[感想・解説]Xファイル シーズン3 第3話『D.P.O.』

こんにちは!!おのまとぺ(゚∀。)です!!
今回はXファイルのレビューです!

  • 監督:キム・マナーズ
  • 脚本:クリス・カーター、ハワード・ゴードン
  • 放映日:1995年8月6日

おのまとぺ的評価

  • おススメ度 ★★★☆☆
  • グロ度 ★★★★☆  感電ってちょっとエグい・・・。
  • 謎度 ★★☆☆☆ 犯人は明らかですからね。
  • ホラー度 ★★★☆☆ ダレンの執念と目つきがコワイ汗
  • コミカル度 ☆☆☆☆☆ 基本シリアスです・・。
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全編寄り目がちでうつろな表情を浮かべたまま演技をしているジョヴァンニ・リビシの演技が素晴らしいです。 いかにもヤバそうなヤツを怪演しています。 また、のち大物俳優になるジャック・ブラックも共演しているとあって注目度の高いエピソードですね!!

ストーリー的には精神的に問題を抱えた人間が過大な力を持つとどうなるか、というテーマでした。 今まで矮小だった自分が急に大きな力を手に入れたことで、今まで抑え込んできた欲求が噴出し、欲しいものを力ずくでも取りに行こうとするダレンの異常な執着心には鳥肌が立ちました汗

登場人物

  • フォックス・モルダー(デビッド・ドゥコブニー) ⇒ FBI特別捜査官。 局内では変人扱いされているが、非常に優秀な捜査官。
  • ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン) ⇒ FBI特別捜査官。 医師の資格を持っている。 モルダーの相棒。
  • ダレン・ピーター・オズワルド(ジョヴァンニ・リビシ) ⇒ 雷によるものと思われる一連の感電事故の唯一の生存者。 車の整備士。 キビートに好意を寄せている。
  • シャロン・キビート(カレン・ウィッター) ⇒ 町の教師。 
  • ジョン・テラー(アーニー・リヴリー) ⇒ 郡保安官。 殺人事件で町の観光に影響が出ることを嫌がっており、モルダーとスカリーを邪険に扱う。
  • バート・”ゼロ”・リコリ(ジャック・ブラック) ⇒ ゲームセンターの店員。 よくダレンとつるんでいる。

あらすじ

オクラホマ州コナー・ビルのゲームセンター前で感電死した男性の死体が見つかる。 この遺体は体の内部が焼け焦げていたにもかかわらず、皮膚に電撃を受けた形跡がなかった。 この町では他にも5人の男性が同じ様に死亡しており、死因が落雷であるとすれば確率的にあり得ない件数であった。 またモルダーは被害者が全員20歳前後であったことから一連の落雷事故に事件性を見出し、捜査を開始する。 事件のあったゲームセンターを調査すると格闘ゲームのランキングがD.P.O.というプレイヤーで埋め尽くされていることを発見する。

ストーリー詳細(※ネタバレあり!!)

アメリカの田舎町にあるゲームセンター。 ピザ屋の店員のジャックが格闘ゲーム(バーチャファイター2)で遊んでいると、後ろから薬でもキメてんじゃないかっていう様な目つきの若者が近づいてきて『僕がやってた(からどけ)』と声をかける。 ええ、どういう絡み方なの・・・。 リア充いじめっ子臭漂うジャックは初めこそ相手にせず無視していたものの、途中からゲーセン店員のゼロにも煽られてヒートアップ。 ダレンの胸倉をつかむとゲーム機にたたきつけてしまう。 十年早いんだよ!ってか。 見るからに陰キャのダレン君はここでKOか!?と思われたものの、ゲーセンの電気が消え、突然ジェームスの『リング・ザ・ベル』が流れ始める。 明らかに不穏な空気を感じ取ったジャックはいそいそと退散し、車で逃走を試みるも故障で動かなくなってしまう。 必死でキーを捻るもエンジンがかからず、突然ジャックの体が大きく震えだしたと思ったら口から煙を吐きながらシートに倒れて絶命する。 なんてことだ、リア充がローストになってしまった。 ダレンはそれを見届けると、ゼロからクォーター(25セント玉)を受け取り『新記録をだすぞ』と意気込むのだった。

オクラホマ州コナービルの群庁舎にある検視室でスカリーがジャックの遺体を調べている。 高熱のせいで鼓膜が破裂し、黒目が白濁しているとか。 冷えピタ買っとかないから~。 そしてモルダーの傍らには黒焦げのジャックの心臓が!! それをサラダチキンでも買うかの様に持ち上げるモルダー。 タンパク質ならほかのもので補給してくれ。 ジャックの死因は感電とみられるが電撃跡がないので一同困り顔。 他にも5人落雷を受けたものがいるが、アメリカ全土でも年間60人くらいしか雷に打たれてないんだとか。 ってか、一年に60人も雷落ちてんの・・・コワ! そこに二人を歓迎していない仏頂面の保安官・ジョンが割って入り、雷トリビアを披露してスカリーをなじり始める。 モルダーの方に一切目線を向けないあたりこの男小物である。 また、スカリーが言われたい放題の間モルダーはにやにやしてるだけ。 スプーキーの本懐発揮だな~。 スカリーは落雷しか考えられないと諦めかけるが、モルダーは被害者が20歳前後の男性という点で共通しており、そこに何らかの意図が介在していることを見抜いていた。 保安官がいるときに言ってやれや!

二人はヒントを求めてゲームセンターへ移動。 車の電気系がすべて破損していたらしい。 一方モルダーは急発進の跡があることと、ジャックがここへ来た夜中には周辺の店舗の中でゲームセンターしか開いていなかったことに気づく。 また、スカリーはゼロにジャックについて尋問、ゼロは白々しい演技で白を切ろうとするがあっさり折れる。 ヘタレ!! モルダーはゲームセンター内をふらふらしていたが、バーチャファイター2の前でふと立ち止まる。 ランキングがすべてD.P.O.の名で埋められており、その時間がちょうどジャックの推定死亡時間と被っていた。 即落雷の被害者の名前リストを確認するモルダー、そして落雷の唯一の生存者ダレン・ピーター・オズワルド、イニシャルD.P.O.の名前にたどりつく。 あなた冴え過ぎなのよ。

場面は変わって自動車整備工場。 車の下に入って整備をするオズワルドは、飛び切り美しい足で歩いてくる人物が目に入り作業中断、じっくり眺めて堪能し始める。 うらやましいなこのド変態め!! なおこの美しい足の持ち主はキビート先生。 車の下から飛び出してきたオズワルドに若干オコです。 さらに追い打ちをかける様にダレンは猫背で顔を近づけながら場違いなお誘いをして、先生ドン引き。 これは結構前から嫌がられてんな・・・。 積極的な陰キャは怖い。 しかもなんとキビート先生は整備工場の主、フランクの奥さんなのだ。 上司夫婦に横恋慕とはとんでもねぇヤツだぜ、D.P.O.!

そこにモルダーとスカリーが現れ、ダレンに尋問をする。 ゲームをしているときは集中しているから他のことは何も目に入らないとうそぶく。 尋問を続けていると突然モルダーの携帯が発熱し煙を吐き始めた。 これにはさすがのモルダーもビックリ。 ダレンはこれに驚きもせず仕事にもどっていった。

場面は変わって家でダレンが母親と言い争っていると、玄関からゼロに呼びだされて外へ出ていく。 FBIが来たことについてダレンはゼロが何か喋ったと疑っていた。 ダレンはストレス発散のためか草原へ一人躍り出ると、空へ向かって大声で叫びだす。 するとダレンを落雷が襲った。 慌てて駆け寄るゼロにダレンは一言『最高だよ』とつぶやくのだった。 まぁ、電気針治療とかあるしね(適当)

翌朝、牛が三頭も落雷で死んだ現場にモルダーとスカリーが調査に訪れるとそこにまた保安官のジョンがいた。 また雷トリビアを披露しようとしたので、すでに知識で武装していたモルダーが『シューマン共鳴』のサイクル数を答えて撃退。 モルダーはオックスフォード大卒やねんぞ! 頭が高いわ! それでも現場に残されたフルグライト(落雷の際に土がガラス化する)を見せて、『落雷だもんねー、ごくろーさーん』とあおる保安官。 しかし、それが仇となる。 モルダーはフルグライトに足跡があることを発見したのだった。 落雷で溶けた土の上でステップを踏んだアホウがいるというわけだ。

早速この足跡の型をとるスカリー女史。 これは男性用のミリタリーブーツでサイズは8.5、さらにエンジンの不凍液が付着していた。 これはゲロより匂うぜぇ~~~!!

そのころダレンくんは交差点の看板にどっかと腰かけ、信号機を操作して車を事故らせるという陰湿極まりない遊びをしていました。 この田舎道じゃそんなにたくさん車も通らんだろうに。 そこにゼロがやってきて都会に出ようとかキビートのことをあきらめろとか比較的まっとうなアドバイスをしますが、自分が特別だと信じてやまないダレン君は聞いちゃおらず、車を事故らせて大爆笑。 ええ、ビョーキです。

ダレンが起こした事故の現場へレッカー車に乗ったフランクが駆け付けます。 上司夫婦に横恋慕マンのダレンはさっそくフランクに心臓発作を起こさせ、さらに救急隊の電気ショック装置をわざわざ破壊して、さらには隊員たちの前に躍り出ては素手でフランクに電気ショックを施し蘇生させます。 驚きで声も出ない救急隊員たち。 ダレン君は承認欲求もこじらせてるみたい(´・ω・`)

フランクは病院へ運ばれ、待合室ではキビート先生が水を汲もうとして動揺で取り落としてしまう。 モルダーが代わりに水を汲んであげて、ついでにいくつか質問を・・・と思ったら『主人が待っているので』と逃げられてしまう。 『(´・ω・`)ガッカリ…』こんな感じのモルダーだったが、そこへスカリーがフランクの心電図を持ってきてその異常さを伝えます。 また、ダレンの過去のカルテを見ていたモルダーはそこに記載のあった『低カリウム血症』についてスカリーに尋ねる。 スカリーによると電解質のナトリウムとカリウムのバランスが崩れる症状とのこと。 そこでモルダー先生、ダレン自身が雷だと気づきます!! カチャーウ!!

雷といえばこの方(車?)

モルダーとスカリーはダレンの家へと趣き彼を拘留して尋問するが、無論なんの証拠もないのでなしのつぶて。 質問も全部かわされてしまう。 ただ、ゼロが何か喋ったのか?とスカリーに尋ねたところをみると、ちょっぴり疑心暗鬼になってるみたい。

ダレンの身体を検査する設備もなく、拘留も72時間が限界なので、キビート先生に協力を求めに行く。 彼女曰く、ダレンはかつての教え子で、普通の生徒ではなかったので特別目をかけて就職の世話までしたという。 優しくされて勘違いしちゃったか~、これだから陰キャは!!(自戒も込めて) 6か月ほど前から無言電話がかかってくる様になり、先日のジャックの事件の後には自分にはすごいパワーがあるとのたまっていたそうな。 しかし、ダレンの報復が怖かったため誰にも言えなかったんだとか。 電気ビリビリで目が言っちゃってるヤバいヤツだもんなぁ。

二人が拘置所に戻るとなんと仏頂面保安官のジョンがダレンを釈放してしまっていた!! このアホンダラ!! 役立たず!! お前のかーちゃんでべそ!! 慌ててキビート先生に連絡をするが彼女は病院の夫のもとへ行っており留守だった!! これはヤバい!!

・・・と思いきや、釈放されたダレンが向かったのはなんとゲーセンだった!! ゼロが閉店のために店の電気を落とすと、バーチャファイターⅡの電源だけ落ちずに勝手に動いている・・・。 そして、ジュークボックスが突然動き出した!! 『これはアカン!!』ゼロもそう思ったことでしょう。 自分が疑われていることに気づいたゼロは慌てて店の前に躍り出ると自らの潔白を大声で叫びますが、陰キャビリビリマンのダレンにそんな御託は届きません。 残念ながら背中に雷をくらってゼロは退場・・・。 スクール・オブ・ロックで会おうね。

一方、モルダーとスカリーの二人が病院に到着。 ダレンが釈放されたと聞いてキビート先生はおこのご様子。 避難するように勧めるが夫が入院している以上彼女もここを離れられない。 すると病院の照明が真っ暗に。 ダレンだ!D.P.O.だ! その時エレベーターが動き出し、彼らのいる4Fへ到着すると扉がひらいた。 銃を構えて待つモルダーとスカリー。 しかし、そこに乗っていたのはゼロの死体だった。 モルダーはスカリーをその場に残してダレンの捜索を開始する。

しかし、モルダーの懸命の捜索むなしくダレンは病室にたどり着いてしまう。 待ち伏せしていたスカリーが銃を向けるが恐れもせずスカリーに近づくダレン。 するとキビート先生が自ら姿を現し、彼の要求に従ってダレンとともに病院を出ていく。

望み通り先生と手をつないで歩くダレン。 『自分にやさしかったのは先生だけ』とか『先生のドレスが透けて体のラインが見えてた』とか気持ち悪い想いでエピソードを実に気持ち悪い粘っこいしゃべり方で一人語り始めた。 本当にジョヴァンニ・リビシはいい俳優さんだぁ。 ダレンいわくお金はおろし放題、車も盗み放題なんだそうな。 そこでダレンが候補に上げる車の車種がホンダのアコードとか日産のマキシマっていうのが貧しい田舎町感が出ててすごくいい!! フェラーリとかポルシェは走ってないんだろう。 ダレンもろくな車がないって言ってるし。 しかし、ダレンはとにかく車を盗んでキビート先生とどこかへ逃げる気満々だ! どうする先生!

と、そこへ仏頂面の保安官・ジョンが現れる! よくやった!! いいタイミングだ!! 雪辱だぞ仏頂面!! 隙を見てキビート先生が逃げ出し、ダレンもそれを追うように走り出した。 ジョンも後を追う。 夜の街を逃げる先生!! 脚長ッ!! 顔ちっさ!! 茂みに居るモルダーが彼女を匿うと、追いかけてきたダレンは『なぜ逃げるんだ!』と感情爆発。 さらに後からきたジョンに八つ当たりしようとするも、自分も雷に打たれて伸びてしまう。

結局ダレンはオクラホマ州立精神病院に収容される。 ジョンは結局死んでしまったらしい。 さらば仏頂面・・・。 これも結局事故で片づけられてダレンは不起訴。 しかも、血液検査をしたら普通の血液に戻っていたとか。 力を使いきったのだろうか。 しかし、最後リモコンを使ったわけでもないのにテレビのチャンネルが切り替わっていく。 果たして・・・。

メモ

今回の舞台となった町、コナー・ビルはここ↓
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD+%E3%80%9274856+%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%9B%E3%83%9E%E5%B7%9E+%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%AB/@34.4004554,-96.7388194,10.5z/data=!4m5!3m4!1s0x87b34eeed8c9a71d:0x3d1b5620885171eb!8m2!3d34.4475921!4d-96.6361153
非法人化地域と呼ばれる市町村に該当する行政区分に属さない地域だそうで、このことからかなり小さな町だと思われます。 この町もジョンストン郡の一部という扱いになっている様です。 なおジョンストン郡全体でも人口は1万人とちょっとしかいません。

キビート先生役のカレン・ウィッターについて

キビート先生役のカレンウィッターはプレイボーイ誌で1982年3月に今月のプレイメイトに選ばれたそうです。 だからプレイボーイ誌の間に写真が挟んである演出があったんですね笑 ちなみに純資産総額5000万ドルといううわさ・・・スゴすぎ!

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