[感想・解説]Xファイル シーズン3 第5話『名簿』

こんにちは、おのまとぺ(`・ω・´)です。

今日は懐かしのX-FILEのシーズン3を観ました。 その中から5つ目のエピソード『名簿(原題:The List)』を紹介したいと思います。

Xファイル シーズン3 第5話『名簿』

監督・脚本はともにクリス・カーター。

おのまとぺ的評価

  • おススメ度 ★★☆☆☆
  • グロ度 ★★★★★ 蛆の沸いた死体は結構なリアリティです(; ・`д・´)
  • 謎度 ★★☆☆☆ ニーチが復活したことも、殺害の動機も両方明らかなのであまり謎感はありません。
  • ホラー度 ★★★★☆ 死体が怖いわー(´;ω;`)
  • コミカル度 ☆☆☆☆☆ 全くコミカルさはありません。ジョークもスカリーの一言くらい。

登場人物

  • フォックス・モルダー(デビッド・ドゥコブニー) ⇒ FBI特別捜査官。 局内では変人扱いされているが、非常に優秀な捜査官。
  • ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン) ⇒ FBI特別捜査官。 医師の資格を持っている。 モルダーの相棒。
  • ニーチ・マンリー(バジャ・ジョラー) ⇒ 死刑囚。 1984年の強盗殺人で死刑判決を受ける。 刑執行直前に『のちに蘇り5人の人間を処刑する』と言い残す。
  • ダニエル・マンリー(エイプリル・グレイス) ⇒ ニーチの妻。 死刑執行後、夫の復活を恐れている素振りを見せる。
  • ウォーデン(J.T.ウォルシュ) ⇒ 刑務所の所長。 今回の一連の殺人をニーチの汚い策謀だと断じる。
  • スペランザ(ジョン・トールズ=ベイ) ⇒ 生前ニーチと仲が良かった。 ニーチの復活を信じている。
  • ローク(ボキーム・ウッドバイン) ⇒ 囚人。 今後処刑される人間のリストを持っているといわれている。
  • パーメリー(ケン・フォリー) ⇒ 看守。 半年前に配属された。 スカリーにロークが死刑リストを持っていると教える。 ある秘密を抱えている。
  • フォーニア(ミッチェル・コスターマン) ⇒ 看守。 スカリーをニーチの独房に案内する。
  • ダニー・シャレズ(グレッグ・ロジャース) ⇒ 弁護士。 かつてニーチの事件を担当したが、結果死刑判決になってしまった。

あらすじ

ある死刑囚が刑執行の直前に『自分は死後蘇り、5人に復讐を果たす』と言い残してこの世を去る。 そして、その2日後、ニーチが収監されていた独房で看守の1人が謎の窒息死を遂げる。 関係者はニーチが生前に囚人か看守を買収して犯行を行わせたものと疑うなか次々と犠牲者が出る。

感想

今回のエピソードはホラー+サスペンスでちょっと複雑な話でした。 強盗事件で車の運転係をしていただけなのに一級強盗殺人で死刑判決って怖いですね(; ・`д・´) しかし、他の幽霊系のエピソード

内容(※ネタバレあり!!)

舞台はフロリダ州イーストポイント刑務所。

冒頭はニーチという黒人の死刑囚に対して刑を執行するところから始まる。 死刑執行人を道の途中でピックアップするところとかなんか新鮮だなー。 死刑執行直前、独房内で妻がニーチを励ましている。 今まで執行直前に2度知事からの中止命令が出て延期されているので今回もそうなると声をかけるが、ニーチは鬼のような形相で妻をにらみつける。 これから死ぬぞって人間なのだから笑顔で聞いてやる余裕はないわな・・・。 そして死刑執行室に入り最後の言葉を聞かれると『5人に復讐する』と言い残して果てる。 このニーチを演じる俳優さん、スゴク存在感がありますね。 俳優さんの名前はバジャ・ジョラさんといい、残念ながら2005年に心臓発作で亡くなっているそうです。 享年56歳。

死刑執行の2日後に看守1人がニーチの独房で謎の死を遂げる。 モルダーとスカリーは事件のあった刑務所へ調査に向かう。 所長は当然ニーチの最後の予言など信じておらず、囚人仲間による犯行を疑っている。 まあ、至極全うな疑念ですね。 死刑の前に仲間に指示を出しておいて執行後に犯行を行わせれば、あたかも自分が蘇って裁きを下したかの様に見える訳です。 所長は看守の死体が安置されている部屋へ二人を案内するが、スカリーが死体を確認すると異常なスピードで腐敗が進んでいた。 死体は既にう☆じ☆だ☆ら☆け

しょうがないので2人は囚人の聴取へ向かう。 まずはスペランザという囚人。 彼曰くニーチは既に蘇っており、そのエネルギーを感じるそう。 また最近は死刑囚の監視が厳しくなっているという。 看守たちもニーチの復活を恐れているのだ。 次に二人はニーチの独房へ向かう。 看守のフォーニア曰く、ニーチは宗教に熱をあげすぎ、自分が神だと思い込むようになった誇大妄想狂だと断じる。 また一連の殺害事件も生きている人間の手によるものだと考えていた。 その後フォーニアは他の囚人に呼び出され、手持無沙汰になったスカリーはぶらぶらとシャワールムへと歩いてゆく。 部屋をぐるっと回ると突然何者かに後ろから口を押えられ拘束される。 その人物は看守でパーメリーと名乗り、ロークという囚人が復讐される人間のリストを持っていると言う。 その後フォーニアが戻ってきたためパーメリーは姿を隠し、スカリーは足早に刑務所を去る。 その際も囚人がにやけながらスカリーを見ていてたり、フォーニアがじっと二人を監視するように見ていたりと怪しさ満載である。

数日後、掃除中にある囚人がバケツの中から腐敗し蛆がわいたフォーニアの生首を発見する。 しかし、胴体が無いため死因が特定できない。 2人は再び刑務所を訪れ、モルダーはリストについてロークに尋問を行うが、自分を他の刑務所に移すことを条件にし、リストについては明かさなかった。 刑務所長は交渉を問題外だと拒否する。 一度譲歩すればさらに要求されてしまうであろうことを懸念しているらしい。 モルダー、スカリーはなおも食い下がろうとするが、所長が自室のドアを開けるとそこには首のないフォーニアの遺体があった。

モルダーはニーチの独房で彼の日記を発見する。 転生や復活についての記述がびっちりと書き込まれている。 しかし、当然スカリーはそんなことは信じず、囚人か看守がフォーニアの遺体を所長室まで運んだと考えている。

ここでのスカリーとモルダーの会話の一節がいい感じです。
モ『もし君が蘇ることができて5人に復讐するとしたら誰を選ぶ?』
ス『5人だけ?』
モ『僕は外してくれよ』

スカリーがちょこちょこ口にする冗談が好きです(´∀`)

モルダーは独房でさらにニーチの妻からの手紙を発見。 彼女の家を訪れ聴取を行う。 彼女は夫の復活を信じ、なぜかそれを恐れている様子だった。 そして彼はその信念から自身の死を恐れていなかったという。

刑務所内ではロークがシャワー室に連れ出され、所長がリストについて聞き出すため彼を拷問する。 自身の名前がリストにあるのかとロークに詰め寄る。 所長も正直ビビってるらしい。 そしてロークは所長が5人目であることを教える。

ニーチの妻の尋問を終え、車に戻る途中でスカリーの携帯電話が鳴る。 所長からの電話で、ロークがシャワー室で遺体で発見されたとの連絡だった。 二人は車を走らせ刑務所へ向かう。 その様子を見送るニーチの妻。 そしてその背後にいる人影は、なんとパーメリーだった。 ニーチが11年と56日の長きにわたって収監されている間、二人はそういう関係になっていたのだった。 

刑務所でロークの死体を確認する二人。 今回蛆はわいてないな。 ここでモルダーは所長になぜこの三人が犠牲になったのか聞く。 所長曰く、ロークはニーチと犬猿の仲で、看守二人は懲罰としてニーチを痛めつけたことがあったそうだ。 モルダーはニーチに恨まれているものが犠牲になっていると考え、刑の執行を行った人間が狙わる可能性を考えて、執行人を務めたサイモンの家へ急ぐ。 家の中を捜索していると、天井から蛆が落ちてきているのを発見、屋根裏に向かうとそこには朽ち果てたサイモンの死体があった。

モルダーは再びスペランザに話を聞く。 スペランザはリストについて答えなかったものの、ロークはリストに入っていなかったことを教える。 そこにスカリーが入ってきて、ニーチが30回、スペランザも1回通話したダニー・シャレズという男がいることを伝える。 二人はダニーの家へ行き、聴取をすると彼はニーチの事件を担当した弁護士だった。 彼はリストの話を聞いて自分も殺されるのではないかと考え、スペランザやニーチの妻に連絡を取り助けを求めていたのだった。 

スペランザの独房に所長が現れ彼に取引を持ち掛けた。 それは殺人をやめさせれば、所長のコネで再審請求をしてやるという物だった。 スペランザはこの取引を受け入れるも、その後の表情を見ればそんなことが出来っこないのは明らかだった。

ダニー・シャレズは故障した冷房にイラついていた。 窓を開け、シャツの胸元を開いて、氷を入れたウイスキーを片手にソファーに倒れ込む。 おでこに冷たいグラスを乗せて涼んでいると、顔にハエが止まった。 手で追い払い、ふと目を開けると・・・

そこにニーチが!!!!!!

ダニーは顔を枕で抑え込まれ絶命した模様・・・。

パーメリーがダニエルの家に車で帰宅。 ダニエルはモルダーとスカリーがパーメリーについて聞き込みに来たことにひどくご立腹。 パーメリーが先日ダニーを銃で追い払ったことについても聞かれたらしい。 ダニエルとパーメリーの関係を確認したモルダーとスカリーは所長のところへ伝えに行く。 一同はパーメリーがニーチに雇われ犯行に及んだと考えている様だった。 

一方パーメリー宅ではニーチの存在を感じ取っていたダニエルが精神的に追い込まれ、パーメリーに銃を向けていた。 パーメリーこそがニーチの蘇った姿だと思い込んでいるようだ。 それと同時にパーメリーの身柄の確保のため警官隊とともに現場に急行していたモルダーたちだったが、彼らが突入する寸前にパーメリーはダニエルに射殺されてしまう。 ダニエルは『ニーチだったのよ』とつぶやくのだった。

スペランザは所長に呼び出され、おなじみシャワー室へ連れていかれる。 所長はパーメリーとスペランザがグルで一連の事件を起こしたと思い込んでおり、パーメリーが死んだことで所長は自分の命の危険は去ったと確信し、スペランザに取引の無効を伝える。 しかし、スペランザはリストにはう一人残っていることを告げる。 所長は感情的になり怒りに任せてスペランザに暴行を加え始める。

パーメリーの死で事件は解決したと考え、車で帰路についたモルダーとスカリーだったが、モルダーは今一つ釈然としない様子で路肩に車を止める。 パーメリーが犯人だとすると処刑人の名前を知った経緯がわからない。 何より半年前に異動してきたパーメリーには動機がない。 確かに。 しかし、珍しくスカリーの説得に応じて諦めて車に乗り込む。 ちょうどその時、刑務所長の車が対向車線を走っていく。 しばらく走ってふとルームミラーを見るとニーチが!! この所長の二度見がいい演技笑 そしてニーチは後ろから手を伸ばしハンドルを無理やり操作して車を木に衝突させ所長を殺害するのだった。

超人的な力で復活した割に、枕で窒息させたり、ハンドル操作を無理やり奪ってみたりと殺害方法は割としょぼめでした(´Д`)

自分的解説(※ネタバレあり!!)

今回のエピソードはちょっと分かりにくかったので自分なりに整理をしてみました。 

以下、登場人物が死んだ順番です。

  1. 看守
  2. フォーニア
  3. ローク
  4. サイモン
  5. ダニー
  6. パーメリー
  7. たぶんスペランザ
  8. 所長

この中で所長に殺害されたのはロークと恐らくスペランザの二人です。

そしてパーメリーダニエルによって 殺されたので、実際のリストは、①看守、②フォーニア、③サイモン、④ダニー、⑤所長の5人ということです。また、一瞬ダニエルの前にニーチが姿を現したのは、パーメリーを殺させて二人を破滅させるためだったのでしょう。 策士!!

英単語メモ

□death row :死刑囚監房

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