こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!
今回は2014年のイギリス映画『皆殺しの流儀(原題:We Still Kill the Old Way)』の感想です!!
年老いたオジサンたちによる復讐クライムムービー‼
目次
あらすじ
チャーリーとリッチーのアーチャー兄弟はかつてロンドンのイーストエンドをシマにしていた有名なギャングのリーダーだった。 今は二人とも歳を取って引退し、兄のチャーリーは今もロンドンで、弟のリッチ―はスペインに移住してそれぞれ平穏な日々を送っていた。 しかし、ある日チャーリーがイーストエンドの路地裏でギャングにレイプされかけていた少女を助けようとして暴行を受け殺されてしまう。 かつての自分の街で自分の兄をなぶり殺しにされたリッチーはイギリスへ帰国すると復讐のために独自で犯人を捜し始める。 そして、そこにかつての仲間たちが合流し、ギャングたちへの壮絶な復讐が始まるのだった。
作品情報
- 公開日:2014年12月12日
- 上映時間:94分
- 制作国:イギリス
キャスト
- リッチー・アーチャー:イアン・オギルビー
- スーザン・テイラー:アリソン・ドゥーディー
- ロイ:クリス・エリソン
- アーロン:ダニーボーイ・ハッチャード
- リジ―・デイビス:リゼット・アンソニー
- アーサー・ベネット:ジェイムス・コスモ
- チャーリー・アーチャー:スティーブン・バーコフ
- ブッチ:トニー・デナム
- ローレン・テイラー:ダニー・ダイア
- DK:レッド・マドレル
スタッフ
- 監督:サシャ・ベネット
- 脚本:ドギー・ブリムソン、サシャ・ベネット、ゲイリー・ローレンス
感想
70歳前後のオジサン(おじいさん)による復讐劇でした。 基本的にストーリーは明快でトントンと話しが進んでいくテンポ感は見ていて退屈しません。
良かった点としてはオジサンたちを演じる俳優陣が非常にいい味を出していたところです。 特に主演のイアン・オギルビーはダンディでありながら怒りを内に秘めた主人公をとても素敵に演じていました。 あの笑顔で話されたらなんか信用してしまいそうですね笑
また悪役のアーロンもいい感じのクズ野郎感が出ていました。 復讐劇では悪役には感情移入できるところがない方が見た後すっきりします。
一方残念だったのは作りこみの甘さが目立ったところですね。 本来こういうかつての若者が歳を取った後にカムバックしてくる場合は、圧倒的な技量や経験をもって若者を翻弄するのがカタルシスになるわけですが、この作品ではそこまで圧倒的なものを発揮しているとは思えません。 最初にとらえた二人から何か聞き出すのかと思ったら殺しちゃうし、三人目もそうだし、拷問のプロどうした・・・っていう残念感があります。
また主人公が受話器を何回もおいたりファイルの表紙を何回も開いたりと、同じ行動を繰り返す病気(強迫性障害?)を持っていますが、この設定がストーリー上でほとんど生かされていません。 マッチスティックメンの主人公が同じ様な病気を持っていましたが、ラストには詐欺から足を完全に洗ったことで治癒するという主人公の変化を示す物差しとして使われていました。 本作では『主人公がこの癖をしたら苛立っている』という内面の描写か『銃を撃つときにマガジンを入れなおしてから出ないと打てない』というミクロなギミックにしか活かされていません。 そこらへんはもうちょっと使い様があったんじゃないかなーと思いました。
ただ、総じてすっきりと楽しめる映画なので、『RED』の様なカムバックものが好きな方は楽しめると思います!
それでは‼
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