こんにちは、おのまとぺです。
本日は朝から悲しいニュースを目にしました。 初代ゴジラでゴジラのスーツアクターを演じた中島春雄さんが7日の午後、肺炎のためお亡くなりになったそうです。 88歳でした。
実は中島さんはもともとゴジラのメインのスーツアクターではなく、手塚勝巳さんという俳優さんの補助という立場でした。 しかし150キロあったといわれるゴジラのスーツを手塚さんが着て操演した際、うまく動けず転んだ拍子に国会議事堂のセットを壊してしまい『やってられるか!』となったところで中島さんがメインのスーツアクターに抜擢されたそうです。 この手塚さんは元野球選手の体力自慢だったそうですが、そんな人でもうまく操れなかったこの重いスーツを見事に動かして日本映画史上に残る伝説の名シーンをいくつも作ったのが中島さんなのです。 中島さんは戦時中は大日本帝国軍の予科練にいらっしゃったそうで、重い装具を着けての撮影も『予科練で鍛えられてたから、どうってことない』とおっしゃっていたとか。 なるほど、あの初代ゴジラに漂う悲壮感は戦争を経験された方でこそ表現できたものだったのかもしれません。
この初代ゴジラが氏の代表作であることは間違いありませんが、それ以外にも『太平洋の鷲』で日本初ともいわれるファイヤースタントをされました。 またウルトラマンやウルトラセブンといったテレビシリーズの怪獣などの操演も担当されました。 戦後日本のエンターテイメントを陰から支えていらっしゃった俳優さんでした。
心からご冥福をお祈りいたします。