話からウインスペクターが他の部署からよく思われていない様な描写もあります。 悪役を倒すのではなく手錠を掛けるというのは斬新ですよね!
主人公たちの装備もかなりアイディアが詰め込まれてますね。 竜馬が装備するクラステクターは装甲のついたパワードスーツの様なもので人間の30倍の力を出すことができます。 また化学防護機能もありバイザーには色々な情報を表示する機能もあります。 またこのスーツのダメージは本部のスーパーコンピューターマドックスによってリアルタイムで監視されており、問題が発生すると司令官の正木のところへ電話で報告が来るシステムになっています。 まだインターネットがほとんど普及していなかった時代にこの設定は斬新だったと思います!!
バブルを感じる予算の使い方(笑)
第1話ということもあって気合が入っていた部分もあると思うのですが、とにかく予算の使い方がバブリーで車の登場するシーンは石原軍団を彷彿とさせる様な派手さになっていますw 犯人はタンクローリーで暴走するのですが、車に何台もぶつからせて横転させてみたり、ぶつかって蹴散らされたパトカーがまとめて炎上したり、建物をぶっ壊したり『一体いくらかかってるんだ・・・』と思わされてるお金のかけ方です。 またロケだけでなくミニチュア特撮でも派手に爆発させてますw 不景気の昨今では子供向けの番組でこんなお金の使い方は考えられません!!
カッコいい車両やガジェット
劇中で主人公の香川竜馬はウインスコードという車に乗っているんですが、これが本当にカッコよかったんですよね~! シボレー・カマロをベースにした車で、消火設備や武器、赤外線カメラなんかが搭載されていて、しかもこの中で竜馬はファイヤーに変身(劇中では着化といわれる)できます。 またそれぞれのメンバーは背中に装備するマルチパックで様々な任務に対応でき、今回の第1話ではファイヤーバージョンという消化機能のついたものをバイクルが使用しています。
もちろんちょっと残念なところもある
かなり予算の掛かっているであろう作品とはいえあくまで子供向けの作品ですから、大人から見ると残念なところもあります。 まず俳優陣の演技ですね~。 大ベテランの黒部進さんやヒーロー然とした宮内洋さんは別として、その他の若手の演技はかなりぎこちない感じがあります(;´Д`) ここら辺は後半に向けて期待ですね! あとはロケ地の選定が謎なところもちょっと気になりましたね~ たった今まで東京都内を走っていたタンクローリーが突然一両編成の電車が走る単線の踏切を突っ切るところとか一体都内のどこのローカル線!?という感じでした笑 踏切を貸切で撮影に使えるところとなれば当然地方になるので、映像の派手さを演出するためには仕方なかったんでしょうね~汗
あとあのメチャクチャに暴走するタンクローリーの中でどうして赤ちゃんが助手席から落ちなかったのかとか明らかにタンクローリー爆発したのにどうして赤ちゃん無事だったんだろうとかちょっとご都合主義なところもありますw でも炎の中から赤ちゃんを抱えて出てくるファイヤーは悔しいかな大人ながらにカッコよく感じてしまいました(゚∀゚)
あくまで子供向けの特撮番組ですので、こんな感じで突っ込みをいれつつもゆる~く見るのがオススメですw
特撮ファンなら第1話だけでも観てほしい
第1話ではハヤタ隊員を演じた黒部進さんが犯人役を演じています。 またWSPの長官として宮内洋さんも出演されているので、ある意味ウルトラマンとV3の共演です!! 黒部さんがカップヌードルを汚くすすりながらテレビに向かって『地獄の苦しみを味合わせてやる!』と見事な悪役っぷりを披露しています。 是非特撮ファンの方々には観ていただきたいエピソードです!!
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