ソビエトからシュワちゃんがやってくる!『レッドブル』

こんにちは、おのまとぺ(゜∀。)です!!

今回はシュワちゃんがソビエトの武骨な景観に扮した映画『レッド・ブル』のレビューです!!

作品情報

  • 監督:ウォルター・ヒル
  • 脚本:ハリー・クライナー、ウォルター・ヒル、トロイ・ケネディ・マーティン
  • 原題:『Red Heat』
  • 公開日:(米)1988年6月17日、(日)1988年9月17日

あらすじ

ソビエトの警察官イワン・ダンコ大尉とその仲間はグルジア人麻薬ディーラー ビクトル・ロスタの摘発に乗り出す。 しかし、ビクトルの兄を射殺したものの、ダンコの相棒が殺されビクトル本人はアメリカへと逃亡してしまう。

アメリカへ渡ったビクトルは麻薬取引に乗り出そうとするが職務質問の際に逮捕される。 身柄引き渡しのためダンコがアメリカへ送り込まれ護送を開始するが、その途中で襲撃を受けシカゴ市警の刑事が殺害されダンコは失神してしまう。 しかし、ダンコは薄れゆく意識のなかビクトルが落としたカギを手に入れていた。

その後ダンコはシカゴ市警の問題児であるリジックとビクトルの追跡を開始するが、お調子者のリジックとマジメなダンコはことあるごとに衝突し、捜査もなかなかうまく進まない。 しかし、ダンコが手に入れたビクトルのカギをヒントに取引の現場を突き止めることに成功する。

キャスト

  • イワン・ダンコ(アーノルド・シュワルツェネッガー):モスクワ警察の大尉。堅物だが捜査のためとなると暴走する。ビクトルの引き渡しのため渡米する。
  • アート・リジック(ジェームズ・ベルーシ):お調子者のシカゴ市警の刑事。問題を起こすので上司のドネリーとストッグスから目を着けられている。ダンコと組んでビクトルを追う。
  • ルー・ドネリー(ピーター・ボイル):シカゴ市警の署長。リジックの上司。ビクトルを追跡するにあたってダンコとリジックを利用し、問題を起こしたらトカゲのしっぽ切りをしようと目論む。
  • ビクトル・ロスタ(エド・オロス):グルジアの麻薬ディーラー。その性格は残虐非道で自らの利益のためなら取引相手も平気で殺害する。ダンコの取り締まりから逃れアメリカへと渡る。
  • ストッグス(ラリー・フィッシュバーン):リジックの上司でドネリーの腰ぎんちゃく。
  • キャット・マンゼッティ(ジーナ・ガーション):ダンススクールの講師でビクトルの妻。
  • ギャラガー(リチャード・ブライト):リジックの相棒。お調子者のリジックのよき諫め役だったが、ビクトルの護送中に襲撃を受け死亡する。

感想 ※ネタバレあり!!

オープニングから全裸の男たちが風呂場で格闘し始めて、自分は一体何を見せられてるんだろうとちょっと困惑しましたw しかも、まぁまぁ長いシーンでした。 ただ肉体美が売りのシュワちゃんですから当然盛り込まれるべきシーンだったのでしょう。

そんなパワーの代名詞の様なシュワちゃんを主役に起用しながら、本作は意外なほど力任せのゴリ押し展開が少なくなっています。 シュワちゃん主演ということで全編にわたってスーパー筋肉ソリューションが展開されることを期待していたワタクシはちょっと物足りなく感じてしまいました。

また、相棒となるシカゴ警察の問題児をジェームズ・ベルーシが演じるということで、もっとしっちゃかめっちゃかのどんがらがっしゃんハチャメチャアクションを期待していたのに、残念ながらそういったシーンもあまりなくて、ちゃんと手がかりを探したり、人から情報を得たり割とちゃんと捜査していました。 なんか拍子抜けですねぇ・・・。

悪役のビクトルもなんかイマイチ地味ですね。 行動にあまり一貫性がないというか、どこに向かおうとしているのかよくわかりませんでした。 残虐なキャラクターならもっとそこをしっかい描いたほうがよかったと思いますし、兄をダンコに殺されているという設定も活かしきれていない気がしました。

おそらくですが、『ソ連から来た警官がアメリカで犯人を追う』『シュワちゃんの筋肉』『性格の合わないコンビのドタバタ』『犯人を追い詰める追跡劇』これらの要素をごった煮にした結果どれも中途半端なものになってしまったんじゃないかなと。 結局それぞれの要素を押し出せていないので、最後にダンコとリジックが友情の印に時計を交換するシーンも『この二人ってそんなに絆深めてたっけ?』と違和感を感じました。 シュワちゃんの体格とイメージが役にマッチしていただけに勿体ない感じのする作品でしたね。

シュワちゃんのパパはナチス

劇中の設定でシュワルツェネッガーはソ連の警官で階級は大尉となっていますが、シュワちゃんは本来はオーストリア出身(現在国籍はオーストリアとアメリカ)で徴兵によって軍人となり、18歳の時に史上最年少の戦車兵となっています。

また劇中ダンコの父は対独戦で死亡したとされていますが、シュワちゃんの父親は元ドイツ軍人でナチ党の党員でもありました。 結構皮肉めいた設定に感じますね汗

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