[感想・解説]ウルトラセブン 第34話『蒸発都市』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です。

ある日忽然と町が消える?

第34話『蒸発都市』

登場怪獣:発砲怪獣ダンカン
登場メカ・兵器:ポインター、ウルトラホーク1号、ウルトラガン


脚本:金城哲夫
監督:円谷一
特殊技術:高野宏一

放送日:1968年5月26日

あらすじ

 夜の町中をソガとともにポインターでパトロールしていたダンは、基地へ帰投しようとした矢先に奇妙な工事の音を耳にする。 道路の工事であるはずなのにドリルで地中深くを掘削する音がしたのだ。 怪しんだダンが現場へ向かうとそこでは作業員たちが無言で作業に当たっていた。 呼びかけても返事をしない作業員たちに注意を取られていると、背後に止めてあったフォルクスワーゲンのミニバスがポインターへ発砲しながら逃走をはじめる。 二人が追跡すると逃走車は歩道に乗り上げて停止したが、その直後に突如消滅してしまう。 さらにその近くにいたダンとソガも消滅し、謎の宇宙人に連れ去られてしまう。 その後、二人の捜索にあたるウルトラ警備隊をあざ笑うかの様に、今度は町が丸ごと消滅してしまう。

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キャスト

  • ダンカン(人間体)(吉原正皓):宇宙乱流を避けて地球にやってきた。コントロールルームらしき場所からセブンを操り、ウルトラ警備隊に攻撃をしかけた。
  • ユタ花村(真理アンヌ):有名な霊媒で、今回はダンカンによって人間との窓口にされる。
  • 老女(春江ふかみ):ユタ花村の世話を焼く老女。

感想・解説(※ネタバレあり)

泡ドリアンことダンカンの登場です! たぶん私以外誰も呼んでませんがw

エキゾチック美女 真理アンヌさん

今回はダンカンとのコミュニケーションのため霊媒師のユタ花村がダンカンからの言葉を伝えます。 このユタ花村を演じるのがインドと日本のハーフである真理アンヌさん。 このエピソードの以前にも初代ウルトラマンの32話『果てしなき逆襲』に科学特捜隊インド支部のパティ隊員として出演していました。 エキゾチックな魅力に合わせた役柄でした。 またアンヌ隊員はもともと真理アンヌさんをモデルに造られたそうです。

アンヌが感情的に!

 今回は普段は温厚なアンヌが結構感情的にふるまいます。 ダンが連れ去られたからなのかフルハシが無神経だからなのか・・・フルハシが買ってきたコーラを『(ダンとソガが連れ去られているのに)よくこんなものが飲めるわね』と目の前で捨ててみたり、フルハシの静止を振り切って硬直した人々に駆け寄ってみたり、衝動的な面もありました。

テンション高めの特撮パート

 今回の特撮パートはスピード感があり、かなりテンションが高い印象のシーンとなっていました。 まず、ウルトラセブンが操られるところでは、セブンが普段と違う妙な声を上げ、人々に向かってエメリウム光線を撃ちます。 あの構えは対怪獣のときは頼もしいですが、自分たちに向けられると絶望しかないですね(;´Д`)
 ダンカンとの対決ではビルの間を所せましと逃げ回り、投げ技を喰らわせてもコロコロと転がってしまうダンカンにセブンは苦戦します。 最終的にエメリウム光線でとどめを刺しますが、その後少量の泡となったダンカンの亡骸を風が吹き飛ばしていくシーンには哀愁が漂っていました。 劇中では言及されていませんが、恐らく宇宙乱流は本当だったのでしょう。 そういった意味ではアンヌとフルハシの行動は軽率だったといえます。

トリビア・小ネタ

  • 脚本ではダンカンの代弁者としてではなく、普通の状態のユタ花村も登場する予定だった(※1)
  • ロケは丸の内で行われ、エキストラが40人ちかく動員された(※2)

出典

※1 洋泉社『別冊映画秘宝 ウルトラセブン研究読本』P.177より
※2 小学館『ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』P.69より

ウルトラセブンエピソード一覧

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