こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!
劇中最強クラスの宇宙人 ガッツ星人によってウルトラセブンがピンチに追い込まれます!!
目次
第40話『セブン暗殺計画〔後篇〕』
登場怪獣:ガッツ星人
登場メカ・兵器:ポインター、ウルトラホーク1号、コスモスポーツ、マグマライザー、ガッツ星人円盤
脚本:藤川桂介
監督:飯島敏宏
特殊技術:高野宏一
放送日:1968年7月7日
あらすじ
セブンが貼り付けにされ処刑時刻の夜明けが迫る中、ウルトラ警備隊に向けて発信された回電波の内容が解読される。 その電波はウルトラセブンから発進されたもので、今マグネリウムエネルギーが不足していること、そしてダイモード鉱石があればそのエネルギーを合成できることを伝えていた。 そのダイモード鉱石とはフルハシが以前、夏彩子から送られたものであった。 フルハシのダイモード鉱石で照射実験が行われるがこれだけでは足りなかったために彩子のダイモード鉱石も使わせてもらうため彼女のもとへとフルハシとソガが向かう。 しかし、彩子は既にガッツ星人にさらわれていたのだった。 アラシとソガは道に倒れた彩子を発見するがダイモード鉱石は既に奪われたものと思われた。 しかし、彼女が身に着けていたのは偽物のペンダントで奪われたのはただのガラス玉であった。 彼女のダイモード鉱石を回収し、出力の増加に成功したウルトラ警備隊は張り付けになったセブンにエネルギーを照射する。 しかし、何も起こらない。 張り付けになったセブンはガッツ星人が作り出した幻だったのである。 本物のセブンの行方は分からないまま夜明けが迫る。
[広告]キャスト(ゲストのみ)
- 夏彩子(新井茂子):フルハシの妹の友人。ダイモード鉱石をフルハシに贈った。
- タケナカ参謀(佐原健二):ウルトラ警備隊の上司。玉砕覚悟で無謀な攻撃を仕掛けようとするソガをたしなめる。
感想・解説(※ネタバレあり)
前回ガッツ星人によって張り付けにされてしまったセブンですが、今回はウルトラ警備隊の助けによって逆襲に転じます!!
伏線の回収
39話の最後であまり重要ではなさそうな感じで言及されていた怪電波が、実はウルトラセブンが発していたものだったと判明します! その内容はウルトラセブンのマグネリウムエネルギーが不足していることとマグネリウムの合成方法を教えるものでした。 しかし、その合成にはダイモード鉱石が必要で、これはアフリカで取れる鉱石で原住民がよく身に着けているくらいのものでなかなか手に入らない・・・とタケナカ参謀が言ったところで、アマギとアンヌがフルハシの方を見ますが本人は気づかずw 39話でちょっとだけ登場したフルハシへのプレゼントがここで活躍するわけです! ですが、テストしてみると鉱石がフルハシの分だけでは足りないということが発覚しますが、フルハシへの手紙の内容にあったとおりプレゼントの主である彩子がもう半分持っているわけです!
しかし、まだ話は終わりません! 謎の電波に対してさらに妨害電波が発されたことは劇中で言及されますが、その妨害電波はガッツ星人の仕業でした。 セブンが必死で復活の方法をウルトラ警備隊に教えようとしていたためそれを阻止するために発されたものでした。 ということはダイモード鉱石が必要であることはガッツ星人は知っているわけです。 それでもう一つのダイモード鉱石を持っている彩子を襲ってダイモード鉱石のペンダントを奪うわけですよ! どうでしょうこの伏線回収! 2話構成ならではの楽しさですね!!!
そして、結局ダイモードを奪われたかに思われましたが、ペンダントの石は実はイミテーションでただのガラス玉でした。 ガッツ星人なんとガラス玉を持って帰っちゃいましたw
今回はフルハシがフィーチャーされてます!
今回はフルハシが活躍します! 囮となった彩子を尾行し、ガッツ星人の円盤の行く先を報告したあと、彩子を狙う円盤を撃退、彩子を救出してさらにセブンの居場所まで発見します!! 第24話の『北へ還れ』いらいあまり描かれてこなかったフルハシの活躍が見れるのは嬉しいですね~!
ガッツ星人が簡単にコテンパンにされた理由について
前回セブンを圧倒したガッツ星人ですが、セブンが復活した後はなす術もなくやられてしまいました。 多分尺と予算の問題 正確な理由はわかりませんが、ここでは少し推測を述べてみたいと思います。
まずガッツ星人が戦う場面というのは2つありました。 一つは対ウインダム戦、もう一つは対セブン戦です。 この二つ以外でガッツ星人が生身で積極的に戦うシーンというのは無かったと思います。 この二つに共通する点は『ガッツ星人のペースで戦いが始まっている』ということです。 ウインダム戦はガッツ星人の運転する車に囲まれ、そこで戦いが始まります。 しかもその時に発された警報はガッツ星人がダンをおびき出すために出した可能性が高いものです。 一方、対セブン戦はどうかというと、これもまた橋を落として半ば無理やりダンを変身させています。 すなわち、ガッツ星人にしてみれば計画通り戦闘が始まっているわけです。(もちろん初戦の相手がウインダムだったのは想定外だったでしょうが・・・)
ここから推測するとガッツ星人があれだけの力を発揮するには相当それなりの準備が必要だったのではないかということです。 対セブン戦では光線技を無効化したり、はじき返したりしています。 これがもし何らかの装置やエネルギーのチャージが必要な能力だったと想定してみたらどうでしょう。 最終局面ではガッツ星人は巨大化することすらできずに撃破されています。 これはダイモードを回収したつもりになって、てっきりセブンの復活はないものと考えていたために装置もしくはエネルギーの準備ができていなかったのではないでしょうか? その証拠というわけではないですが、セブン復活後のあの円盤内での上を下への大混乱を見れば納得がいきそうな気がします(笑) あのテンパりっぷりはカワイイですね( ´艸`)
これは蛇足ですが、処刑のために出てきたと思しき円盤が何をするのかと思ったら、セブンの顔にカラフルなレーザーを当てるという何とも地味な方法でした。 考えてみれば本当にセブンを処刑できる攻撃力があったのかどうかもアヤシイですねw
迫真のウルトラ警備隊
今回はセブンが処刑寸前という緊迫したムードでしたのでウルトラ警備隊の面々の演技も鬼気迫るものがありました。 特に最後のマグマライザーでガンナーを務めるソガの表情はスゴイですね・・・一瞬誰だかわかりませんでした汗 アンヌも大粒の汗をかきながら迫真の表情を見せます。 このマグマライザーのコックピット内の映像がカッコよくて、前に運転手のアマギとガンナーのソガ、その後ろで横向きに座る通信主のアンヌ、そしてそのさらに後ろに控える隊長という構図がいかにも大型マシンの操縦室という感じでイケています(゚∀゚)
トリビア・小ネタ
- アンヌのショートカットはフランス人女優のジーン・セバーグを意識したそう(※1)
出典
※1 小学館『ダンとアンヌとウルトラセブン: ~森次晃嗣・ひし美ゆり子 2人が語る見どころガイド~』P.88より
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